神様、わたしはほかの人たちのように、奪い取る者、不正な者、姦通を犯す者でなく、また、この徴税人のような者でもないことを感謝します。ルカによる福音書一八章一一節
彼は「ほかの人たち」のことを見るのです。数段、自分が正しいことを確認し、安心します。隣の徴税人を見おろします。そして感謝します。
彼には、ただひとつ大切なことが欠けています。神の下で自分を見るということです。他人と比較している限り、自分の方が絶対に正しくしか見えないのです。
神の光に照らされることのない「正しい人」たちによって、世はこのように暗いのです。
小島誠志著 「朝の道しるべ 聖句断想 366日」より