2019年4月発売タイトル第3弾は、ぱれっとの「9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ」でした(*'∇')
いよいよ、個人的な大本命、春風先輩のお話です!(*´Д`*)b
9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ 世界観・設定
【白巳津川】
9-nine-の舞台。いわゆる学園都市で、コロナ飲料という有名な企業の本社があることでも知られているが、それだけでは足りないため、町興しとして「輪廻転生のメビウスリング」というオリジナルアニメを作ったが大失敗に終わった。
アニメのイベントが行われたその日に地震が発生し、それからというもの、白巳津川で不思議な事件が起こるようになる。
【白蛇九十九神社】
白巳津川にある神社。1000年前に白巳津川で起こった厄災を鎮めたという“白蛇様”を祀っている。ここには、遥か昔から奉納されてる本物の神器“世界の眼”があり、これもアニメに“神様が残した秘宝”として登場している。神器はこぶしより少し小さいくらいの歪な球体をしており、ぱっと見、錆びた鉄の塊のような物だが、アニメフェス開催中に発生した大地震により壊れてしまった。それにより、都たちに不思議なことが起こるようになる。
新海翔の推察では“異世界と繋がりやすい場所”ではないかということだが・・・。
【喫茶ナインボール】
主人公の新海翔の行きつけのお店である「喫茶ナインボール」は値段が安くボリュームもあることから学生たちに人気がある。このお店はコロナグループの創始者が引退後に始めたもので、今は孫の九條都がウェイトレスとして手伝いに来ている。その時の都はメガネをして雰囲気が変わっているため、翔はウェイトレスが都であることに気付かず、認識したのはつい最近のこと。それから、ここには翔の他に“パフェクイーン”と呼ばれる女の子の常連がいる。
【アーティファクト】
白巳津川で発生した大地震以降、シルバーアクセのような物を所有している人物を“ユーザー”と呼び、ユーザーはアクセサリを所有することで超能力を使うことが出来るようになった。そのアクセサリは「輪廻転生のメビウスリング」にも登場しているため、名称はそのアニメで使われていた“アーティファクト”となった。命名者は九條都。ただ、元々その名前だったらしい。アーティファクトは本来、異世界の物であり、その異世界と繋がっている白蛇九十九神社では神器が閂代わりになっていたが、それが大地震によって壊れてしまったため、異世界へのゲートが開いてアーティファクトがこちら側の世界へ流入してしまった。
アーティファクトにはそれぞれ違う能力が備わっており発動条件も変わる。そして、ユーザーには能力発動時に身体に紋様(スティグマ)が浮かび上がる。スティグマが出る部位は人によって違う。又、スティグマの形状はアーティファクトによって変わり、“覚醒”し真の力を発揮すると体全体に顕れる(ただし、急激な成長は精神が崩壊して自滅する可能性がある)。アーティファクトユーザーには各々アーティファクトに対する抵抗力があり、五感に働きかけるものや精神的な部分に作用する効果のものはこの抵抗力によって効果が左右されやすい。翔や春風は抵抗力が強いが、都や天、希亜は抵抗力が弱い。
アーティファクトは所有者を選び、所有者が死亡すると自分を扱える人間の下へ移動する。その場合、世界を超えることも出来る。契約の方法には例外があり、アクセサリを所有するだけじゃなく、アーティファクトを液体状にする等して体内に取り込むことで無理矢理契約を結ぶことが出来る。又、アーティファクトユーザー1人につき1つという制約はなく、複数のアーティファクトを所有している者もいる。基本的にはアーティファクトは所有者の味方だが、力を使い果たし見限られると、その力が所有者に跳ね返ってくることがある。
