11月21日は、歴史ウォークで奈良県桜井市にある談山神社と国宝の十一面観音さまを所蔵される聖林寺を訪ねました。
まずは談山神社からです。
神社の縁起によれば中大兄皇子(後の天智天皇)と中臣鎌足(後の藤原鎌足)は談山神社裏山で当時、朝廷内で権勢を誇っていた蘇我入鹿討伐の密談をされ、皇極4年(645)飛鳥板蓋宮で入鹿を討ち、天皇を中心とした中央集権国家の礎を築きました。
天智天皇8年(669)10 月、天皇は病床の鎌足を自ら見舞い、後日、大織冠内大臣の位と藤原の姓を与えました。
鎌足は摂津国阿武山に葬られるましたが、白鳳7年(678)に長男の定慧(じょうけい)和尚が鎌足の遺骨に一部を多武峯山頂に改葬し、十三重塔と講堂を建て"妙楽寺"と称したお寺を建立しました。
御本殿は国の重要文化財で、社殿全体に極彩色の模様や花鳥などの彫刻で彩られています。
日光東照宮造営の際の参考になったそうです。
談山神社と言えばやはり紅葉🍁に映える十三重塔ですね。
長男定慧と次男不比等が父・鎌足の追福の為に建立した塔で現在の塔は享禄5年(1532)の再建ですが木造十三重塔としては世界唯一の建造物です。
高さは約17mで屋根は檜皮葺きです。
権殿は天禄元年(970)摂政右大臣藤原伊尹(これただ)の立願により創建され、現在の建物は室町時代永正年間の再建です。
殿内では室町時代より舞や能が演じられて来ました。
境内では紅葉🍁が美しく社殿の朱色と紅葉🍁、空の青色とが素晴らしいコントラストが見れました。
神社境内に十三重塔、、、、日本の神仏習合の歴史を強く感じる神社です。
昼食は多武峰観光ホテルで頂きました。
次に国宝の十一面観音立像を所蔵されている聖林寺へと向かいます。