2016年7月発売タイトル第2弾は、ゆずソフトの「千恋*万花」でした!
待ちに待った待望の新作です!発表時からずっと楽しみにしてました(*´Д`*)b
店舗特典はこちら。
公式通販とソフマップです~。それから芳乃ちゃんの抱き枕カバー!
結局3個買いはしなかったですw
千恋*万花 概要
和の雰囲気を色濃く残す山間にある温泉が有名な町・穂織。観光地として有名になりつつありますが、周辺の住民からは“イヌツキ(犬憑き)”と呼ばれ敬遠されています。その昔、戦を起こす妖怪が穂織を攻めてきたとき、祈祷によって現れた“叢雨丸”により妖怪を退治したという言い伝えがあり(その時に大地が割れて温泉が噴き出たという)、その妖怪の呪いが今でも残っていると周辺の住民には信じられているためです。穂織が昔ながらの街並みを残す理由も周囲との交流を絶たれ自立するしかなかったため。穂織の町では妖怪との戦の勝利を祝った“春祭り”が現代でも残って行われており、祭のときは甲冑武者が町を練り歩き、巫女姫が神社で舞を奉納します。今回、将臣はこの“春祭り”の時期に帰ってきました。
伝承にある刀“叢雨丸”は穂織にある神社・建実神社の御神刀として奉納されており、現在は岩に突き刺さっています。春祭りではその岩から引き抜ける者はいないか・・・というイベントが行われていますが誰一人抜けた者はいません。しかし、それを将臣が折ってしまったことからこの物語は始まります。
“叢雨丸”は穂織の土地神から授かった神刀で、選ばれた者にしか扱うことは出来ず、ムラサメという少女が管理をしています。叢雨丸は“神力”があればどんな状態でも元に戻せます。“神力”とは人の魂のことで、魂を刀に宿らせることで叢雨丸は神力となります。つまり、ムラサメは叢雨丸のために人柱となった少女のことで神の使い。ムラサメは普通の人間には見ることも会話も出来ず、触れることも出来ません。触れることに関しては将臣でも無理だったはずですが、何故か将臣だけはムラサメに触れることが出来ます。ムラサメと会話できるのは将臣の他に芳乃と茉子がいます。
叢雨丸の伝承は本物であることから、妖も存在しています。叢雨丸に退治された妖は死ぬ間際に呪詛を残しており、それは黒い泥の塊のような形をしていて、芳乃たちはそれを“祟り神”と呼んでいます。“祟り神”は無差別に人を襲うわけではなく、妖に強く憎まれている者が対象となります。芳乃には獣耳が生えていますが(普段は隠している)、それは妖に憎まれている者に対する呪詛の現れで、その耳が生えている者は祟り神に襲われるとされています。その耳は妖を退治した朝武家直系の人間にのみ現れる耳であり、穂織の町が“イヌツキ”と呼ばれている原因にもなっています。耳は通常はムラサメやムラサメが見える人間にしか見えませんが、祟り神を放置して穢れを溜めこむと祟り神の力は強力になり次第に耳も普通に人間にも見えるようになって、様々な厄災が起こり始めます(最初に呪詛を受けた巫女姫のときにそうなってしまい、それ以降、穂織が“イヌツキ”と呼ばれるようになった)。又、将臣も妖を退治した叢雨丸に選ばれた人間であることから、同じく祟り神に狙われる事になりました。
芳乃がしている奉納の舞はその祟り神の穢れを祓うための儀式です。しかし、全てを祓うことは出来ないため、その場合は直接戦って祓う必要があります。妖を退治した叢雨丸でも穢れを祓うことが出来ます。
千恋*万花 共通ルート あらすじ
【CHAPTER1~CHAPTER2】
CHAPTER1~CHAPTER2のあらすじについては【体験版参照】。
申し訳ありません。gooブログの文字数制限(30,000文字)に引っかかったための措置です(´Д`;)ヾ
【CHAPTER3】
翌朝、将臣が拾った石について、ムラサメが妙な気配がすると言ったため、駒川の者に預けた方がいいということになり、みづはのところへ行くことに。みづはのところで事情を話すと、みづはは見つけた場所に行って他に何かないか調べたいと言います。そこで石の気配を察知できるムラサメが山へ向かうことにし、みづはは石について調べることにするのでした。
将臣はみづはが資料を調べてみると言ったことから、自分の本来の目的を思い出し、その資料を見せてほしいとお願いします。将臣の目的はお祓いではなく呪詛を解くためだから。そのためにも知っておきたいことがあると言います。すると、みづはは町に伝わる伝承について真実を話します。
その昔、朝武家には2人の跡取りがいました。長男は粗暴、次男は人格者であったことから、跡継ぎは次男という声が高まっていました。長男は不満だったものの誰も味方がおらず、そんなときに隣国の者にそそのかされ謀反を起こします。それが穂織で起こった戦の真実でした。そして、芳乃たちが言っていた妖はその謀反を起こした長男のことであり、呪詛はその長男が父親や弟を憎んでかけたものでした。それはただの憂さ晴らしのつもりでしたが、本当に呪詛が発生してしまい、次々と不幸が起こります。挙句、朝武の家だけではなく穂織の土地全体にまで穢れを振りまいてしまいます。それを治めるため、朝武は土地神から叢雨丸を授かり呪詛に打ち勝ち、隣国との争いにも勝利した・・・それが伝承の真実でした。けど、呪詛は残りそれは今でも朝武家に影響を与えているのでした。
みづはから呪詛についての資料を借りた将臣。その日の夜、その資料を読んで何か引っかかりを覚えましたが、ムラサメが帰ってきたため思考は中断。その後、芳乃から話があるから夕飯後に部屋に来て欲しいと言われ、彼女の部屋に行きます。芳乃は将臣がみづはから資料を借りたことを知っており、本来なら自分が話すべきだったであり将臣に知っておいてほしいと言ったため、将臣は自分が感じた疑問を芳乃に投げかけ、芳乃はそれに答えます。
末代まで祟るというのに、芳乃の身体には耳が生える現象が起こるだけ、朝武の家で男子が産まれた場合はどうするか・・・それらの疑問に対して芳乃は、耳は強力な呪詛の力が耳といいう形で現れただけで、呪いの効果は他にあり、それが男子は産まれないというものだと答えます。男子が産まれないのは一族を断絶させるため。そして、朝武の家に生まれる子供は1人だけで若死にの家系だと。芳乃はこれまで隠してたことを全て打ち明けたことに関して、正直に向き合わなければならないと言い、これまで通りに接してほしいとお願いしてきます。将臣はそれを聞いてこれまで呪詛のことを隠していたのは同情されたくなかったのだと察します。そして、ますます自分に出来る事を頑張ろうと改めて決意するのでした。
休日の午後。玄十郎に頼まれ、廉太郎とともにレナを誘って芦花の実家である田心屋に行くことに。芳乃や茉子も同行し、田心屋に行くと、そこには働いている心春の姿がありました。その後、初対面の芦花たちは自己紹介して、デザートを楽しみます。すると、廉太郎が遅れてやってきたため、田心屋を後にして散策に出かけますが、廉太郎が山に入り川釣りをしようと提案。将臣は祟り神のことが気になりますが、芳乃が舞をしているのと昼間は出なということから、日が暮れるまでという条件で山に向かいます。