尚、アーティファクトは異世界の人間が誰でも魔術が使えるようにすることを目的として作られている。
【霊薬アンブロシア】
ユーザーを仮死状態にしてアーティファクトを騙して契約を解除するための薬。飲むと一時的に仮死状態となり、アーティファクトを取り出すことが出来る。現状、相手を殺さずにアーティファクトを回収できる唯一の方法だが、それでも強力な薬であるが故に仮死状態のまま本当に死ぬ可能性もあるため、この薬を飲むには相応の覚悟が必要となる。又、元々は異世界の人間用に作られたものであるため、翔たちの世界の人間に使うとどんな副作用が出るかが分からないため、使うには改良が必要となる。
【幻体】
アーティファクトで作り出したユーザーの分身。生み出された幻体は意志を持ち、自ら考えて行動する。ソフィーティアも幻体を使って翔たちと接触しているが、幻体をユーザー自身が直接操作する使い方の方がイレギューである。幻体は食物を摂取しない、ユーザー本人と幻体は双子のように似る、ユーザー本人と同じ能力が扱えるという特徴がある。ただし、容姿に関しては、熟練すればソフィーティアのようにまったく違う姿にすることも出来る。
尚、幻体とは別に、自分の能力を他人に貸与することも出来る。これを“眷属化”と言う。
【連続人体石化事件】
白巳津川で発生している人間が石にされて殺された連続殺人事件。犯人は不明だが、地震発生後から起こっている事から、アーティファクトユーザーの仕業であることは明らかだった。翔たちはそのユーザーを“魔眼”と呼び、魔眼のユーザーのアーティファクトを回収し、事件を解決することが第一の目標である。
【輪廻転生のメビウスリング】
白巳津川が町興しの一環として制作したオリジナルアニメ作品。2クール全25話で白巳津川の伝承を元に作られた。お金をかけただけあって、作画だけは一定の評価はあったものの、内容は地元民で伝承についてある程度知っている人でも1話に10回は首を傾げる説明不足さがあり、このアニメを観た新海天は“クソ”と評価している。実際、このアニメの感想をSNSに書くとバカにされるという程に大失敗している。そのため、ファンが非公式ファンサイト「アガスティアの葉」を作り、そこでファン同士が細々と交流している。関連したイベントを毎年聖地である白巳津川で行われているが、それも盛り上がることがない。
白巳津川の伝承を元にしたということもあり、“アーティファクト”など現在の白巳津川で発生している不思議な出来事に符合する部分が多く、新海翔たちはこのアニメに一連の事件の真犯人に繋がるヒントがあるのではないかと思い始めているが・・・。
【リグ・ヴェーダ】
アニメ「輪廻転生のメビウスリング」の非公式ファンサイト「アガスティアの葉」の管理人・高峰蓮夜をリーダーとするアーティファクトユーザーのグループ。現在は、リーダーの高峰とゴーストと名乗る女性、そして、香坂春風の3人しかいない。
目的は、将来迫害を受けることになるユーザーを守るため、迫害を受ける前にアーティファクトを使って世界を支配すること。そのためには多くの仲間が必要である事から、同じアーティファクトユーザーである翔たちも勧誘したが、アーティファクトの回収が目的の翔たちとはソリが合わず、敵対関係となる。
【ヴァルハラ・ソサイエティ】
リグ・ヴェーダに対抗するべく、結城希亜が翔たちを勝手に仲間に引き入れてノリで結成したグループ。現在のメンバーは、希亜、翔、都、天の4人。リーダーは発起人の希亜。
【セフィロト】
異世界の住人・ソフィーティアが所属している組織。異世界に散らばったアーティファクトを回収し管理する事を目的としているが、穏健派と過激派の2つの派閥に分かれており、穏健派は過激派はユーザーを殺してでも奪い等、手段を選ばない。
穏健派であってもやむを得ない状況下でのみそういった行動を取ることがあるが、そのやむを得ない状況が常態化しているのが過激派となる。穏健派と過激派は今まではお互い不干渉を貫いていたが、“こちら”の世界で穏健派のヴァルハラ・ソサイエティと過激派のリグ・ヴェーダが対立することになり、代理戦争のような状態になってしまった。
