本年度の大根栽培記録をブログから抜粋してまとめました。まだまだ課題も多いですが3年前に比べるとかなり栽培方法も進歩したように思えます。ご参考になれば幸いです。
<カブラ・大根の種まき>
8月19日 蕪(金町小カブ)と大根(三太郎)、ブロッコリーの種まきを行う。大根蕪については今後2週間おきに3回ほど種まきをして期日をあけて定植できるようにしたいと思っています。
大根播種で注意していること:
大根の種をスポンジ培地に播いたあと、スポンジにはさみを入れ切り開いております。発芽して根が培地にはった後では根を傷めますので播く時点で切っています。こうすることで定植板に定植後根が成長してきた際にスポンジ培地がわっぱになって根を締め付けることがなくなり不要な刺激を与えないので裂根防止になり根が素直に成長してくれるからです・・・・・・と勝手に思っています。別に科学的根拠はありません。
ただ直根類である大根の種が上下にうまく成長しているかを観察できる利点もあります。
*研究者のレポートによると「培地内で分岐した種子根はもはや伸長、肥大しない」(四方・寺林:根菜の養液栽培)そうなので切り開いておくことでスポンジ培地内での種子根の発芽状態を観察できるのでスポンジ培地を貫通していない種子根があればそれは廃棄します。
大根は図のように可食部のすべてが根ではなく上部は胚軸部、下部が根になっていて地面から下に伸びると同時に地上部にも肥大部分が成長していくので丁度その中間部辺りで定植板に固定して育てるようにします。そしてある程度大きく育ってきたらより大きな穴の開いた(或いはより大きく穴の開く)定植板に移植します。その際肥大する可食部の中間地点で定植板に固定できるように工夫します。
昨年考えて行った方法が下図ですがこれは「発泡パネルに定植すると大根の成長に合わせて穴を大きくしないといけないので今年は短冊に切ったパネルをゴムひもでつないで大根の成長に合わせて穴が広がるようにしてみました」という発想でしたが実際に大根が育ってくるとその重さで短冊パネルでは持ちこたえてくれませんでしたので今年はまだまだ工夫が必要です。
その後は根の成長に合わせて養液を減らしていくことです。この辺の要領が水耕栽培による大根栽培のポイントかと思っていますが果たしてうまく育ってくれるかどうか。種まきの段階で取り越し苦労をしています。
<定植の準備>
8月30日 秋野菜の定植の準備をするためトロ舟の清掃を行い、大根「三太郎」とキャベツ「藍天」を定植する。
まだ気温が高いのですんなりと定着してくれるか心配ですが。
<大根の移植準備>
9月12日 そろそろ大根を移植する準備が必要です。根菜類の水耕栽培では専門家も書かれているように「養水分の吸収を行う根は培養液中に、肥大部分は湿気中におくことがポイントである」(ハイドロポニックス27巻1号 寺林「生育特性を生かすこれからの養液栽培」より)のですがこれを現実にどのようにして行うかというと私の場合は次のようにしています。発泡スチロールを養液面に浮かせその上に発泡スチロールの定植板を載せることで定植板を養液より浮かすようにしておいて苗を定植し育苗します。
この状態で大根が成長してくると定植板から抜けなくなるのである程度大きくなった段階で穴が拡大するゴムバンドで止めた定植板に移植します。この場合も穴が大きすぎると抜け落ちてしまいますので昨年は通常穴とは別に大きな穴を開けておいて大根が大きくなった段階でそちらへ移し替えるという方法をとっております。この辺が少し厄介なところです。
そして養液の水位は大根の成長に合わせて少しずつ下げていきます。
大根が養液に落ちないで肥大に合わせて挟み込めるような装置が簡単に作れないかといろいろ思案しましたがなかなかいい案が思いつかないので今年も昨年と同じ方法で栽培することにしました。良い案があれば教えてください。
<大根栽培床に防虫ネットを準備>
9月17日 小型のジャンボトロ舟に「冬自慢」と「三太郎」を定植する。大根やかぶらはあまり長く育苗棚に置いておくと根の成長が阻害されてかえって逆効果なので早めの移植です。
まだ使用していませんが先日制作したジャンボトロ舟にも防虫ネットを張って何時でも移植できる体制にしておきました。水中ポンプが足りないので1台発注。
<ジャンボトロ舟に移植した大根>
9月20日 水中ポンプが入荷したのでジャンボトロ舟に三太郎・冬自慢20株ほどを移植。少し動かすだけでも大根の葉がかなり折れてしましました。生育に影響がなければいいのですが。この点が大根のやっかいな所です。