魚を釣ったり山菜取りをして帰って来ると、芳乃は安晴にそのことを嬉しそうに報告します。芳乃と茉子が席を外した後、安晴は将臣に芳乃のあんな顔は久々に見たと言ってお礼を言うのでした。
部屋に戻るとムラサメが石を見つけたと報告してきたため、明日拾いに行くことに。そして、一方、みづはは石について調べていましたが・・・。
ムラサメが見つけたという石を拾いに来た将臣。すると、以前石を拾ったときと同じような感覚がしたため、周囲を探してみると石を発見。みづはにそのことを報告すると、昼間は往診があるため、夕方以降に芳乃と茉子も連れてきてほしいと言われます。石について少し分かったことがあるからと。
言われた通り、夕方に行こうとして事前に連絡を取ろうとしましたが、みづはは一向に電話に出ませんでした。どうしようかと思案していると、届け物があってその帰りだと言うレナが声をかけてきます。すると、レナが芳乃の獣耳のことを指摘。それだけではなくムラサメのことも見えていたため4人は驚きます。そして、レナが他の人に耳やムラサメのことを吹聴されても困るため、彼女も連れて診療所へと向かうのでした。
診療所に入ると芳乃たちは頭痛に襲われ、嫌な予感がした将臣は診療室まで走ります。すると、部屋の中が荒らされており、そこには祟り神がいました。将臣は咄嗟に避けたものの、叢雨丸は家に置いてきてしまったため、対抗する術がなく刀や芳乃の神具を取りに戻る間、茉子が足止めしようとしますが、予想以上に部屋の中で暴れる祟り神の攻撃に不意をつかれ、茉子は気絶。そして、祟り神は将臣や芳乃ではなく何故かレナを狙います。
絶体絶命のピンチの中、ムラサメが自分の神力を散らして目くらましをしますが、それもあまり時間が持たなかったため、将臣は叢雨丸の代わりとして自分に神力を宿してほしいとムラサメにお願いします。かなり危険の伴う行為でしたが、他に手立てがなくムラサメは仕方なく将臣に神力を宿すことにしますが、その方法はキスでした。突然のことに驚いた将臣ですが、口から彼女の神力が伝わりそれと同時に激しい痛みが体中を走ります。その後、将臣は執拗にレナを狙う祟り神に殴り掛かり、なんとか祓うことに成功しますが・・・。
祟り神がいなくなってすぐムラサメは将臣の身体の中から神力を吸い出しますが、痛みが引くことはなくむしろどんどん激しさを増していき、ムラサメが唇を離すと同時に右腕に激痛が走ります。将臣が右腕を見ると、まるで祟り神の泥がまとわりついているように真っ黒になっていて、その泥が動き出し腕を駆け上って将臣の顔を襲い、将臣は意識を失うのでした。
失った意識の中で、鎧を着て刀を持った人間に殺される夢を見た将臣は思わず目を覚まします。すると、そこは自分の部屋でした。身体・・・特に右腕の痛みが酷いものの日常生活を送るだけなら問題ないだろうと思っていると、ムラサメがやってきて将臣が意識を失ってからのことを話します。あれから2日経っており、若干将臣の認識と違っていたものの、祟り神を祓えたということは間違いはなく、茉子たちも怪我はしたものの将臣ほどではなく命に別状はないとのことで安堵します。その後、ムラサメが芳乃たちを呼びに行き、将臣の部屋で今回の件について、話を整理します。
診療所にいた祟り神は山から下りてきたのではなく、診療所で発生したものだとみづはは説明。その理由が将臣が拾った石でした。みづはは、この石は祟り神を発生させる核であり、かつての呪詛に用いられた憑代の欠片だと話します。呪詛を帰されたことで憑代も砕けて散らばって、その欠片が穢れを溜めて祟り神という身体を作り上げたのではないかと。そして、呪詛を解く鍵は、穢れを祓うことではなく欠片に宿している怨みにあるはずだと言います。
そんなみづはの説明を聞いて、将臣は自分が見た夢の話をします。すると、みづはは山で拾ってきたもう1つの欠片で試したいことがあると言って、将臣から欠片を受けとります。そして、診療所で祟り神になった欠片に近づけると、何もしてないのに動きだし、やがて一回り大きくなった欠片に結合されます。それを皆に見せた後、みづはは1つの結論を導き出します。憑代は1つに戻りたがっている。それが憑代の願いだと。呪詛は長男ではなく、それに利用された犬神の意思だったのかもしれない・・・そうみづはは結論付けるのでした。
犬神を手厚く祀り上げて魂を沈めば呪詛が解けるのではないかとムラサメは考え、そのためにも欠片集めをしなければなりませんが、彼女は祟り神に執拗に狙われていたレナが欠片と何らかの関係があると推察します。その後、レナ達がお見舞いにきて、レナだけ怪我した茉子の代わりに家事をするため残ることになりましたが、将臣はタイミングを見て彼女を外へ連れ出し、欠片のことを聞き出すことに。すると、レナは自分のカバンから欠片を取り出します。その欠片はレナの家に代々受け継がれた物でした。レナは祖父から譲ってもらい、その欠片をお守り代わりに持ち歩いていたのです。レナにとってその欠片が大切な物だというのが彼女の話から伝わってきましたが、それでも呪詛を解く鍵になるその欠片が必要だった将臣は、頭を下げてその欠片を譲ってほしいとお願いします。すると、レナは1つに戻ることが欠片の意思ならそうすることが1番良いと言って欠片を譲ることを了承するのでした。
それから欠片集めが始まり、しばらく経った頃、その日も欠片集めをしていましたが、将臣は誰かに呼ばれているような気がしていました。それと同時に芳乃の身体も反応して獣耳が生えたため、夜にお祓いに来ることに。茉子はまだドクターストップがかかっていたため、将臣と芳乃2人でお祓いに行き、また1つ欠片を回収しますが、将臣が朝呼ばれたような気がすると言っていたことから、何か変化があるかもしれないと思い、大きくなった欠片に意識を集中するも、特に大きな変化はありませんでした。芳乃も試してみますがやはり同じで、その日はそれで解散となりましたが・・・。
翌朝、将臣が目を覚ますと何故か芳乃が隣で寝ていて驚きます。目が覚めた芳乃もまったく覚えがなかったため、ムラサメが何か変化はないかと言って将臣が憑代を確認すると、欠片が赤く光っていました。ムラサメはそれを見て茉子に志那都荘に向かうよう言い、茉子はレナを連れてきます。レナはやってくるなり、耳鳴りがすると言います。ムラサメはレナの反応から呪いが強くなったわけではなく、他の欠片に呼びかけているのではないかと推察。芳乃が将臣の布団に入ってたのも意識がないときに憑代に乗っ取られたからではないか・・・ということでした。そして、これを欠片集めに利用できるのではないかと考えます。それは、乗っ取られた芳乃を利用すれば欠片を効率良く回収できるのではないかということでした。
・・・と、いうわけで、1人目はレナ・リヒテナウアーでした!