ソフィは自分は穏健派だと主張しているが・・・。
【同一存在】
別々の世界で暮らす人間同士の魂の性質が同じである存在のこと。魂の性質が同じであれば、その人の身体を借りて魂のみ世界を移動することが出来る。ただし、同一存在の魂の座(要するに同一存在がどこにいるかを示す座標のようなもの)がどこにあるか分からなければ完全に同調することが出来ない。魂の性質が同じというだけで、性別が違う事もある。
尚、神社を管理している成瀬家は、各世代において、神社で祀られている神様の同一存在が産まれる家系である。
9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ キャラクター紹介
新海翔
本作の主人公。無愛想でクールに見えるが中身は割と適当な性格で、女の子に対しては年相応の反応を見せるムッツリスケベ。妹の天の“一人部屋が欲しい”というワガママにより親から家を追い出され、現在は一人暮らしをしている。
重度のシスコンで、普段は天とのことを雑に扱ってはいるものの、妹の性格をよく理解しており、天が落ち込んでいるときは的確な言葉で励まし、ピンチのときは全力で守り抜く。また、天の面倒に慣れ過ぎたせいか、案外お節介なところがあり、アーティファクトの出現という状況の変化に追い付けていなかったにもかかわらず、都に協力することを決意する。
都がバイトしている喫茶ナインボールの常連の1人で、かつてハンバーグセットばかり頼んでいた時期があったことから、ウェイトレス達の間では「ハンバーグ先生」と呼ばれていて密かな人気があり、とあるウェイトレスからはいつもハンバーグを勧められてしまっている。
当初は能力不明なアーティファクトユーザーだと言われていたが、翔を観測し続けたソフィーティアによって“世界の眼”に近しい能力であることが判明する。しかし、“世界の眼”は枝分かれしたパラレルワールドも含め、自身が経験した過去にしか遡ることしか出来ないが、翔の場合は未来まで見えている事から、運命を司り手にした者は世界を統べることが出来るという伝説のアーティファクト“オーバーロード”ではないかと推察されている。能力名は「ファティマの予言」(天の薦めで希亜が無理矢理名付けたw)。
香坂春風
今作“はるいろはるこいはるのかぜ”におけるヒロイン。翔たちと同じ学園に通う3年生。コミュ障で人見知りが激しく、いつもビクビクオドオドしている。小学生時代に男子にイジメられた事がキッカケで男性恐怖症になってしまっており、女子相手ならかろうじて話をすることが出来るが、小声のため喋ってても何を言っているか聞きとることが難しい。そのため、友達はおらず、ぼっちである。人と話す機会が少ないせいか、会話の組み立てが上手く出来ず、迂闊な事を言ってしまうことが多いのが悩みとなっている。猫大好きで猫を飼いたいと思っているが、母親が猫アレルギーで飼えないという悩みもあるw
隠れオタクで「輪廻転生のメビウスリング」のファン。アーティファクトが流出することになった地震の日にもフェスに参加していたほど。「輪廻転生のメビウスリング」の非公式ファンサイト「アガスティアの葉」の掲示板にも書き込んでおり、そこでは「エデンの女王」と名乗っている。そして、その非公式ファンサイトの管理人・高峰蓮夜には、掲示板でよく能力について相談していた(掲示板で話していただけの頃は、管理人がクラスメイトの高峰だとは思ってなかった)。リグ・ヴェーダの1人だが、他の2人が危険な理想を掲げていたため、春風は彼らに不信感を抱いている。
