HD-2D版ドラクエ3、クリアしました~。
まぁまだクリア後のダンジョンは行ってませんけどw
かなり話題になってますね~。何度もリメイクされてるのにここまで話題になるのって、やっぱドラクエのブランド力はすごいですね。
自分もドラクエ3は初めてプレイしたRPGなので思い入れが強く、今回のリメイクも楽しみにしてました。
そんなわけで、ドラクエ3に関する概要は分かるだろうから内容の感想いっくよ~。
1.シナリオ
基本的な部分の変更点は無し。ただ、次に行く場所のヒント・・・というかほぼ答えみたいなセリフが追加されてます。唐突に挿入されるので原作やSFC版プレイ済だと違和感はありますが、現代風にアレンジするとこういう風になるって感じなんかな。世界中を巡って自分で探す旅ってのがドラクエ3の魅力だと思うんだけど、初心者向けにある程度は誘導しないとダメなんですね。
あと、行く先々でオルテガのエピソードが見られます。SFC版のデモ画面と同じような場面もあったりします。自分は2024年11月15日時点ではまだクリア後の世界はやってないけど、オルテガのかぶと=ロトのかぶとっていう伏線の話が一部ありましたし(3の時点ではロトのかぶとに該当するものは存在しない、オルテガのかぶとが見た目似てるってだけ)、エンディングでは1のラスボスである竜王に関するシーン(なぜ聖なる竜の女王の子が闇堕ちしたのか)が出てきたし1&2で今まで謎だった部分の解明もしていくのかな?
あとは1&2を知らない人が3をプレイして後半の部分は感動するのかな?っていうのはちょっとありますが、そういう人こそ1&2もプレイしてもらいたい。自分が3からだったので、初見プレイでアレフガルドに行った時に特に感動はなく、あとで1&2をプレイした時に「ああ、こういうことだったのか~」と思い、その後3を再度プレイしてシナリオの奥深さに感動したものなので、ナンバリング通りにプレイした人とは違う感動になると思います。あの時代にこういう話を作れたのは本当にすごいと思います。
2.システム
【フィールド】
見た目は大幅に変わってましたが、基本的な配置は原作と同じみたいです。ダンジョンもマップは大体同じです。
ガイドやミニマップで次の目的地が表示されるようになったのは現代風リメイクなので仕方ないですが少し味気ないですね。まぁオフにできるのでそういった要素はいらないって思ったらオフにしてみると良いと思います。
すごく綺麗になったので街の中を散策するのも楽しいですが、装飾が色々付いたせいか、見難くなった部分もあります。一部ですが上にあがる方の階段が分かりにくくなりました。画面で見て下方向にある扉とかも自分が今どこにいるか見えないのでなかなか扉が開かなかったりします。だから、斜め上から見る角度になっているせいか、7の時のようにLRボタン押して画面を回転したくなるところがたまにありますw
フィールドはアイテムが落ちてたり敵が出現しないスポット(ここに仲間になるモンスターがいる事が多い)も配置されていたりと寄り道要素が増えたので、単純に次の目的地に行くだけじゃなく普段行かないところまで歩いていくという楽しみが出来ました。更にそこにレアアイテムが配置されてたりするので、ますます探さないわけにはいかない感じになりましたね。近くの街で売ってる物もあったりするので、店売りの武具はすぐ買わないでまず周りを探してみると良いかもしれません。
【キャラメイキング】
ドラクエ3の最大の魅力がキャラメイキングです。今回、職業は1つ追加され、更に見た目も4種類から選ぶことが出来るようになりました。SFC版から追加された性格も残ってるので、キャラメイキングが終わらずいつまで経っても冒険に出られないっていう人は多いと思いますw
職業バランスについては自分は全部の職業でプレイしたわけじゃないですが、僧侶は使用感は変わらず。レベルアップで全回復するようになった影響で魔法使いや賢者はバンバン攻撃呪文を撃てるようになったので魔法使いは序盤は最強です。商人は終盤になるとお金を消費する代わりに300ダメージ超をたたき出す超強力な特技「ぐんたいよび」を覚える晩成型になってました。盗賊も攻撃系の特技が増え状態異常相手に大ダメージを与えられるようになりましたし、職業については色々変わっているみたいです。
ただ、今作は武器種毎に弱点属性が追加されたためかブーメランが効かない敵が多く盗賊は弱体化された印象があります。その分、攻撃魔法が強い。終盤は、やまびこ帽子+イオナズンで敵を一掃できます。