とりあえず、最初はメインヒロインからってことでw
レナ・リヒテナウアー キャラクター紹介
レナは北欧からやってきた留学生。志那都荘の従業員として穂織にやってきました。明るく元気で前向きで素直な性格のため誰とでもすぐ友達になれます。
高祖父(祖父の祖父)が穂織に滞在したことがあり、先祖代々日本が大好きでレナも日本語を普通に喋れるほど日本大好き。ただ、日本語は変な覚え方をしているため、たまに間違えた諺などを口にします。ただし、日本好きと言えどもワサビは苦手。
色んなことにアグレッシブなレナですが、ワサビ以外に苦手なのはエッチなことや男性の裸。かなりの初心でキスのことを口にするだけで顔を真っ赤にしてしまい、想像するだけで卒倒してしまうほどw
最初は祟り神のこととは無縁に思われていましたが、ムラサメの姿が見えることが発覚してから、やがて朝武家の呪詛にまつわる戦いに巻き込まれていくことになりますが・・・。
レナ・リヒテナウアー 攻略情報
正直に言う→どうだろ?→可愛い→釣り→そういうことなら・・・→頭を撫でる→小春を信じる→安心させる
普通に選択肢を選んでいくと、山遊びの選択肢だけでメインヒロイン4人は分岐します。サブヒロイン2人はまた別途。
レナ・リヒテナウアー編 あらすじ
【CHAPTER3】
芳乃が皆がいると眠れないということで、万が一のこと考え茉子が部屋に残り、将臣とムラサメは居間に戻ります。すると、そこには帰ったはずのレナがいました。レナは耳鳴りが酷く、将臣は微熱と眩暈・・・ムラサメは憑代がキッカケで起こる症状なのにどうして個体差が出るのか気になり、それと同時に将臣が自分に触れる理由も同じなのではないかと推察。その後、ムラサメが芳乃の様子を見に行っている間、レナの話を聞いた将臣はある違和感を覚えます。それは、レナが祖父や高祖父の話はするものの、両親の話を一切しないからでした。そのことを聞いて良いのかどうか迷っていると、茉子が居間に戻ってきて芳乃が眠ったと報告。レナの耳鳴りはかなり酷い状態のようだったため、将臣はレナに志那都荘に戻った方が良いと言いますが、夜外を出歩くのは危険ということで、客室で休ませることに。そして、レナを茉子に任せ、芳乃の部屋に行くと彼女は起きていました。それならレナを送っていこうと考えた矢先、茉子が慌てて芳乃の部屋にやってきます。芳乃よりも先にレナの方が引き寄せられたと。そして、芳乃が抱きかかえていた憑代を見ると赤く光っていました。
呪いと関係ないはずのレナが乗っ取られたことに驚く将臣たち。レナは山の方に引き寄せられていたものの、すぐに見つかります。ムラサメはひとまず起こさずにこのまま後を付けて行こうと提案。芳乃はレナを囮に使うことに反対しますが、茉子までムラサメの案に賛成します。ムラサメはレナを囮に使えば万が一祟り神が発生しても芳乃が戦えるから好都合だと言い、それにこのままでは自分たちの与り知らぬところでレナが操られるかもしれない、自分たちが守ってあげれば大丈夫と言うと芳乃もしぶしぶ了承。将臣も感情的には芳乃に同意でしたが、ムラサメの考えの方が合理的だったため、最終的には賛成します。そして、レナの後を付けていると彼女が歩きを止め、突然大きな耳鳴りを発生。すると、祟り神が大量発生したため、対応しきれない将臣たちは一旦退散することにします。
レナを抱きかかえたまま走る将臣はレナを起こそうとしますが、彼女はいくら起こそうとしても起きようとせず、何か食べものを前にしている夢を見ているようでした。芳乃は何故レナが狙われるのか疑問でしたが、ムラサメに言われて憑代をレナに近づけると、憑代は反応がさらに強くなりました。ムラサメはレナの寝言と憑代の反応を見て、理由は分からないが憑代がレナを欲しているように思えると言い、ある考えが浮かびます。それは、神や呪いが何でも出来るわけではない、憑代が生きた身体を乗っ取るならばある程度手順を経る必要があり、黄泉の国の物を口にしたら戻って来られないという例え話をして、その方法は夢の中でも可能であると言います。山を覆うほどの祟り神が発生し、ムラサメの神力で一旦距離を置くことに成功し、その隙に寝言で食べ物を口にしようとしているレナを必死で起こそうとしていると、今度は祟り神がちゃんと姿形を成して現れます。欠片が合体するなら祟り神も合体して1つになる・・・そして、山を覆うほどだった大量の祟り神が1つになったためその力は強大でムラサメの目くらましはもう通用しませんでした。
将臣は叢雨丸を持って囮になることを決め、芳乃と茉子にレナを託します。しかし、祟り神はあくまでレナを狙っており、将臣のことは無視してレナを抱える2人を追いかけてしまいます。芳乃と茉子がレナを守るため戦っているとき、レナは夢の中で白い狛犬を見つけ追いかけていました。レナはその白狛のことを知っているような不思議な感覚がしていました。やがて、白狛に追いつくとレナは自分の知らない言葉でその白狛の名前を呼びます。すると、その白狛がレナの前にやってきてしゅんとしていました。どうやらレナはその白狛に対して叱責しているようでしたが、レナには当然身に覚えのないことでした。しかし、レナがその内容を知りたいと思うと、突然その白狛の言葉が分かるようになります。そして、レナが言葉を発すると白狛が「貴様、姉君ではないな」と言って様子が変わり、突然山が震えだします。すると、見えない何者に担がれ、その透明人間は白狛から逃げ出すように駆け出します。白狛もそれを追いかけ、レナに襲い掛かってきますが、レナが食べ物の話をすると急に景色が変わり、志那都荘になります。レナは仕事をしないとと言うと、そこには何故か祖父や両親がいました。
家族旅行に来たという3人の言葉を受けてレナはそれを受け入れようとしますが・・・祖父や両親の存在に違和感を覚えます。そして、将臣の匂いがして声が聞こえたことでレナがそっちに気が向いていると、ますます3人の様子がおかしくなり、「家族は1つであるべきだ」と言ってやがて祟り神に変化。レナは一転してピンチになりますが、それを助けたのは将臣でした。間一髪祟り神からレナを守った将臣はそのままの勢いで祟り神の口の中に叢雨丸を突き刺します。全ての祟り神が合体していたため、さすがになかなか浄化は進みませんでしたが、そこへ目を覚ましたレナが手を貸します。そして、芳乃や茉子のサポートもあり、巨大な祟り神は浄化することに成功しましたが、その大きな塊が将臣とレナの上に覆いかぶさってきます。将臣は咄嗟にレナを庇おうとしますが・・・。
【CHAPTER4】
目を覚ますとそこは将臣の部屋でした。レナが付き添って看病してくれていました。あの後のことをレナに聞こうとするとムラサメが現れ、説明します。巨大な合体祟り神は退治できたであろうこと、その祟り神がレナに吸い込まれたこと。レナは合体祟り神の欠片も将臣達が持っていた憑代も全て吸収してしまったのです。
