水耕栽培による家庭菜園日誌

屋上での水耕栽培・人工光源を使った室内水耕栽培および屋外での有機水耕栽培に取り組んでいます。

かぶらの水耕栽培1 (H22.8.23~10.17)

2010年10月28日 | 屋外水耕栽培
●根菜類の水耕栽培から「かぶら」の部分をまとめました●

■はじめに
昨年秋に大根の水耕栽培にトライしましたが成功しませんでした。かぶらや人参は人工培養土ベルデナイトを使っての栽培ではそれなりに収穫はありましたが水耕栽培ではいまだに成功しておりません。伊藤さんの「いつでもレタス!」(文芸社発行)によると金町小かぶの栽培にウレタン培地を使って成功しているので伊藤さんの例を参考にさせてもらって私なりに挑戦してみようと思います。大根については二十日大根にとどまっているので大きな丸大根についてトライしてみようと思います。
根菜類も基本的には葉の光合成によって作られた養分を根に蓄えるものですからかぶらでも大根で葉をしっかりと育てることが何より大切ではないかと考えております。また栄養分の貯蔵所である根がうまく育つような空間なり仕組みを水耕栽培ではどのように作るのかも大切な課題です。また成長過程では苗が振り回されないように、葉が倒れないようにしっかり支える工夫も大切でしょう。

■かぶらの栽培床
全くの思いつきなのですが下図のような構造にして発泡保冷容器およびとろ舟を使ったかぶらの水耕栽培にトライしてみようと思います。


■かぶらの栽培
使用する種子はサカタの「金町小かぶ」と昨年買っていたトーホクの「聖護院かぶ」です。


8月30日 23日に播種した「金町小かぶ」が発芽して少し大きくなってきたのでそろそろ育苗床に移す時期になって来ました。概念図の形で定植してみようと思います。育苗コンテナの底に穴をあけてそこにスポンジ培地をさしこめるようにしました。これを保冷箱のふたに穴をあけて6個差し込めるようにしました。またトロ舟には発泡スチロール板を2枚重ねて下の板にスポンジ培地を差し込んで定植します。保冷箱3箱に18株、トロ舟に21株定植しましたが思惑通りうまくいくかどうか結果が楽しみです。
 
 

■かぶらの栽培床2
9月3日 播種していた「聖護院かぶ」も発芽して大きくなってきたのでこれも定植しなけらばならないのですが今度は発泡スチロール板を2枚重ねる代わりに上の1枚はPP板に穴を開けてたものを利用してみました。完全には光を遮断しませんがうまくいけばかぶらができるかもしれません。
 



■かぶらの状況
9月16日 本日のかぶらの状態です。昨日の雨でトロ舟の水があふれかけています。2枚パネルのかぶらも大きくなってきました。
 

■かぶらが成長してきました
9月21日 夕方水をやるときに覗いてみると栽培ポットの「金町こかぶ」が成長しかけています。発泡スチロールに挟んだトロ舟のこかぶも少し大きくなり始めました。ほぼ播種後1ヶ月ですが今からどれだけ大きくなってくれるか楽しみです。
 

9月22日 発泡スチロール板に定植していた「聖護院かぶら」も大きくなりすこしつまり気味で少し込み合ってきましたので間引いた分を保冷箱に18本を移植しました。かぶらは茎がもろいので移植中に何かに当ってかなりの茎が折れました。金町こかぶとは葉の色と大きさが異なっています。
 

●かぶらの茎に青虫が
10月1日 かぶらを覗くと2株ほど葉が枯れているのを発見する。茎が折れていないし青虫のいないのになぜ枯れているのか不思議に思いしおれた茎を裂いてみると中に青虫がいるではないか。茎の中で養分を吸い取っているので葉先がかれたのであろう。防虫ネットを張っていないので茎の中に卵を産むつけていたのである。もしや全部に卵を産み付けられていたらと思うと無性に腹立たしい。
 

●かぶらを移植
10月3日 トロ舟で育てていたかぶらは大きくなって発泡スチロール板の穴から抜けないのが数本出てきたので保冷箱に移植する。3本ほどは抜けず折角のかぶらが折れてしまった。
 