今回、船入手後のボスがかなり強めに設定されてるので、編成はしっかり考えた方が良いかもしれません(特に運が低いと状態異常に泣かされる)。まぁ1番易しい難易度にすれば良いだけですがw
あと、転職についてですが、今までと違ってレベルによる上限値がないのか、ステータスがガンガン上がっていくので、初期ステータスが高くなるとそれだけ能力値が高くなります(特にHPとMP)。転職できない勇者が1番弱くなりそうってくらいに能力が上がっていくので、例えば特技や呪文を全て覚えたら転職していくとかなりキャラが強化されるのではないでしょうか。自分も全部の特技を覚えた商人を盗賊にしてみたんですが、HP倍率が1倍の「でんこうせっか」でもLv20代でLv40近い勇者のHPを超えてしまったし、能力の上乗せがかなりあるようです。Lv20くらいで転職だとあまり変わらないかもですが、Lv30だとだいぶ変わってきます。
【性別表記】
キャラメイキング時のときだけ、男がルックスA、女がルックスBと表示されるだけで、セリフや性格はそのまま男と女で区分けされています。魔法のビキニとかもルックスBのみ装備可能で見た目変わるようになっているし、何故キャラの性別表記だけこんなことした?って感じです。
エンターテイメントにポリコレ配慮はマジいらん。文化を衰退させるだけで百害あって一利なしだわ。
【難易度設定】
3種類の中から難易度が選べます。1番易しい難易度は戦闘不能にならないみたいなので、それってやる意味あるのか?と思ったりしなくもないですが、たぶんRPG初心者の人が終盤のボスを相手にしたら勝てなくて投げてしまいそうなくらいの強さだったので、そういう人のためなのかなと思います。
感覚としては、アリアハン大陸は温すぎ、ロマリアからピラミッドまでは普通、ピラミッドはかえんムカデ強すぎボスも強いので難しめ、ポルトガ~船入手は普通、船入手以降はボス戦の難易度が高めになっています。ザコ戦も攻撃バリエーションが増えてるせいか舐めてかかると痛い目にあいます。
自分は一度も逃げず「しのびあし」も無しで進めたせいかクリアまでに30時間くらいかかってクリアレベルも40台になってしまいました。ここまで時間かけてレベルも上がったのは初見プレイ以来かもしれないw
【モンスターバトルロード】
モンスターを仲間にして戦わせるバトルロードが今回実装されました。ランクを上げていくとどんどん相手も強くなるので、こっちも強いモンスターを見つけていくって感じです。
見つけたモンスターも、近づいても問題ないタイプ、足音に気づいて逃げるタイプ、人間の姿を見ると逃げるタイプ、人間の匂いに気づいて逃げるタイプがいます。足音以外はどんなパーティ編成でも問題ないですが(「きえさりそう」や「においぶくろ」を使う)、足音だけは道具での代用品がないので盗賊の「しのびあし」が必要になってきます。盗賊がいない場合は、足音タイプの場所をメモっておくという作業が必要になってくるのは少し面倒ですね。え?攻略サイト?そんなもんに頼るんじゃない(爆)
育成についてはモンスターを連れていけない為、自分で見つけて同種のモンスターが増えるとレベルアップしていくという形になっています。1番弱いスライムは同種がたくさんいるので、最終的には結構強くなるんじゃないですかね?2体目見つけたらレベルが10から倍以上に上がってたし。弱いモンスターでも強くすれば使えるという要素はあるので、モンスター探しをしてて話が先に進まないっていうのもあるかもしれませんw まぁやらなくてもクリアは可能なので無視しても大丈夫です。報酬がかなり良いのでやれば冒険が有利になるのは間違いないですけどね。
Aランク以上は半端なく強いけど、その分報酬もいいので頑張ってみましょう。
【装備】
今回、装備のEの字が小さくなって見えにくくなりましたが、装備変更時に装備できる武具だけが一覧で表示され更に誰が装備しているかアイコンで分かるようになった点は良いですね。まぁそのアイコンが誰なのかをまず覚える必要がありますがw
あと、アクセサリーがメインとサブの2つ付けられるようになりました。SFC版では性格が変わってしまうアクセサリーは付けにくかったのですが、そういうアクセサリーはサブの方に付ければ性格が変わらなくなったので、序盤~中盤の能力アップに貢献できると思います。特にタフガイに「ごうけつのうでわ」が付けられるようになったのは良いですね。
【ルーラ】
自分が行った事のある場所に瞬間移動できる呪文。ドラクエの呪文と言ったらコレ!っていう人も多いと思います。
