わたしは知った
人間にとって最も幸福なのは
喜び楽しんで一生を送ることだ、と。 コヘレトの言葉3章12節
実に簡単なことが言われています。そんなことでいいのか、と思います。
しかし、「喜び楽しんで、一生を送る」なんて、望んでできることではありません。
ちょうど波が海辺に打ち寄せるように、不安や恐れが人の足もとを間断なく洗っているからであります。
思いわずらいに捕らえられて、楽しめないのです。
ただ明日のことを神にゆだねる信仰によってのみ、与えられている今という時を楽しむことができるのです。
「明日のことは明日自らが思い悩む」(マタイ福音書6章34節)
小島誠志著 「疲れたものに力を・聖句断想3」より