9月30日
「大根」はかなり大きく成長してきていますので今のうちに吊り上げておく必要があるかもしれません。2回目播種の大根も少し大きくなってきています。
<大根を移植>
10月1日 大根が大きくなってきたので特注の定植板に移して根を養液中に、肥大部を空気中に納まるように移植しなおす。大根の葉は大変折れやすいのでこの際もかなりの葉が折れてしまいましたが何とか収まりました。大きな大根はすでに15㎝以上に成長しています。
ジャンボトロ舟の大根はすべて持ち上げましたがかなりの大根の葉が重なり合っていましたので移す時にかなり傷んでしまいました。
<大根の初収獲>
10月20日 初めて大根を3株収穫する。1本は裂根しているが他の2本はすんなりと伸びています。長さは30㎝ほどですが太さに少し欠けます。
夕食に釜揚げちりめんの大根おろし和えをいただく。(ポン酢は高知の馬路村のゆずポン酢がベスト)また先日の人参・サツマイモと合わせて本日も粕汁を作ってもらった。
<大根の収獲と移植>
10月21日 昨日に続いて本日も5株ほど大根を収穫する。曲がったり裂けたりしていますが昨日よりかなり太い大根です。別のトロ舟で育苗している大根「冬自慢」を空いている大根栽培のジャンボトロ舟に移植しました。移植しきれない大根は食することに。収獲した大根と間引き大根です。
大根のジャンボトロ舟の外観とネット内の様子です。
*今の栽培法では播種から収穫までに3度移植(育苗苗を定植板に、定植板から大根用定植板へ、より大きな穴の開いた板へ)していますがその都度不要な刺激を与える結果裂根や曲がり根が発生するものと思われる。大根の水耕栽培ではこの問題をうまく解決できれば露地栽培並みの美しい大根が収穫できるようになると思われるのですが1回の定植で収穫まで育てられる定植板を考案する必要があります。次のようなスポンジ剤があればいいのですが。
現在使用している発泡ウレタン培地7個を直径10㎝の穴の中にいれてその真ん中に育苗しているウレタン培地を入れるのも一つの方法ですが(イメージとしては次のようになります)実際にこの方法で育てると大根や葉の重さで養液中に落ちてしまいそうなので何か工夫が必要です。来年の宿題にしておきます。
<大根料理3種>
10月22日 夕食に収獲した大根を使った料理を3種いただく。大根葉のお浸し・茎と豚肉のオイスターソース炒め・煮物のしょうが添えです。
<大根・カブラの収穫>
10月30日 大根栽培の様子です。2回目の大根もジャンボトロ舟に同居していますので養液量が少し多い状態ですが順調には育っています。
収獲した大根です。少し裂根や曲がり根がありますが概ね満足できる育ちです。本日は6本収穫する。カブラも残っている金町小かぶを収獲する。少し手抜きをしたので定植板に挟まってしまって細くなっている蕪が数株ありました。後は聖護院蕪が残っています。
<大根・カブラを収穫>
11月7日 残っている金町小カブを収穫する。大きくなりすぎたもの・定植板に挟まって細長くなったものなど見栄えがあまり良くないものが多い。大根6本・キャベツ3個も収獲しこれはご近所に配る。
<寒さで大根の成長が止まっている>
11月14日 1回目の大根はほとんど収穫しいずれもそれなりの大きさに成長しておりましたが2回目の大根は寒さでやや成長が止まっている感じです。収穫期から逆算すると種まき・定植が2回目はやはり少し遅すぎたようです。
<本日の収獲>
11月18日 大根・人参・白菜・かぶら・キャベツを収穫。ご近所にお配りする。白菜ははやり2㎏程度で大きくならない。本日収穫したキャベツは2回目播種したキャベツの最初の収穫です。
<今年の大根は少し辛め>
11月21日 今年の大根は少し辛味が強く大根おろしにするとぴりっとした辛さがあって私自身は喜んでいるのですが家内からは少し辛いと苦情がありました。今月のサカタの園芸通信に辛さの原因は今年は9月~10月に気温が高かったことが原因と書かれてありました。
そして寒さに当たると辛味が抜けて甘味がますとのことです。
<本日の収穫大根>
11月24日 本日収穫した大根6本です。裂根はありません。少し短いですがよく太っている大根もあります。おでん用に使用します。
<大根は寒さで成長しないのか>
11月30日 残っている大根はやはり寒さで大きくなっていない。このサイズだとおでんにするには少し小さすぎます。
<カブラ・大根の種まき>
