京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

大田の沢のかきつばた

2018年05月10日 11時00分47秒 | 日記
今日9日は初夏の新緑を求めて京都を巡りました。地下鉄丸太町駅で下車、向かったのが京都御苑。駅から近い九条邸跡。拾翠亭、庭園、厳島神社がかっての公家の面影を残しています。中でも厳島神社の鳥居は唐破風になっており京都三珍鳥居のひとつで平清盛の寄進です。
ちなみに他の二ヶ所は嵐電蚕ノ社駅近くにある木嶋神社の三柱鳥居と北野天満宮にある伴神社の鳥居です。次に南西角にある閑院宮邸跡。庭園、建物が復元されており無料で入れます。閑院宮は四親王家のひとつで今上天皇も閑院宮の系統です。他の三親王家は伏見宮、桂宮、有栖川宮です。
次の京都御所へ。近年、政府の規制緩和で自由参観となり修学旅行の学生さん、外国人の方の参観が増えています。
また、今年は明治維新150年にあたり徳川慶喜の官位、所領の返納を決めた小御所、また明治天皇が王政復古の大号令を発した御学問所などが注目される事でしょう!
次に11時に予約している仙洞御所へ。こちらは後水尾上皇の為に造られた隠居所で池泉回遊式の庭園が当時を偲ばせます。
八ツ橋に掛かる藤棚。一度、藤の花が見頃の時期にまた訪れたいですねぇ!仙洞御所の参観を終え再び御苑を散策します。御所の北東角の塀が切られているのは鬼門除けの為で瓦下には御幣を担いだ猿が御所を守っています。次に近衛邸跡を周り昼食を予約している"出町ろろろ"さんへと今出川通りを東へと向かいます。
"出町ろろろ"さんは桝形商店街にある小さなお店ですが京都大原で採れた野菜、土鍋で炊いたご飯を頂けいろいろなものを少しずつ食べたい派には嬉しいお店です。
昼食を終えて地下鉄で北山駅へ。徒歩で向かったのが上賀茂神社の境外摂社の大田神社。見頃の杜若を目当てにやってきましたが花の密度がイマイチです。近年は鹿の蝕害か?かっての花の密集度がないです。神社でも外部機関に依頼して調べておられますが原因は分からないそうです。平安時代から自生し藤原俊成の和歌にも詠まれた「大田のさわのかきつばた」復活して欲しいものです。
次に徒歩で向かったのが上賀茂神社。楼門の朱、新緑の薄い緑 この時期限定の光景です。国宝の本殿、権殿を参拝したかったのですが15日の葵祭の準備の為か参拝できませんでした。
次にタクシーで西賀茂にある正伝寺を訪ねました。禅宗のお寺らしくお庭はツツジの刈り込みを七五三に配した枯山水で獅子の子渡しの庭です。龍安寺の石庭くらいの狭い庭園ですが遠く比叡山を借景にした非常に奥行き感のある庭園です。方丈の天井は伏見城落城の際の血天井で、障壁画は狩野山楽です。最近は保護の為、模写になっているところが多くなっていますがこちらは全てオリジナルです。

次に地下鉄で鞍馬口駅まで戻り御霊神社へ。こちらは室町時代に京都の大半を焼け野原にし11年も続いた"応仁の乱"勃発の地です。近年、境内に新たな石碑が建立され、東軍の総大将 細川勝元の末裔で元首相細川護熙さんが揮毫されています。
拝殿には神輿が三基、こども神輿が二基、鎮座されていました。
今日も充実した京都つれづれ旅でした。

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