彼女の能力は「自分の思考を具現化する力」。正確に言うと「思考の“結果”を具現化する力」で、その結果に至るまで過程は制御することが出来ない。能力名は「エデンの力」(春香自身が命名)。春風は実は妄想癖があり性欲も人一倍強い事から、能力も「魅了」と勘違いされていたが、実際は魅了については彼女の妄想を具現化するための手段に過ぎなかった。この事は誰にも打ち明けていないため、リグ・ヴェーダのメンバーは、彼女の力が「魅了」だと勘違いしたままである。尚、効果は自分自身だけに限らず、自身が指定した相手にも同様の効果をもたらすことが出来、その効果範囲もかなり広い。思ったことを現実に出来るという強力な能力だが、そのぶん燃費が悪く、1回使うと春風が疲れて眠ってしまい、しばらくは使えなくなるというのが弱点。抵抗力はあまり関係ないのか、抵抗力が高い翔にも通用する。アーティファクトはネックレス。フェスから帰ると自分の机の上にあったという。
ときどき人格が正反対の“エデンの女王”に変わる。素はおどおどした方で、エデンの女王はアーティファクトによって春風の妄想が具現化された人格である。ただし、エデンの女王は春風の制御下から自立しており、完全に1つの人格として成り立ってしまっている。エデンの女王の人格も一応はアーティファクトの力によるものだが、この人格変化に関しては長持ちするらしい。人格の変更は意識的にやっているか無意識にやっているかは分からないが記憶は共有している。尚、男子に取り囲まれている事が多いのは、エデンの女王が、素の春風はそういう風にモテるのが好きだと拡大解釈して能力を発動させているからである。春風自身は1人の王子様に愛されたいと思っている。
九條都
シリーズ1作目“ここのつここのかここのいろ”のヒロイン。有名な飲料水メーカー・コロナグループの社長令嬢。お金持ちだが節約が家訓のためか、家事が得意でいつもお弁当を自分で作ってきている。趣味は節約と貯金。菓子パンを3つ食べてるとブルジョア扱いされる。
翔とはクラスメイトだが、今まであまり話したことはなかった。真面目で成績優秀。責任感が強く、コロナグループが出資したアニメ「輪廻転生のメビウスリング」が失敗した後も、街の人に迷惑をかけたからと、イベントでコスプレイヤーをするという嫌な役目を引き受けた。
祖父が経営している「喫茶ナインボール」でもウェイトレスとして手伝いにきており、その時は眼鏡をしているがファッションの一部のため度は入っていない。よく“ごめんなさい”と謝るため、母親からはあなたの“ごめんなさい”は軽いと注意されている。尚、しっかりしているように見えて、実はかなり天然でうっかりさん。
大地震当日に神社で拾った髪飾りのアーティファクトを持っており、“ユーザー”の1人。能力は「他人の持ち物の所有権を奪い、その持ち物に関する記憶まで消してしまい、奪った物品は問答無用で自分のものにしてしまう(元の持ち主は奪われている間の記憶も無くなる)」というもの。能力名は「メルクリウスの指」(希亜が命名)。スティグマは左手の甲部分。発動条件は、対象の10メートル以内に近づき、対象物が都の視界に入っていること。ただし、これは都の固定観念による能力の限界であり、実際の能力発動条件は自由度がとても高く、対象も“物”に限らない。
都は自分の能力を“盗人の力”と称し、それが自分の本質だと分かってショックを受けていたが、アーティファクトすら奪えるという自分の力が他のアーティファクトに対しての切り札になると分かったため、ソフィのアーティファクト回収に協力することとなった。しかし、相手からアーティファクトを奪うと奪われた相手は暴走して死ぬという事実をソフィーティアは隠している。
新海天
シリーズ2作目“そらいろそらうたそらのおと”のヒロイン。翔の妹。両親に甘やかされて育てられたせいか、ちょっとワガママで甘え上手。見た感じギャルっぽくで賑やかだが、小心者で打たれ弱く人見知りが激しい。その為、兄に対していつも態度では生意気なことを言っているものの、いつも兄と一緒に行動している。翔のことは“にいやん”とか“にぃに”と呼び、呼び方がそのときの状況によって変わるが、本当に兄を頼りたいときは“お兄ちゃん”と呼ぶ。