今のところレナの身体に異常はないものの、彼女から憑代を取り出せないかと将臣が言うと、将臣の様子を見に来たみづはが部屋に入ってきて、それは得策ではないと話します。その後、レナが夢の中で見た内容を話すと、レナの夢に出てきた白い犬が生け贄にされた犬であり祟り神の元になった存在だろうとみづはとムラサメは言います。そして、みづはは、レナが白い犬から「姉」と呼ばれたことなど分からないことが多すぎるため、原因が分かるまでは憑代を身体から取り出すわけにはいかないと説明。又、憑代を身体から取り出す方法はムラサメが知っているため、それなら今は様子を見た方が良いという結論になっていました。それだけでなく、まだ欠片はまだ全て集まっていないことも話します。ムラサメの予想では、将臣も身体に欠片を取り込んでいる可能性があるとのことでした。その理由について、ムラサメとレナが握手できることで実証します。レナもまた憑代を身体に宿していることから、欠片を身体に取り込んでいる者はムラサメに触れることが出来る・・・ということでした。
レナの様子が気になるものの、将臣が1番の重傷者だったため、茉子が代わりにレナの様子を見る担当になりましたが、その日の夜、茉子からアドレスを教えてもらったというレナから将臣にメールが着て、剣道に興味あるから明日の朝の稽古を見たいと言われたため、将臣はOKします。翌朝、身体に違和感はあったものの、レナが見に来るため多少無理して学校までやってくると、彼女は既に待っていました。彼女は今日は将臣のマネージャーをしたかったと話し、将臣を応援します。そんな彼女の言葉に感動した将臣は張り切りますが、走ろうとした瞬間に激痛が走ります。しかし、その後は普通にトレーニングが出来、それが終わった後に彼女を旅館まで送っていくと、レナの様子を見に来た茉子がやってきます。将臣は茉子にレナと一緒にいることの説明をし、バカ正直にレナが剣道に興味あるものだと思っていましたが、茉子の反応は違っていました。茉子のそんな様子を不思議に思う将臣でしたが、ひとまず学園に行く時間も近いため帰ろうとすると、レナが再び言葉を間違えて話したため、将臣がそれをすぐ訂正します。茉子と心子はレナが言っていたことの意味が分からず、それがすぐに分かった将臣を見て感心し、心子は将臣にあるお願いをします。それは、レナに日本の常識を教えてほしいということでした。
翌日、学校で茉子の協力(?)によりレナに日本の常識を教えることになり、最初は相撲についての誤解を解くことに成功。放課後は将臣とレナは2人で帰り、レナは仕事があったものの将臣の特訓が終わる頃には様子を見に行けると言ったため、将臣は頑張ろうと張り切りますが、再び身体に激痛が走り倒れて頭を打ち気絶してしまいます。
目を覚ますとそこは診療所で、何故かレナが膝枕をしてくれていました。みづはが往診に出ていたため、玄十郎が探しに行っている間、レナが将臣に付き添っていたのです。レナは将臣のことを心配し、無理をしないで欲しいと伝えると、将臣は山での一件はレナも一緒に戦ったのに、その後休まず旅館の仕事をしてたから自分も頑張ろうと思ったと話します。すると、レナは適度に手を抜いているのだから将臣ばかり頑張ってはダメと窘めます。将臣はそうレナに注意されると自分の判断の甘さを反省するのでした。
【CHAPTER5】
その日の夜、将臣は昔の夢を見ます。それは1人の青年とリヒテナウアー技師と呼ばれた人物とその妻と娘が登場する夢で、周囲の風景も昔のものでした。青年はリヒテナウアー一家を穂織まで案内しますが、その途中で蒸気機関車の線路が穂織まで伸ばされる計画のことや技師の弟子入りを望んでいることなどを話していました。技師たちが穂織に着くとそこには今よりちょっと新しい志那都荘がありました。そこで何故かレナがいて、2人でお互いがお互いの夢の人物だと言っていると突然視界が変わります。将臣が目を覚ますと何故かレナの部屋にいました。戸惑う将臣でしたが、これは以前芳乃が乗っ取られたときと同じようなもので、欠片を身体に取り込んでいる者同士が引き寄せられただけだと考えますが・・・起きたレナに悲鳴をあげられ、集まった家族一同+女将に夜這いをしたというあらぬ誤解をされることになったのでした。
その後、玄十郎がその場を預かることになり、将臣とレナだけ残って事情を話すことに。レナは将臣が何もしてこなかったことに怒っていましたが、将臣は玄十郎に欠片のことについて説明するためムラサメを呼び出します。そして、芳乃や茉子も今回の件を知っており、ムラサメの判断でそのまま歩かせていたことも分かります。その後、将臣とレナは同じ夢を見ていて、更にその夢を共有していたことが判明。2人とも穂織にリヒテナウアー技師と呼ばれる人がしばらく滞在している夢を見ていました。ムラサメが夢の中で何か思い当たることはないかと聞くと、レナは写真で見た高祖父の若い頃にそっくりの人が出てきたと話します。玄十郎もさすがに100年以上前のことは知らなかったため、線路の話が本当かどうかを調べ、それが事実ならば夢の中で欠片の記憶を見ることが出来るレナと将臣がいれば原因を究明できるかもしれないということになり、先ずは穂織の歴史を調べることにするのでした。
将臣は今回の件もあり、身体に欠片があることに不安を感じていましたが、レナは元々欠片はお守りとしてずっと持っていたから欠片に対して悪い印象はないと話します。それを聞いた将臣はレナのそんな前向きな態度が羨ましいと言います。しかし、そんなことは決してなくレナも不安を感じていました。それでも、レナにとって今はとてもラッキーなことだと思っていたのです。何故ならこの問題が解決するまでの間はずっと将臣が自分の側にいてくれるから。レナはそんな風に考えてしまう自分をずるいと思い、けどずるくても良いから将臣の側にいたい、どうすればもっと女の子として見てもらえるようになるか考えますが・・・。
レナに日本の常識を教える会議において、心子から買い物を頼まれたレナと将臣は、その途中で芦花と会います。芦花が試食してほしいパフェがあると行って2人を強引に店につれていき、急きょ試食会をすることに。どうやら芦花と芦花の父親の喧嘩から始まったことのようですが、レナのお蔭で2人の喧嘩も収束。その後、芦花たちに穂織にSLが通る計画があったことを知っている人はいないか聞くと、芦花の父親が鉄道マニアで将臣たちの話を聞いて、時代背景からもドイツ製の蒸気機関車とドイツ人の技師については間違いないだろうと話します。それだけでは確定した情報ではありませんでしたが、買い物を終えて旅館までやってくると、玄十郎が待ち構えていて、大昔の宿帳を見せます。そこには、英語でよく読めなかったものの、リヒテナウアーという同じ名字が3つ書かれていました。レナはその名前を見て、1番下に書かれていた娘の名前が祖父の祖母と同じだと言います。こうして、2人が昨晩見た夢は現実にあった出来事なのだと確認できたのでした。
