京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

松籟庵の湯豆腐御膳(松葉 しょうよう)

2019年12月10日 15時32分00秒 | 日記
 嵐山祐斎工房を見学させて頂いた後、「松籟庵」でお昼を頂きました。




「松籟庵」は、公卿の名門五摂家筆頭で太平洋戦争終戦前に首相を務めた近衛文麿公の別邸跡を修復し嵯峨とうふ料理店として営業されているお店です。








室内には文麿公直筆の書がかけられ、質素ながら随所に公家文化の雅を感じる雰囲気が漂います。










お豆腐は嵯峨清涼寺の東に店を構える"森嘉"の豆腐が使われています。

最初の豆腐は"雪塩"で頂きます。大豆本来の味を強く感じる一品です。上に載っているのはクコノミです。
八寸はじめ全ての料理を美味しく頂きました。





ご主人の小林芙蓉さんは書家でもあり室内には数点、飾られてらいます。


美味しく頂き亀山公園を散策しながら次(?)に向かいます。(この時は何も決めていませんが、、、)









「嵐山祐斎工房」を訪ねる(黄櫨染こうろぞめ)

2019年12月10日 09時47分00秒 | 日記
 12月7日は、よみうり文化センター主催の企画で嵐山にある「嵐山祐斎工房」を訪ねました。







講師を務められるのは日本舞踊西川流師範で"京都おもてなし大使"もされている西川影戀(えいれい)さんです。
さすがにお着物の着こなしが素晴らしく、姿勢、振る舞いにも品格を感じます。



遠く平安時代嵯峨天皇が着用されて以降、天皇だけが身につける事を許された「黄櫨染(こうろぞめ)」を現代に再現された奥田祐斎さんの工房です。 
テレビで天皇陛下が宮中賢所で儀式に臨まれる際に身につけるておられるやや黄色のお召し物です。







こちらの工房は元料理旅館「千鳥」を改修したもので川端康成が滞在し、執筆した部屋も残ります。



ご主人の奥田祐斎さんから"黄櫨染"についての詳しい説明がありました。
明治天皇、大正天皇が身につけるられた黄櫨染の衣装が太秦広隆寺に保管されています。それを二度調査され再現に漕ぎ着けられました。







見た目は濃い黄色なのですが裏から太陽光と同じ光をあてると朱色と言うか赤色に変化します。
西洋や中国では紫色が最も高貴な色とされていますが、日本では古来より朱や赤が高貴な色とされて来ました。
農耕民族であった日本人にとって太陽は大切な存在であると共に日輪やお天道様として信仰の対象にもなってきた歴史があります。





次に工房を見学させて頂きます。







50年のキャリアを持たれる職人さんが絹の生地を染める工程を実現してくださいました。
染色の工房でも水は大切な要素で井戸水を大きな素焼きの瓶で寝かせるとよく馴染むのだそうです。









工房内にはギャラリーも併設され扇子やスカーフ、ネクタイなどもあり黄櫨染の可能性を感じます。









京都の芸舞妓憧れの料理旅館だけあり室内の装飾も雅を感じます。 

次に、すぐ上にあり"松籟庵"へ昼食を頂きに行きます。