ビッグクラブと言えども、その地位を維持するのは難しいです。選手の補強が上手くいくケースと失敗ケースがあります。フロントに誰がいるか、監督が誰かでも随分、結果が違います。選手以前の問題として、スポーツデイレクターの有能無能が、大きくチーム成績に影響します。
そのため選手にとっても優秀な監督のいるチームに行けるかどうかは、その後の選手のキャリアに大きな影響があります。
例えばプレミアの三苫選手は、クラブと監督に恵まれました。監督が三苫君の才能に気が付き、監督の戦術に三苫君はピタリと収まりました。だから出場機会が増えますし、能力を発揮することが、出来ています。監督とクラブに恵まれなければ、こうはなっていませんでした。その前の監督は、三苫君を左サイドの交代要員として使っていました。監督が交代しなければ、そのままだったでしょう。
スペインの久保君もそうです。レアルソシエダが久保君のスペインでのプレーを観察していて、レアルソシエダの将来の看板選手として評価してレアルマドリーから獲得しました。クラブの期待通りで移籍1年目の今シーズンからレギュラーポジションを獲得し、チームの中心選手になりました。レアルマドリーの選手であれば、またレンタルに出されて、今ほどには活躍できていないと思います。
今シーズンからブンデス(ドイツ)のドルトムントからプレミア(イングランド)のマンチェスターシテイに移籍した ハーランド選手。元々才能を高く評価されていましたが、現在のヨーロッパの最高と言うべきマンチェスターシテイで大きく才能が開花しました。現在、リーグ戦29試合で33得点です。
これの何が凄いかと言うと、去年までは世界最高のフォワードで現在のバルセロナのレワンドフスキ選手と同じかそれ以上です。レワンドフスキ選手は優れたセンターフォワードですが30歳ごろに、そうなりました。ハーランド選手は、22歳でそうなりました。
ほぼメッシやクリステイアーノ・ロナウドと同じレベルです。どっちもウイングの選手です。まだ実績から言うと世界最高のセンターフォワードは、レワンドフスキ選手です。しかし、数年で追い越すでしょう。
そして、メッシやクリステイアーノ・ロナウドのようなウイングになる可能性のあった選手もいます。フランスのパリサンジェルマンに所属しているエムバペ選手です。
しかし、パリサンジェルマンは金満クラブですがビッグクラブとは言えません。エムバペ選手を導いてくれる監督もエムバペ選手を輝かせてくれるチームメイトもいません。
その意味でパリサンジェルマンに残留したエムバペ選手の選択は、自らの未来を閉ざしかけています。パリサンジェルマンにいては、エムバペ選手は単にいいウイングの選手で終わると思います。メッシやクリステイアーノ・ロナウドのような選手になるのは、難しいように思います。
今シーズンにマンチェスターシテイに移籍して、大きな輝きを示しているハーランド選手と比較すると大差です。
もっと偉大な選手に成長したければ、エムバペ選手は所属チームを考えるべきだと思います。優れた監督の率いるチームです。
簡単に言うと大物選手は、それに見合ったクラブを選択するべきで、パリサンジェルマンでは器が小さすぎると言うことです。あたら才能が腐るだけでしょう。
チャンピオンズリーグを考えても分かります。ハーランド選手は今年チャンピオンリーグで優勝する可能性を残しています。むしろ、ハーランド選手が加わった分、優勝の可能性が大きくなったと言えます。
エムバペ選手は、ほぼ毎年チャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦敗退です。(何だか日本代表に似ています。監督がダメ!だからです。この点は同じです。)
つまり?ダメなチームにいつまでもいてはダメ!と言う分かりやすい例です。エムバペ選手なら毎年、チャンピオンズリーグで優勝争いする可能性のあるチームでないと似合いません。
ちなみにチャンピオンズリーグ準決勝は?
レアル・マドリーVSマンチェスターシテイ
インテルVS・ACミラン
イタリアは、籤運に恵まれて片方の山にイタリアのチームが3チーム入りセリエA決勝戦みたいになりました。イタリアが3チーム準決勝に勝ち上がったのは、久しぶりです。最近は、ここら辺まで来ると全部脱落していることが多かったです。
レアル・マドリーVSマンチェスターシテイ戦が事実上の決勝戦になりそうです。
マンチェスターシテイは、今絶好調。レアル・マドリーはやや調子落ちでメンバーも弱体です。しかし、去年もそれで優勝しました。一発勝負にトコトン強いチームです。