再びレナと将臣は同じ夢を見ます。今度は技師の娘の夢でした。娘は日本に馴染めずずっと1人で居て、父親が弟子入りさせた青年のことを怖がっていました。そんなある日、霊感が強い体質だった娘は魅かれるようにして山の中へ行こうとします。寸前で思いとどまったものの、青年に声をかけられた娘は恐怖で走りだし山の中へ入ってしまいます。娘を止めようとした青年は途中で転落してしまったものの、それを振り返る余裕もなかった娘は山の中で1人になってしまい戻れなくなってしまいます。やがて国に帰りたいと願うようになり、それに反応して現れた祟り神に操られそうになっていました。そんな彼女を助けたのが当時の巫女姫でした。娘は村に戻ってくると、村人たちに心配されていたことに気付き、娘を止めようとして怪我をした青年が安心して泣いて謝っていたことから、彼は本当に優しい人だったんだと知ります。娘が青年に謝ったそのとき、娘の手には小さな欠片があることに気付きます。それはレナが持っていた欠片と同じものでした。娘はその欠片が母親がよく話す森の精霊・トロルからの贈り物で幸運をもたらすものに違いないと思い、それを誰より幸せになれるお守りだからと青年に渡します。こうして2人の関係は始まり、それからそのキッカケとなったその欠片は、祖先のレナまで受け継がれることになったのでした。
目を覚ますと芳乃と茉子とムラサメがいましたが、寝ているレナに抱きつかれる将臣を見て気を遣って芳乃と茉子は部屋を出ていきます。しかし、ムラサメだけは残って夢の話の続きをします。今回の夢で重要だったことは、レナの高祖母が欠片を拾ったこと、欠片を拾う前に祟り神に操られそうになったこと、何より操られたときの高祖母は「国に帰りたい、1つに戻りたい」と願っていたこと。つまり、レナが祟り神に操られたのは欠片を持っていたからではなく、レナ自身もそういった願いを抱えているのではないか・・・ということでした。彼女を国に帰すことも考えた方が良いというムラサメの言葉に、将臣はレナと会えなくなると考えますが、そのときレナが起きて、将臣に抱きついていたことに驚きます。慌てた将臣は帰ろうとしますが、レナから離れようとせず、一緒に学校に行きたいとお願いされるのでした。
放課後、みづはに夢の話をするため診療所へと向かいます。2人が診療所に着くと、みづはは早速2人から夢の話を聞き、その中からレナが最初に見た夢に関係ありそうな情報はなかったか聞きます。2人が無いと答えると、今回の本題である最初の夢について話し、白い犬は神に近しい存在でそれを呪詛の生け贄に使ったからこそ今でも残る強い呪いになったのではないかと話し、2人に1枚の写真を見せます。その写真には古い巻き物の内容が撮られており、そこにはレナが最初の夢で見たという白い犬と金髪の女性が描かれていました。しかし、そんな大昔に金髪の女性がいたかどうか不明のため、この人物は金髪の女神で白い犬はその御使い又は弟ではないかとみづはは言います。まだ情報不足ということで、みづはは継続して調査をすると言います。それと同時に昔は出生率が低かったことから、そんな状態で女性しか生まれず尚且つ短命な朝武家が如何にギリギリの綱渡りをしてきたか、そして呪詛を解くことが穂織の人間にとっていかに重要かを話すと、将臣もレナも自分たちはとんでもないものを背負わされたかもしれないと感じるのでした。
その後、レナが最初に見た夢で皆にまだ話してないことがあると言って、夢の中に祖父や両親が現れたことを話します。彼女の両親は家族とはいえお互いの可能性まで縛るものではないという考えで同じところには住んでいませんでした。レナもそんな両親を応援したいという気持ちがあって、皆仲が良いと話します。けど、夢の中で「家族は1つであるべきだ」と言われたとき、レナは何も言い返せませんでした。それはレナの中に隠された気持ちでもあり、みづははそれをプライベートのこととして深くは踏み込まず冷静に分析しようとしていましたが、将臣はいつも明るいレナがそんな寂しい気持ちを抱えていたのかと思い胸が痛くなるのでした。
それからというもの、将臣はレナのことがもっと知りたくなり、彼女の国の食べ物を皆で食べた日の帰り、彼女の国について色々と聞きだします。そこで話が盛り上がったものの、レナが「祖父や両親に会いたくなった」というと将臣はレナが急に遠い存在になったと感じ、初めて自分から繋いだレナの手を握り返します。そして、家族の代わりにはなれないけど、皆で志那都荘でお泊り会をしようというとレナもそれに賛成します。そして、お泊り会当日は皆で楽しく過ごしますが、芳乃の父親・安晴が迎えに来た時点でレナと将臣に気を遣って一旦解散となります。その間にレナは将臣を自分のとっておきの場所に連れて行きます。そこは旅館の屋上で星がたくさん見える場所で、そこでレナは将臣から寂しいと思われていたことに気付いていたことを話し、例え家族は離れ離れでも同じ星を観ることが出来ると伝えます。そんなレナを見て素敵な女の子だと思った将臣は、これ以上親しくなってもし別れの日が来たら余計に寂しくなると思いつつも、自分の気持ちには嘘を吐けず、レナに「好きだ」と告白。レナは海外には告白する文化はなく態度で分かると言い、それでも将臣が告白してくれたとき言葉が出ないくらい嬉しかったと話し、自分の気持ちをキスという態度で伝えるのでした。
【CHAPTER6】
お泊り会の日の夜。2人はみづはに見せてもらった女神と白い犬の夢を見ます。その夢の中で、白い犬は人間のことを恨んでいましたが、人間の味方をする女神に逆らえなかったことから、その女神なら呪詛を止めてもらえるように説得できるかもしれないと2人は考えます。今はとある報告を待っている状態でしたが、それから数日経っても新しい夢を見ることはありませんでした。それでも、祟り神そのものの夢であったことから危険性は増した可能性があり、合体祟り神と戦ってから通常の祟り神が発生していないことからも、最終決戦が近いのではないかと予感していました。
お泊り会の翌日。神社に皆を集めて、女神と白狛について将臣とレナが話し、女神がいれば呪詛も解けるんじゃないかと言うと、芳乃たちは渋い顔になり、白狛が元々人間に恨みを持っていて積極的に呪詛に協力した可能性が高いと言って慎重の姿勢を見せます。慎重になった理由は叢雨丸や芳乃の家系でした。土地神が手を貸さないのも、この御神刀を授けるまでが土地神としての限界であり、あとは人の手で委ねられているのではないかと。また、芳乃の家系も断絶の危険性を常に孕みつつもずっと続けていたことについて、土地神から何の手助けもなかったことから、感覚的にも納得できないと話します。もし助ける力があったとしたら、その神様は今までずっと見て見ぬ振りをして、見殺しにされてきたことになるから。だから、芳乃もムラサメも簡単に神を信用したくないという気持ちがあったのです。茉子はそう将臣たちに芳乃の気持ちを代弁した後、彼女を追ってその場を退席します。その後、“女神は玉石から生じた”という2人の話を聞いてある事に気付いたみづはは、そのことを将臣たちに話します。女神の言っていた玉石は大理石ではないかと話すと、安晴はその場所に心当たりがあると言います。穂織から少し離れた場所に大理石の採石をしている場所があったはずだと。しかも、珍しい黄色い大理石で女神が金髪なのも関係しているのではないか・・・ということでした。そして、みづはがそのことについて調べてみると言って数日が経過していたのです。