翔とは兄妹だが現在は一緒に暮らしていない。理由は天が一人部屋欲しいと駄々をこねた結果、天に甘い両親が兄の翔を家から追い出したため。“天(そら)”という名前について中二病っぽいという理由で不満があり、いつか改名したいと考えている。
アーティファクトユーザーの1人。能力は「存在感の操作」。能力名は「スタンドアローンコンプレックス」(希亜に倣ってアニメからの引用して天自身が命名した)。存在を目立たせたり逆に目立ちにくくすることができる能力。対象は本人だけじゃなく“目に入る範囲”にある物なら距離に関係なく何でも可能。ただし、かけられる対象は1つのみ。能力をかけた対象の周囲にあるものにも効果を及ぼすことが出来るが、対象が多くなるとその分だけ効果が薄くなる。又、見られている相手には効果がない、通用するかどうかは相手のアーティファクトの対抗力次第(少なくとも翔や都には効かない)という欠点がある。
彼女の能力は通常は役に立つか立たないのかよく分からないが、覚醒するととんでもなく恐ろしい力へと変わる。覚醒した力は“その世界に存在すらできなくなる”というもの(死ぬわけではなく限りなく希薄になる)。天がその気になれば、人々の記憶からも消し去ることが可能となる。人だけではなくアーティファクトにも作用し、アーティファクトの効果を打ち消すことも可能。アーティファクトの形状はバングル。スティグマは背中。天がユーザーとなったのは、校舎内で発生した火事の後であり、気が付いたらアーティファクトを持っていたという。
結城希亜
人体石化事件の被害者と同じ玖方女学院に通うクールでボーイッシュな女の子。「喫茶ナインボール」の常連でいつもパフェを食べているため、“パフェクイーン”と呼ばれている。パフェに関しては並々ならぬ熱意がある。私服はゴスロリ衣装で言動もどことなく中二病。後にリグ・ヴェーダに対抗するグループ「ヴァルハラ・ソサイエティ」をノリで結成し、翔たちを勝手に仲間に引き入れるが、基本的には単独行動を好む一匹狼な性格。アニメや猫が大好きで、同じ趣味の春風とは気が合うようだ。
ユーザーの1人。自分自身の能力を「ジ・オーダー」と呼んでおり、無敵の力だと絶対の自信を持っている。効果は本人がなかなか明かさないため不明な部分は多いが、本人曰く即死系魔法のようなものらしい。条件が整えば、一撃で相手を再起不能にさせる効果があり、実際にゴーストたちを3分間その場から動けなくさせたこともある。ただし、発動には3段階ほどステップを踏む必要がある為、速攻で攻撃されると使えないという弱点がある。スティグマは左目だが、アーティファクトの形状は不明。
成瀬沙月
白蛇九十九神社の巫女で教師。翔のクラスの担任でもある。新海兄妹とは親同士が昔から付き合いがあることから親しい間柄。職業だけなら聖職者っぽいが、口を開けば毒を吐いたり、自分の生徒をネタにして楽しんだりと素敵な性格をしている。しかし、郷土史専門というだけあって、自分の住んでいる土地についてはかなり詳しく、しっかりした考えを持っている。普段は翔をイジったりはしているが、一応は気にかけてくれており、面倒くさがりではあるものの、根は優しい先生である。
郷土史を専攻するぐらい自分の故郷に愛着を持っているということもあるせいか、アニメ「輪廻転生のメビウスリング」については完全に否定的で、イベント中にもかかわらず巫女服にならずに私服でいたり、地震でアニメフェスが中止になったことについて“ざまぁみろ”と言っていた。尚、この手のキャラに必ずあることだが、年齢について話すのはタブーである。
神社の巫女というだけあって、この世代における“白蛇様”の同一存在であるが、本人にはその自覚がまるでない。
深沢与一
翔の友人でクラスメイト。中性的な見た目と愛嬌のある性格で、一部の女子からは“王子様”と呼ばれているが、中身は色欲まみれ。コミュ力が非常に高く男女問わず交友関係もかなり広い。
