京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

建仁寺塔頭 西来院・禅居庵

2019年12月20日 08時09分00秒 | 日記
 12月14日、建仁寺潮音庭で名残りの紅葉🍁を愛でた後、塔頭西来院(せいらいいん)に来ました。






通院非公開の寺院ですが毎年のこの時期に京都大学書道部の発表展示会場になっています。(過去に二度来ています。)
日頃の鍛錬の成果が展示されています。字にコンプレックのある僕には羨ましい限りです。






僭越ながら記帳し、アンケートも書かせて頂きました。記入中も温かいお茶とお菓子を出して頂き、学生さんの配慮を感じます。






西来院は建仁寺境内の北東に位置する塔頭寺院で建仁寺第11世住持を務めた"蘭渓道隆の寺"として知られています。
蘭渓道隆は中国南宋から渡来した禅僧で、これまで兼宗禅であった建仁寺を臨済禅道場に改めています。
今までの住持が他の仏教勢力に遠慮して兼学としていたのを一気に改められたのは時の鎌倉幕府執権北条時頼の庇護と渡来僧であったのが大きいと思います。(私見ですが、、)

本堂の南に広がる枯山水庭園は苔、松、楓の植栽に加え、軒下にツツジの刈込みがあり秋には美しい紅葉🍁が見れます。
また、参道の庭園も一見の価値があります。




今回は、禅居庵の書院も会場になっており、京都大学書道部さん パワーアップされています。








こちらの庭園も正面から見るのは初めてです。




禅宗寺院の庭園らしい趣きのある庭園です。





苔香居(たいこうきょ) 山口邸

2019年12月20日 07時43分00秒 | 日記
 12月6日は、よみうりカルチャーで受講している「文化財建築-邸宅&名建築-」で京都洛西にある苔香居(たいこうきょ)山口家住宅を訪ねました。


講師の先生は二村盛寧さんです。

この地は、藤原北家勧修寺流の流れを汲む葉室(葉室)家の荘園があり、山口家は天正年間より、代々葉室家に執事として仕えた士族の家柄です。
江戸時代からは村の庄屋を勤め、東京遷都で葉室家が東京へ移った後もこの地を管理し、以後400年以上も続く旧家です。

以前に書いた"浄住寺"は葉室家の菩提寺です。












主屋母屋棟
江戸時代末期嘉永2年〜明治8年に建て替えられたとされ、棟の屋根には煙出しが残り、京町屋のように居室は土間に沿って一列に並んだ平面構成です。

写真の籠は現当主から三代前の山口定光氏が葉室家のもとに上京する際に使用されたものです。








座敷は、大正〜昭和初期に亀岡市に原田源之助宅として建てられ、その後、昭和28年にこちら山口家に移築された建物です。

欄間、天井、照明に至るまで大正時代のモダンな意匠が見もので、釘隠しは曼殊院の富嶽八景の写しです。








茶室「泰庵」は1959年に建てられた西芳寺(苔寺)にある「少庵堂」の写しです。








 踈影軒は、庭に建てられたご当主の書斎で囲炉裏も備えた和風空間ですが壁の収納庫の中には洋酒が並んでいます。






長屋門の片方は収納庫になっており、かって使われていた農機具や西山特産の竹を使った人形などが並べられています。


平成11年(1999)に住宅が国の登録有形文化財になりましたが平成13年(2001)までは継続してご家族が住まれていましたが、先代のご当主が隠居場を別棟に持たれたので公開が可能になったそうです。
ゆっくり、じっくりと見学させて頂きました。

次に前述した葉室家の菩提寺である浄住寺へと向かいます。