かぶらは一段と大きくなってきたように思えます。
 

●「金町小かぶ」を初収穫
10月5日 先日青虫を発見した金町小かぶ3本を収穫する。葉はないがかぶらはいずれも直径6cm強で重さ約150gありました。8月23日に播種したので40日あまりでの収穫になります。サカタのタネ袋には「播種後40日から60日で大きさ10cm以下で収穫」できると記載されているので概ね栽培成功と評価できそうです。取ったかぶらはかにの抜き身と炊いて餡をかけゆずの皮をのせて夕食にいただきました。また3日に取ったかぶらの葉は浅漬けにしてもらっていたのでこれもあわせていただきました。浅漬けは千枚漬けもどきで結構美味しくいただきました。

 

■かぶらは順調に育っています
10月8日 かぶらはいずれも順調に育っています。発泡板ではさんだ金町小かぶもかなり大きくなっていますし、聖護院かぶらの葉はめっきり大きく育っています。 
 

■金町小かぶの2度目の収穫
10月8日 金町小かぶの2回目の収穫です。前回より大きくなり5個中2個は200gを越えていました。小さなかぶらと葉っぱは浅漬けにしました。
 

10月12日 夕方金町小かぶを収穫。4個で700g。前回とほぼ同じ大きさですが1番大きいのは250gありました。おでん風に炊いてもらって夕食にいただきました。発泡板で挟んだ金町小かぶと葉が大きく生長した聖護院かぶの様子です。
 
 

■金町小かぶの残りを収穫
10月17日 発泡スチロール板で挟んで育ててた「金町小かぶ」の残りを収穫しました。葉を鋏で切り落とし発泡板をはずすと10個のかぶらが残っていました。1個は板に食い込んで抜けないほどでした。
 
 

■金町小かぶの栽培期間・収穫率
8月23日に播種した最初の「金町小かぶ」は播種後55日で収穫完了です。全部で39株定植しましたが収穫したのは3,4.5,8,10の30株、収穫しえなかったのは最初に水枯れで枯れたり、発泡板の穴に詰まって抜けず折れてしまったためです。栽培ポットで育てたかぶらも発泡板で挟んで育てたかぶらもいずれもほぼ順調に育ったと評価できるでしょう。一部青虫に葉が侵食されましたがかぶら本体には被害はありませんでした。栽培手法としては一応成功と言えるでしょう。本日2回目の栽培として20株をトロ舟に定植しました。

▼注意! かぶら・大根の播種時期
今年の栽培方法でかぶらを育てることが出来そうなので来年は播種の時期や方法に注意したい。今年のように一気に種をまくのではなく来年は8月20日から10日ごとに20粒ずつ10月10日まで5回に分けて播くこと。そうすることで収穫も分散させれ10月10日から順次10日毎に12月初旬まで収穫できるからです。

■聖護院かぶは問題あり・・・やはりポットが小さい!
10月18日 大きく生長した聖護院かぶらは栽培ポットが少し小さかったために抜けなかったり穴が葉の中に食い込んだり、倒れないようにと赤玉土を入れていたポットのかぶらはにきび面になったりといろいろ問題ありです。4本収穫しましたが2個はにきび面で1本は葉にポットが食い込み葉が枯れかけています。もう1本はまずまずの状態ですが青虫を2匹発見。
本来の聖護院かぶらの大きさに育てるにはやはりもっと大きな栽培ポットが必要ですが適当な大きさのものが見つからないのでスーパーで「発泡スチロールのおわん」を買って来て使用することにしてひとまず試しに2本を植え替えましたがうまくいくかどうか。
 
 

■発泡スチロールのおわんで代用
栽培ポットは幅が狭く問題がありますのでスーパーで販売している発泡スチロールのおわんを使ってみました。これなら円形で径も大きいのでかぶらの成長にはもってこいですが耐久性が気になります。聖護院かぶらがこのおわんを使うことで本来の大きさの直径15cm以上に育ってくれればいいのですが。
 


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