京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

京料理天ぷら「天㐂」

2020年09月28日 08時58分00秒 | 日記
 9月26日はメルパルク京都の講座で西陣の一角(千本今出川上ル西側)にある京都料理・てんぷら天㐂(てんき)さんでお昼を頂きました。



人気企画「女将さん」シリーズの講座で今回で14回目にもなるそうです。








室内の設えも京都を感じますね。



始めに「天喜」の三代目女将橋本静代さんから創業から現在までのお話や苦労話をお聞きしました。
昭和8年に女将のお婆さまがこの地で天ぷらと京料理とを融合したお店を出され「天㐂」が創業しました。
屋号は「二人で喜び 天も喜ぶ」の意味を込め付けられたそうです。

商売が性に合う方だったようで常に商売のネタに探されていた方だったそうです。
千本通では何故か西側のお店が繁盛していたようで、観察眼にも長けた方だったと回想されていました。

女将業に対しても「だれでもできる仕事やない。女将は女の大将え」が口癖だったようで自信と誇りを持って仕事をされていたのがよくわかる言葉ですね。

今も西陣の一角に「千両ヶ辻」(一日に千両の西陣織の取引きがあった辻)の地名が残るように西陣一帯は大層な好景気だったそうです。

女将さんのお母さま(叔母さま)が養女に入られお店はますます繁盛したそうです。

そのお母さまが若くして他界され、今の女将さんが三代目になられ20年が経過し、現在に至っておられます。

創業当時、てんぷらはファーストフード的な扱いで、京料理に組込むのは邪道とされたようです。
土地柄、西陣の旦那衆に認められるまでは大層ご苦労があったと思います。

今や京料理の一品として認知され、欠かせない料理のひとつになっています。







「天㐂」さんでは"お座敷てんぷら"と称しお客の目の前で揚げておられます。

料理人の技も目の当たりに出来るメリットに加え、お客は素材や産地なども聞け、口に運ぶのが待ち遠しい気分になります。
五感全てで楽しめるのがいいですね。

(写真の料理人は女将さんのお兄さまです。)

献立、お料理の写真です。






















先附の器は大河ドラマに因んででしょうか麒麟が四面に描かれています。

どのお料理も大変美味しかったです。
この時期にしか頂けない"子持ち鮎"の塩焼き、、、久しぶりに頂きました。
40人分の子持ち鮎の仕入れ、、、ご苦労されて仕入れられたと思います。

看板商品のてんぷら、、、絶品です。一品ずつ塩と天つゆの両方で頂きました。
塩では素材の旨味を、天つゆでは素材と出汁の効いた天つゆとのハーモニーを楽しみました。









最後に中庭を拝見し「天㐂」さんを後にしました。

次回の女将さんシリーズも楽しみです。




最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (天喜 橋本静代)
2020-09-28 11:53:56
この度はご来店誠に有難うございました。
何分初めてのことでつたない話で恐縮しております。またお近くにお越しの際にはお立ち寄りくださいませ。  お礼まで
返信する

コメントを投稿