まだみづはからの報告がないため、2人は平日でもデート気分を味わおうと学校でもイチャイチャとしていました。その日の夜、レナは将臣に抱かれるつもりでいたのに、将臣は安全を考えムラサメと相談してレナを国に帰す案や自分の責任について話し躊躇します。そんな将臣の態度にレナは、困っている友達を置いて自分だけ安全な場所に逃げるわけにはいかない、最後までやり遂げるつもりだったと話し、わたしがどうするかはわたしが決める、わたしの気持ちを無視して私に帰れという権利は誰にもないと怒ると、将臣もようやく自分が彼女の気持ちを考えていなかったことに気付き、自分の間違いを反省し謝ります。レナは謝る将臣を許し受け入れ、そして、2人は結ばれるのでした。
【CHAPTER7】
初めて結ばれた日の夜、2人は再び夢を見ます。今度は穂織の山奥で侍らしき人物が素振りをしているところでした。その男はどことなく将臣に似ていて、今度は将臣もその人物の中に入りこみます。男が刀を振るっていると、女神が姿を現し、レナもまた再び女神の中に入りこみます。男はひたすらに鍛錬を積み、女神はただそれを眺めるだけの日々・・・将臣たちはその様子から女神の恋物語ではないかと推察します。それが数日続いたある日、男の主君から山賊退治の命令が下り、男はその命に従うつもりでしたが、山を統べる女神にはその山賊が一筋縄でいかないことを知っていました。かといって神が力を振うわけにはいかなかったため、我が家に伝わる守り刀ですと言って、男にある刀を渡します。その刀は女神の骨で作られた神刀でした。それだけ男の人を守りたかったという女神の気持ちがレナには伝わっていました。しかし、男はそんな大事な刀を受け取るわけにはいかないと断ります。女神の気持ちに気付いていた将臣はその解答に驚き男に呆れますが、レナはそんな将臣を見てついこの間も似たようなことがあったと呆れていました。
最終的に女神が刀を貸すということにして必ず返すように男に約束させます。男が女神の名前を聞くと、女神は叢雲と答えます。当時は高貴な女性は夫以外に本名は教えないのが普通であり、男もそれを知っていましたが、あえて名前を聞いたことから、将臣もそれが深い意味のあるやり取りだったと理解します。そして、刀が叢雲自身のように感じられることから、叢雲より生じたるもの・・・叢雨と名付けると伝え、叢雲もそれを了承します。将臣もレナも2人の会話を聞いて、その刀が叢雨丸だと知ると流石に驚きます。その後、男は山賊の大将首を取り大手柄をあげますが、叢雲はそんなことより彼が怪我していないか・・・ただそれだけを心配していました。そんな叢雲の様子を見て白狛は叢雲が人間に恋をしたのだと気付くのでした。
その夢のことを先ずは安晴とムラサメに話した将臣たち。そういう深いところまで見られたのは2人の欠片の融合が進んでいる可能性があり、新しい祟り神が発生しないのも将臣たちの身体にある欠片で全てではないかとムラサメは言い、今すぐにでも欠片を取り出すべきか情報を得るためこのまま様子を見るかどっちかに方針を絞ろうということになります。先ずはここにいる4人で選ぼうということになりましたが、いつもは中立の立場を取る安晴が、ここまで祟り神のことについて迫れたことはない、娘のためにも例えどんな危険でも少しでも情報が欲しいと言い、その危険が自分ではなく本来なら部外者である2人に迫っていることを申し訳なく思い謝りますが、レナも将臣も最初から方針は決まっていました。最初から引くつもりはないと。2人が覚悟を示すと安晴はありがとうとお礼を言うのでした。
その日の放課後、みづはから電話がかかってきます。大理石の採石場周辺を調べて分かったことと将臣たちの見た見たを照らし合わせたみづはが出した結論はこうでした。山の神には山の娘と山の子がいて、やがて山の娘は人間の男と恋に落ちる。しかし、彼女の恋は実ることなく山の神は身を投げてしまい、亡くなった彼女の身体が大理石の鉱床となったということでした。鉱山で語られる山の神は穂織での土地神に当たる存在であり、土地神にとって叢雨丸は娘の遺品になり、そして、山の子は姉が亡くなった原因である人を憎んでもなんら不思議ではなかったということでした。女神がいれば白狛をどうにかできると思っていたのに、その女神が亡くなっていたと聞いてさすがに将臣はショックを受けます。ムラサメはみづはの話を来て、祟り神と女神、土地神がそれぞれ別の存在だったことに納得。みづはは人への恨みで荒ぶる神となった山の子が祟り神へ変じたというのならば鎮める方法もあるだろうと話し、そのためにはもっと情報が欲しい・・・つまり、将臣とレナに夢の続きを見てほしいということでした。
夜になり、レナの両親や祖父とビデオチャットで挨拶した将臣。その日も一緒に寝て再び女神たちの夢を見ます。今回の夢は女神の失恋でした。叢雨によって数々の武功をあげた男は、主君から縁談をもちかけられます。男が帰って来ると知って下界に降りていた叢雲はその話を聞き、またその縁談の相手である娘が男に好意を持っていたことから自分が身を引くこと考え、男が一旦縁談を保留にし叢雲の下へとやってくると、彼女は自分にも縁談があると嘘を吐いて男を突き放してしまいます。男は叢雲から叢雨だけを受けとり彼女の下から去り縁談の相手と祝言を挙げるのでした。その様子を最後まで見ることが出来ず山へと戻る叢雲を白狛は痛ましげに見ていました。すると、その直後、白狛の様子が変わったことに将臣は気付き、自分たちがそれぞれの役になっているように、白狛側からも誰かが見ているのではないかと考えます。そして、それは祟り神自身の意識ではないだろうかと。
一方その頃、芳乃や茉子とは以前意見を違えて以来疎遠になっていました。芳乃たちとは喧嘩したわけではないとはいえ、用件があるとき以外は話さなくなっていましたが、彼女たちも来たるべき決戦に備えていることは伝わっていました。そして、みづは達に今回の夢の話を報告し、レナがあることをみづはに頼んだ後、将臣に茉子から電話がかかってきます。そして、こっそり神社に来ると、芳乃は奉納の舞を何度も何度もしていました。茉子は将臣たちがこっそり来たのを確認すると、芳乃に無駄とも思える連続の奉納の舞を続ける理由は何かと聞きます。芳乃は本来無関係だったはずの将臣やレナを巻き込んでしまったのに、彼らは友達のためなら危険なんか平気と言ってくれた、だから私もほんの僅かでも手助けが出来るならしたいと言います。友達だから。そういう芳乃の姿にい隠れて聞いていたレナは抑えきれなくなり芳乃の下に駆け寄り抱きしめます。こうして、お互いの間にあったわだかまりも解け、結束するのでした。
