昨日は友人に誘われてお手伝いがてら出前授業を受けてきました。
実はあまり興味が無かったのですがお話を聞いて
そんな自分が恥ずかしくなりました。
除染作業の果てしなさ、除染効果の有無、廃棄物の行き場、
福島の子どもたちの状況・・・
原発事故から3年半経つのに何も良くなっていないこと。
北海道電力は10月から泊原発停止後2度目の値上げをします。
原発は稼働してほしくないから値上げも仕方がないと思い
より一層節電のために家庭で何ができるか考えていました。
でも主婦の願いとは裏腹に原発停止後も原発のための工事は
どんどん進んで莫大な工事費がかかっていたのですね。
大飯原発運転差止請求事件判決文は、もちろん読んでいませんでしたが
出前授業の中で紹介されて初めて知り感動しました。
『コストの問題に関連して国富の流出や喪失の議論があるが、
たとえ本件原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るとしても、
これを国富の流出や喪失というべきではなく、
豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、
これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失であると当裁判所は考えている。』
福井地方裁判所民事第2部 裁判長裁判官 樋口英明さん、素敵です。
きっとお国に背く判決であったかもしれません。
「お国に背く」と感じるところで戦時中を思い出してしまいます。
自分のためというよりは子ども達、孫たち、未来の子ども達のために
福島の原発事故を忘れずに、原発について学び考え行動する。
大切な時代を私たちは生きているのだなと思いました。