今回これが便利になりましたね~。今までは街にしか移動できなかったんですが、HD-2D版ではほこらやダンジョンにも移動できるようになりました。これはかなり便利です。バラモス城やゾーマ城にもルーラで行けるので移動の手間が省けます。
あと、バラモス城やゾーマ城は最後まで進めると入り口に戻れるワープがあって、そのワープを解放すれば次からはすぐバラモスやゾーマのところまで行けるようになりました。
便利な世の中になったものですが、自分の足で歩くというのが無くなった寂しさもありますね・・・ファストトラベルが標準となってしまった現代のRPGでは仕方ないのかな。
【戦闘】
オーソドックスなターン制コマンドバトルはそのまま継続される形になりました。ドラクエ10オフラインや3D版ドラクエ11みたいなコマンドを選ぶとすぐ行動しちゃうシステムに変わる懸念もあったのですが、そこを変えなかったのは良かったです。
コマンド選択中はパーティキャラが表示されますが、戦闘が開始されるとモンスターだけの表示になる点は違和感がありました。それなら最初から表示しなくてもいいんじゃないかなぁ~って思いましたね。表示させるなら攻撃アニメーションまで入れてほしかったです。中途半端感は否めません。個人的には戦闘中モンスターしか表示しないならパーティステータスは上に表示させてほしかったと思います。ドラクエといったら上にパーティステータス表示、下にコマンド表示ですし。
バトルスピードは3段階まで変えることが出来、超早いにするともう普通には戻れないかもしれませんw ボス戦は普通、レベル上げ時は超早いにしようと思ったんですが、超早いが快適だったのでそのままで進めてしまいましたw その影響でバトルスピードが変更できないモンスターバトルロードがすっごい遅く感じます。
3.環境面
【ロード時間】
スイッチ版はロードがすごく長いそうですね。自分はPS5でプレイしてましたが、フィールドに行く時とかで1~2秒くらいですかね。全然気にならないレベルでした。戦闘に突入するのも戦闘から戻るのも早いです。Steam版はPCスペックにもよるのかもしれませんが。
まぁどこでもプレイできるという利点はあると思いますので、スイッチ版を購入された方は慣れるしかないと思います(爆)
【ちょっとした小技(感想ではないw)】
今回オートセーブが実装され、戦闘終了後やマップの切り替えが行われた時にオードセーブされます。これを利用して、MP回復する「いのりのゆびわ」を壊さないまま無限にMP回復が出来るようになりました。
やり方は簡単。戦闘終了後やマップを切り替えた後、MPが減ったキャラに「いのりのゆびわ」を使います。使う回数は1~3回にしておくと良いと思います。自分が決めた回数まで使って壊れなかったら先に進め、壊れたら「さくせん」からタイトル画面に戻ってオートセーブの場所から再開を選びます。すると、壊れる前の状態に戻るので、これをやればMPをほぼ満タンに維持したまま探索できるようになります。
また、戦闘で全滅した時や上手くいかなかった場合に戦闘画面の状態で(戦闘画面から切り替えちゃうとオートセーブされてしまう為)ゲーム終了して再起動すればその戦闘の直前から再開できます。またボスのところまで行くのが面倒な場合に利用すると良いかもしれませんw
4.感想まとめ
ドラクエ3の正当な進化版って感じで遊びやすくアレンジされてて良かったです。個人的には満足でした。
下手な改変をしておらず内容的には原作と変わらないので昔は熱中してプレイしてたけど買うかどうか迷ってるって人は是非プレイしてもらいたいですね。あの時の感動が蘇ってくると思います。自分は年に1回はドラクエ3(主にSFC版)をプレイしていますが、何度プレイしても面白いものは面白い!
逆に若い子たちにこの感動が伝わるかどうかというと正直うーんって感じはしますね。FC版発売当時、社会現象にもなった伝説的なゲームソフトで40代半ば以上の人にとっては非常に思い出深いタイトルになっているために話題になっていますが、30代以下の人たちはそういったことが過去にあった程度くらいの認識でしょうし、おじさんおばさんが騒いでるだけって思われてるかもしれません。でも、当時の人たちを熱狂させたものを感じ取ってほしいので、少しでも興味を持った人はプレイしてほしいです。もう40年近く前の作品なので古臭さは否めませんが、是非手に取ってみてください。まぁパッケージ版は品薄っぽいですけどね(;;´Д`)
さーて、クリア後の世界を楽しむぞっと。