その日、いよいよ最後の夢を見ます。男は縁談の相手と結ばれ子を授かりました。叢雲はその様子を山の中からただ見ているだけでした。もう手に入ることはないと分かれば欲はなくなるという彼女の言葉を、白狛はただやせ我慢しているだけだと受け取っていました。男は幸せな日々を送りますが、それも長く続きませんでした。妻の出産の日を迎えますが、子どもが2日もお腹から出てこなかったのです。それを見ていた叢雲たちは母親の身体が限界にきていることを察し、子が出てこないのは死の神の仕業だろうと確信。叢雲はそれを断ち切れば子は産まれると考えますが、死の神は自分たちよりも高位の存在であることから、そんなことをしたら叢雲自身もタダでは済まないと、白狛は彼女を必死に止めようとします。叢雲は白狛をずっとコマという幼名で呼んでいましたが、このときばかりは“白山狛男神”と呼び、彼が一人前の神であることを認めた上で、誰かを好きになったらきっと分かると言って、男と娘の子どもを救うのでした。自分の命と引き換えに。男は叢雲が神の一柱だったことにようやく気付き、叢雲をこの地に住まう全ての母子の守り神として手厚く祀ることにし、叢雲から貰った刀を御神刀として奉納します。妊娠・出産を担う安産の神として。神の理を破った叢雲はただの玉石へと還っていました。白狛はそれでも姉は姉であるといってその石を咥えます。将臣が見たその石は、憑代の欠片と同じ物でした。つまり、祟り神を生み出す憑代とそれを祓う叢雨丸が同じ神から生じた遺物だったのです。それから白狛は姉が救った者の血脈を守る守護者となり、姉の生まれ変わりが出てくるのを待つことにします。後年、このときの赤ん坊は「朝武」の名を姓を賜り穂織の地頭として任命されることになります。これが「朝武」の始まりであり、叢雲が救った男は朝武家の始祖ということでした。そして、朝武家に女の子しか生まれないのは、白狛の願いが反映されたからではないか、朝武家は短命で1人しか産まないはずなのに出産のトラブルもなくこれまでずっと血脈が続いていたのもその加護を受けていたからでは・・・そう将臣とレナは考えるのでした。
白狛はその後、朝武家のお家騒動に巻き込まれます。そして、よりによって叢雲の遺体である玉石を憑代に白狛を生け贄にして呪詛をかけてしまった・・・つまり、自分達の守り神を使って、自分達を呪ってしまったのです。それは愚行そのものでした。けど、呪いはたた怪物を産み出し朝武の巫女姫を襲うだけではなく、朝武の者は本当は皆に守られてきた。その事実を聞いた芳乃と茉子は泣き出します。そして、これまで自分の先祖たちが最期に自分のしてきたことは無駄だったと言われ続けてきたことが本当は無駄ではなかったことを茉子は喜びます。そんな2人の様子を見て、こんな呪いは早く終わらせなくてはいけないと言います。芳乃が落ち着きたいという理由でその場は一旦解散となり、将臣とレナは将臣の部屋で話し合います。
レナの目的は祟り神となった白狛と話し合うことでした。しかし、その伝え方が問題でした。その後、再び皆で集まり、芳乃が自分の決意を表明します。人の手によって始まった呪いなら神に頼らず人の手で終わりにしないといけないと。そして、春祭りも穢れを祓うためではなく感謝を伝えるものに変えていきたいとこれからのことも話します。しかし、そのためにも呪詛を解かなくてはいけない。レナは芳乃の決意を聞くと、将臣の欠片を取り出して1つにしたいと言います。夢の中で白狛と話せる状態にしたいと。将臣は欠片を取り出してしまうとレナの夢の中に入れなくなってしまうと言いますが、ムラサメは同じ神から出来たものなら叢雨丸があれば同じことが出来るはずだと言います。こうして、2人は白狛との話し合いに臨むのでした。
【CHAPTER8】
準備も済んでいよいよ儀式を始めるときがやってきます。先ずは将臣の中にある欠片を取り出そうとしますが、将臣が意識して取り出すと欠片は自然とレナに吸収されます。すると、レナの様子が変わり、彼女のものとは思えないほどの雄叫びと共に、万が一のために用意した命綱を持っていた安晴たちが吹き飛ばされてしまいます。将臣は皆を心配し助けようとしますが、目的を見失うなと玄十郎に言われ、レナを助けるためにムラサメの力を借りて彼女の夢の中へと向かいます。
夢の中に入ると、白狛が朝武の人間によって生け贄にされる場面に出くわします。姉の遺体である玉石を憑代に使われ粉々にされたことで、白狛は数百年で恩義を忘れた朝武の人間を呪い、以降朝武家は短命となりました。この頃起こった災害は全て白狛の嘆きによるものでした。将臣はそれを見つつ姿を見せないレナを探しますが、これまでの配役からレナは叢雲の遺体である憑代の中にいるのではないかと考え山に戻ります。山の中には祟り神もいましたが、今はレナを優先し探し回ります。するとレナを発見。しかし、レナは意識を失くしていました。祟り神の大群が押し寄せる中、将臣は必死でレナに呼び掛けます。すると、目が覚め憑代も復活しますが、祟り神はこの瞬間を待っていました。憑代が周囲の祟り神を吸収し始めたのです。
復活した巨大な祟り神を見て将臣が怖気づいていると、祟り神は喋ります。レナは憑代はもう戻ったと言いますが、祟り神は憑代が戻ったことは感謝するが、守るのも呪うのももう疲れたと言います。姉の身体は戻ったが、生き返ることはない。だから身代わりが欲しくなったのだと。祟り神の真の目的は、レナに憑代の記憶を見せ叢雲の役を演じさせることで彼女に叢雲の記憶を擦り込ませ、レナを叢雲の身代わりにすることでした。そして、祟り神は邪魔をする将臣に攻撃しますが、将臣はその攻撃を受けるたびにあることに気付きます。それは、祟り神が本気で潰そうとしていなかったことでした。本人は全力のつもりでも無意識に手加減していたのです。祟り神が完全な悪になったわけではないと確信した将臣は、叢雨丸の刀を抜くことはせず当初の予定通り話し合いで決着をつけることにします。
しかし、それでも苦戦していたため、レナが心配していると、祟り神はレナに選べと言って幻覚を見せます。それはかつて皆でお泊り会をしたときの風景そのままでした。そして、芳乃たちの偽物に料理を出され、将臣はそれを口にしないよう伝えようとしますが、レナはあることに気付き大丈夫といって料理を食べます。すると、幻覚は消えます。レナはこれが憑代ではなく自分の夢であることに気付いたため、自分がもう帰れないと思い込まない限りは大丈夫だと思ったのです。すると、祟り神はいつの間にか白狛の姿に戻っていました。レナはわたしは貴方のお姉さんではないし、姉の望んだことでもない、白狛もそれが分かっているはずと指摘。人間の男を好きになった姉が言っていた言葉「貴方もいつか誰かを好きになったら、きっと分かる」。だから、そんなことをしても満足するはずはないと。それでも尚人が憎いと言う白狛でしたが、レナから姉のことが好きですよねと言われ激しく狼狽します。姉のことが好きだったから、大切な人が守ろうとしたものを貴方も守ろうとしたのではないかと。そして、今は強い怒りとその勢いに負けているだけ、憎しみだけでこんなに頑張れるはずはないと言います。
