「北の山・じろう」日記

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ハルキウ北部戦線、ウクライナ軍がロシア軍の進撃を食い止める<ウクライナ紛争2024.06.03

2024-06-04 18:39:43 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.06.1
ハルキウ方面の戦い、ウクライナ軍が敵を食い止めて前線の安定化に成功
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/in-the-battle-for-kharkiv-ukrainian-troops-successfully-hold-off-the-enemy-and-stabilize-the-front-line/

「ウクライナ軍がロシア軍の進撃を食い止める」と言う表現には、やや間違いがあります。
実際には、戦況略図を見るとロシア軍は国境地帯の占領地域をそのまま維持しています。

そしてロシア軍は、当初から作戦目標地域を「リプシLyptsiとボルチャンスクВовчанськの占領」と言っていて、ウクライナ軍は、それを回避できているという意味です。

ロシア軍の行動パターンによれば、リプシの北のライボケHlybokeとルクヤンツイLuk'yantsi、ボルチャンスクВовчанськの郊外の北に急造の防衛ラインを建設中だと思います。
ライボケHlybokeとルクヤンツイLuk'yantsiは戦場から離れており建設済みだと思います。

またロシア側軍事ブロガーの指摘が正しければリプシ北東の高台に当たる地域はロシア軍が制圧したようです。ロシア軍がリプシを攻撃しようとすれば、いつでも攻撃できると思います。
ボルチャンスクВовчанськは、市内中央の川を防衛拠点にして市内北側をウクライナ軍が何とか防衛しているのが現状であろうと思います。

例によってウクライナ軍は、国境までロシア軍を押し返すと言っているようですが、ロシア軍が後方に防衛ラインを建設していれば、かなり難しいと思います。

そもそもロシア軍の作戦目的は、今占領しているエリアを緩衝地帯にすることです。現時点では、リプシLyptsiとボルチャンスクВовчанськを無理に制圧する事は考えていないと思います。

この前線にウクライナ軍の予備部隊を引き付けて他の前線のウクライナ軍を薄くすることが目的だと思います。

ハルキウ北部戦線は、大体ロシア軍の想定の通りに進行しているように思います。ここで当分、消耗戦をやるのがロシア軍の狙いでしょうね。
そしてウクライナ軍は、ハイマースでロシア領の攻撃を始じめました。
ハイマースを使わせて位置を把握して破壊を狙っていると思います。

余りウクライナ軍の主張通り順調であるとは思えません。
ここでの消耗戦が長引くほど、他の戦場でウクライナ軍が劣勢になると思います。
と言ってウクライナ軍が退却するわけにも行きません。
ロシア軍の想定通りであるならウクライナ軍は「蟻地獄」に嵌ったと言えます。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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