8月19日 蕪(金町小カブ)と大根(三太郎)、ブロッコリーの種まきを行う。大根蕪については今後2週間おきに3回ほど種まきをして期日をあけて定植できるようにしたいと思っています。
大根播種で注意していること:
大根の種をスポンジ培地に播いたあと、スポンジにはさみを入れ切り開いております。発芽して根が培地にはった後では根を傷めますので播く時点で切っています。こうすることで定植板に定植後根が成長してきた際にスポンジ培地がわっぱになって根を締め付けることがなくなり不要な刺激を与えないので裂根防止になり根が素直に成長してくれるからです・・・・・・と勝手に思っています。別に科学的根拠はありません。
ただ直根類である大根の種が上下にうまく成長しているかを観察できる利点もあります。
*研究者のレポートによると「培地内で分岐した種子根はもはや伸長、肥大しない」(四方・寺林:根菜の養液栽培)そうなので切り開いておくことでスポンジ培地内での種子根の発芽状態を観察できるのでスポンジ培地を貫通していない種子根があればそれは廃棄します。
大根は図のように可食部のすべてが根ではなく上部は胚軸部、下部が根になっていて地面から下に伸びると同時に地上部にも肥大部分が成長していくので丁度その中間部辺りで定植板に固定して育てるようにします。そしてある程度大きく育ってきたらより大きな穴の開いた(或いはより大きく穴の開く)定植板に移植します。その際肥大する可食部の中間地点で定植板に固定できるように工夫します。
昨年考えて行った方法が下図ですがこれは「発泡パネルに定植すると大根の成長に合わせて穴を大きくしないといけないので今年は短冊に切ったパネルをゴムひもでつないで大根の成長に合わせて穴が広がるようにしてみました」という発想でしたが実際に大根が育ってくるとその重さで短冊パネルでは持ちこたえてくれませんでしたので今年はまだまだ工夫が必要です。
その後は根の成長に合わせて養液を減らしていくことです。この辺の要領が水耕栽培による大根栽培のポイントかと思っていますが果たしてうまく育ってくれるかどうか。種まきの段階で取り越し苦労をしています。
<定植の準備>
8月30日 秋野菜の定植の準備をするためトロ舟の清掃を行い、大根「三太郎」とキャベツ「藍天」を定植する。
まだ気温が高いのですんなりと定着してくれるか心配ですが。
<大根の移植準備>
9月12日 そろそろ大根を移植する準備が必要です。根菜類の水耕栽培では専門家も書かれているように「養水分の吸収を行う根は培養液中に、肥大部分は湿気中におくことがポイントである」(ハイドロポニックス27巻1号 寺林「生育特性を生かすこれからの養液栽培」より)のですがこれを現実にどのようにして行うかというと私の場合は次のようにしています。発泡スチロールを養液面に浮かせその上に発泡スチロールの定植板を載せることで定植板を養液より浮かすようにしておいて苗を定植し育苗します。
この状態で大根が成長してくると定植板から抜けなくなるのである程度大きくなった段階で穴が拡大するゴムバンドで止めた定植板に移植します。この場合も穴が大きすぎると抜け落ちてしまいますので昨年は通常穴とは別に大きな穴を開けておいて大根が大きくなった段階でそちらへ移し替えるという方法をとっております。この辺が少し厄介なところです。
そして養液の水位は大根の成長に合わせて少しずつ下げていきます。
大根が養液に落ちないで肥大に合わせて挟み込めるような装置が簡単に作れないかといろいろ思案しましたがなかなかいい案が思いつかないので今年も昨年と同じ方法で栽培することにしました。良い案があれば教えてください。
<大根栽培床に防虫ネットを準備>
9月17日 小型のジャンボトロ舟に「冬自慢」と「三太郎」を定植する。大根やかぶらはあまり長く育苗棚に置いておくと根の成長が阻害されてかえって逆効果なので早めの移植です。
まだ使用していませんが先日制作したジャンボトロ舟にも防虫ネットを張って何時でも移植できる体制にしておきました。水中ポンプが足りないので1台発注。
<ジャンボトロ舟に移植した大根>
9月20日 水中ポンプが入荷したのでジャンボトロ舟に三太郎・冬自慢20株ほどを移植。少し動かすだけでも大根の葉がかなり折れてしましました。生育に影響がなければいいのですが。この点が大根のやっかいな所です。
9月30日
「大根」はかなり大きく成長してきていますので今のうちに吊り上げておく必要があるかもしれません。2回目播種の大根も少し大きくなってきています。