白狛は多くの人間を呪い殺してきても憎しみは去らなかった、今の姿でも人を殺すことは出来ると言いますが、ずっと孤独だったという白狛の言葉を聞いて、将臣は叢雨丸を抜きます。けど、将臣には戦うつもりはありませんでした。叢雨丸が誰から作られたものであるか・・・そして、祟り神となった白狛を数百年も前からずっと諫め続けてくれた人は誰か・・・それを白狛に聞きます。すると、白狛はようやく本音を口にします。人を許せないのではなく、許したくなかったと。許してしまえば人間はかつての朝武家の者のようにすぐ忘れてしまうから。何故恨まれるのか、何故呪われるのか、考えることさえなくなってしまう・・・姉から受けた恩すらも誰も覚えていなかったと。でも、将臣とレナは大丈夫だと伝えます。春祭りについて、これからは神様に感謝を伝えるお祭りにしようとしていると。
それのことを伝えた後、レナは古の言葉を使い、白狛の背負ってきたものを祓います。もう呪わなくて良い、守らなくて良い、貴方のことも貴方のお姉さんのことももう決して忘れたりしないから、もう自由になっていいと。憎み続けることだって辛いことだから、これで一旦終わりにしよう・・・そして、人間たちがまた恩を忘れることがあったらそのときは全力で怒ってくれても良い。それがレナの言う自由の意味だと将臣が補足すると、白狛は山を駆け上がり彼方まで響くように遠吠えをするのでした。
【Epilogue】
半年後。色々あった将臣たちは落ち着きを取戻し、神社の方では叢雲と白狛を祀る副殿を建てようという計画が立ち上がっていました。そして、来年の春祭りについても何ができるかと議論も交わされていました。
それからまた半年後。2度目の春祭りを迎えた将臣は、レナと一緒にお祭りを満喫していました。将臣はふと気になったことをレナに聞きます。結局、将臣に似ていたという朝武家の始祖は本当にただ似ていただけなのかと。すると、レナは急に不機嫌になります。それもそのはず。叢雨丸を引きぬくことが出来る条件の1つが、叢雲の初恋の人に似ているかどうかが重要だったからでした。ずっと叢雲の役になっていたレナにはそのことを知っていたのです。つまり、レナが不機嫌になったのは単に嫉妬していただけでした。
レナが嫉妬してくれていると分かると途端に嬉しくなり、ニヤニヤしていると、レナはますます不機嫌になってしまいます。けど、俺にはレナしか見えてない、俺の女神はレナだけだと伝えると、怒っていたレナの顔もだんだんそれを維持できなくなり、やがて笑顔を見せるのでした。
レナ・リヒテナウアー編 感想
一言で言うなら“人との繋がり”ですかね。それにしても、これ、いきなりグランドフィナーレじゃないです?w っていうくらい、大体の謎が解けてしまうんですけどw 穂織の地の始まりから、憑代と叢雨丸と祟り神の関係、祟り神が朝武家を呪い続けている理由、朝武家が女の子しか生まれない理由など大体のことが分かるシナリオになってます。だから内容は非常に濃かったですが、イチャラブは少な目でしたね。イチャラブも問題解決の過程で行われていますし。ただ、イチャラブしてるときはかなりバカップルぶりを発揮していたのでそれはとても良かったと思いますwww アフターストーリーなんてその極みでしたしw
芳乃たちとの友情にも重点が置かれていて、そういう部分は良かったですね。だから2人きりのイチャラブより皆との絆を大事にしているような印象を受けました。だからか、序盤は結構面白かったですしね。“発狂怒った”は笑ったwww っていうか、あの「いかにレナ・リヒテナウアーが日本を勘違いしているか会議」は色々考えさせられましたねw なかなか良いお勉強になりましたw 「お袋」は不意を突かれて思わず爆笑しちゃったよwwwww 単語の頭に“お”を付けると丁寧語になるけど、中には意味まで変わる単語もあるっていうのは考えてみると面白いですねw 食べ物ネタも面白かったですし・・・サルミアッキという飴が非常に気になるwwwww
レナちゃんはただひたすらに前向きで、天真爛漫でいつも元気でいつも笑顔なところが可愛かったですね。真面目に考えすぎてしまう将臣にとっては1番相性の良い相手かもしれません。まぁ初体験までの間、若干将臣がヘタレなところも見せたけど、それもレナちゃんが喝を入れてくれたし、どんな将臣をも受け入れてくれる正に天使でしたわ!いや・・・母親?w おっぱい大きいし、恋人になってからは手料理いっぱい食べさせてくれて尽くしてくれるし、母性も強いし、最高でした!おっぱいも大きいし(*´Д`*)b(大事なことなので2度言ったw
Hシーンは4回。その内アフターストーリーは1回。本番Hは本編のH3回は全部おっぱい見せるので満足でした。ただ、パ○ズ○が2回あったのにどっちも納得できなかった。1回目は主人公の身体が邪魔な上ただのパ○ズ○だったし、2回目はブラ付けたまままでアングルも悪かった。そこは不満でした。アフターストーリーは前戯も本番もおっぱい見せず。折角のおっぱいヒロインなんだから、だいしゅきホールドは止めてほしかったなぁー。おっぱい見たかったのに・・・だからアフターストーリーのHシーンは論外でした。でもまぁ、本編3回のHシーンは本番に関してはとても良かったと思います。特に2回目はレナちゃんの母性が強く出ていていっぱい甘えたいなぁって思いましたw レナママ爆誕w
一般シーンだとおっぱいネタのCG全部かなw 最初の出会いのシーン、レナちゃんが寝てるシーン、卓球シーン、どれも良かったです。特に卓球のはなかなか素晴らしかったwww あとはレナちゃんの母性が味わえる膝枕と、恋人になってすぐのレナちゃんが配膳を片付けるCGも良かったし、エピローグの浴衣姿も最高でした。まぁ要するにレナちゃん最高!ってことですねw やはり金髪巨乳はイイ!(゜▽゜)
ところで、レナの祖父の祖母ってシャーリィと同じ声優さん?だからカウントダウンムービーでシャーリィが登場したのか?w
さてさて、お次は鞍馬小春ちゃんです!
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【レナ・リヒテナウアー編】【鞍馬小春編】【朝武芳乃編】【ムラサメ編】【常陸茉子編】【馬庭芦花編】
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【キャラソンVol.1(芳乃)】【キャラソンVol.2(茉子)】【キャラソンVol.3(ムラサメ)】【キャラソンVol.4(レナ)】
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【千フロ合同トークショー】
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レナちゃん可愛かったですね~。そして、金髪巨乳万歳!!おっぱいおっぱい!