<大根を移植>
10月1日 大根が大きくなってきたので特注の定植板に移して根を養液中に、肥大部を空気中に納まるように移植しなおす。大根の葉は大変折れやすいのでこの際もかなりの葉が折れてしまいましたが何とか収まりました。大きな大根はすでに15㎝以上に成長しています。
ジャンボトロ舟の大根はすべて持ち上げましたがかなりの大根の葉が重なり合っていましたので移す時にかなり傷んでしまいました。
<大根の初収獲>
10月20日 初めて大根を3株収穫する。1本は裂根しているが他の2本はすんなりと伸びています。長さは30㎝ほどですが太さに少し欠けます。
夕食に釜揚げちりめんの大根おろし和えをいただく。(ポン酢は高知の馬路村のゆずポン酢がベスト)また先日の人参・サツマイモと合わせて本日も粕汁を作ってもらった。
<大根の収獲と移植>
10月21日 昨日に続いて本日も5株ほど大根を収穫する。曲がったり裂けたりしていますが昨日よりかなり太い大根です。別のトロ舟で育苗している大根「冬自慢」を空いている大根栽培のジャンボトロ舟に移植しました。移植しきれない大根は食することに。収獲した大根と間引き大根です。
大根のジャンボトロ舟の外観とネット内の様子です。
*今の栽培法では播種から収穫までに3度移植(育苗苗を定植板に、定植板から大根用定植板へ、より大きな穴の開いた板へ)していますがその都度不要な刺激を与える結果裂根や曲がり根が発生するものと思われる。大根の水耕栽培ではこの問題をうまく解決できれば露地栽培並みの美しい大根が収穫できるようになると思われるのですが1回の定植で収穫まで育てられる定植板を考案する必要があります。次のようなスポンジ剤があればいいのですが。
現在使用している発泡ウレタン培地7個を直径10㎝の穴の中にいれてその真ん中に育苗しているウレタン培地を入れるのも一つの方法ですが(イメージとしては次のようになります)実際にこの方法で育てると大根や葉の重さで養液中に落ちてしまいそうなので何か工夫が必要です。来年の宿題にしておきます。
<大根料理3種>
10月22日 夕食に収獲した大根を使った料理を3種いただく。大根葉のお浸し・茎と豚肉のオイスターソース炒め・煮物のしょうが添えです。
<大根・カブラの収穫>
10月30日 大根栽培の様子です。2回目の大根もジャンボトロ舟に同居していますので養液量が少し多い状態ですが順調には育っています。
収獲した大根です。少し裂根や曲がり根がありますが概ね満足できる育ちです。本日は6本収穫する。カブラも残っている金町小かぶを収獲する。少し手抜きをしたので定植板に挟まってしまって細くなっている蕪が数株ありました。後は聖護院蕪が残っています。
<大根・カブラを収穫>
11月7日 残っている金町小カブを収穫する。大きくなりすぎたもの・定植板に挟まって細長くなったものなど見栄えがあまり良くないものが多い。大根6本・キャベツ3個も収獲しこれはご近所に配る。
<寒さで大根の成長が止まっている>
11月14日 1回目の大根はほとんど収穫しいずれもそれなりの大きさに成長しておりましたが2回目の大根は寒さでやや成長が止まっている感じです。収穫期から逆算すると種まき・定植が2回目はやはり少し遅すぎたようです。
<本日の収獲>
11月18日 大根・人参・白菜・かぶら・キャベツを収穫。ご近所にお配りする。白菜ははやり2㎏程度で大きくならない。本日収穫したキャベツは2回目播種したキャベツの最初の収穫です。
<今年の大根は少し辛め>
11月21日 今年の大根は少し辛味が強く大根おろしにするとぴりっとした辛さがあって私自身は喜んでいるのですが家内からは少し辛いと苦情がありました。今月のサカタの園芸通信に辛さの原因は今年は9月~10月に気温が高かったことが原因と書かれてありました。
そして寒さに当たると辛味が抜けて甘味がますとのことです。
<本日の収穫大根>
11月24日 本日収穫した大根6本です。裂根はありません。少し短いですがよく太っている大根もあります。おでん用に使用します。
<大根は寒さで成長しないのか>
11月30日 残っている大根はやはり寒さで大きくなっていない。このサイズだとおでんにするには少し小さすぎます。
いちごが沢山栽培されている事は、いちご狩りに行った時に思いました。
ふっと大根は、水耕栽培されているのかな?と
yahooで検索したらブログを発見しました。楽しかった。楽しみしています。頑張って素晴らしい水耕栽培にチャレンジして下さい。