一見、事件とは無関係に見える人物だが・・・。
高峰蓮夜
リグ・ヴェーダのリーダーで、学園では春風のクラスメイト。将来アーティファクトユーザーが迫害を受けることを予想して、その前に自分たちが世界を支配しようと目論んでいる。
本格的な中二病で、ただ真似るだけではなく、アニメに登場する体術を使うために現実の体術をきちんと習っており、喧嘩はかなり強い。おかしな言動をすることが多いが、面倒見がよく、根は悪くない。尚、貧乳派でゴーストみたいな子が好みという話もあるw
人体石化事件の犯人と同じ“魔眼”を扱えたが、実際はユーザーではなかった事が前作「そらいろそらうたそらのおと」で判明する。与一とは幼馴染の関係らしいが・・・。
ゴースト
リグ・ヴェーダーの1人。いつもフードを被っており、謎が多い女性だが、“魔眼”を始め複数の能力を使ってくる。高峰よりも危険な思考の持ち主で、平気で人を殺しにくる。“魔眼”で何人もの人間を石化させアーティファクトを奪って死に追いやった人物だが、能力を扱えたのは何者かの眷属または幻体だからという可能性が浮上し、一連の事件の真犯人ではない事が前作「そらいろそらうたそらのおと」で判明する。
ソフィーティア
アーティファクトを管理する組織“セフィロト”の一員。翔の世界にいるときは幻体のキモイぬいぐるみを操作している。本人曰く美人な女の子。やや傲慢な考えの持ち主で翔たちの世界の人間を見下している節がある。騒がしいのが嫌いなため、天がいるときはあまり姿を見せようとしない。尚、厨二っぽい希亜は、異世界の住人である彼女のことを“エルフヘイムの住人”と呼んで、特別視している。
アーティファクトユーザーを自分で見つけることは出来ないが、アーティファクトを複数所持しており、ぬいぐるみには複数の魔法が付与されている。その複数の魔法の1つ、姿を消す魔法はユーザーには無効のため、ソフィが見える人=ユーザーということになる。そのため、ぬいぐるみを見つけた翔のことをユーザーだと判断した。
アーティファクトの事や異世界の事など、聞かれなかったことに関しては、必要以上のことを話そうとしないため、そのせいで悲劇が起こることもある。それでも、話さない理由があるのだが・・・。
イーリス
1000年前、白巳津川で起こった災厄を鎮めたとされる人物。現在“こちら側”の世界では、白蛇九十九神社では“白蛇様”という神様として祀られている。“あちら側”の人間であり、不老のアーティファクトを使って今でも生きている。沙月と同一存在であり、彼女を通して“こちら側”に魂を移動させることが出来る。
ソーティアが所属しているセフィロトを1000年前の悲劇の後に作ったが、力が衰えた今は権力を取り上げられてしまい、今は代表という肩書だけのお飾りになってしまっているとの事。イーリス自身も複数のアーティファクトを所有しており、元々の“魔眼”のユーザーではあったが、今は手放しているらしい。
ソフィーティアとは対立しているような関係であるため、秘密裏に翔に接触してくるが・・・。
9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ あらすじ
(前作「そらいろそらうたそらのおと」で天がリグ・ヴェーダに捕まり、希亜の活躍で天が解放された日の翌朝から始まる)リグ・ヴェーダと対立することになった翔たちヴァルハラ・ソサイエティ。翌朝、翔と天は一緒に学園に登校するが、その途中でリグ・ヴェーダの1人、春風を目撃する。翔と天は関わらないように無視することに決めたが、それに気づいた春風が追いかけてきて、話しかけたそうな雰囲気だったため、翔は仕方なく声をかけた。すると、春風は一瞬怯んだが、天にある物を押し付けて去って行った。春風が天に渡した物は手紙だった。手紙には、昨晩、天が捕まった時のことについての謝罪文と連絡がほしいというような内容が書かれていた。
天の事が心配だった翔は、春風の手紙に書かれていたメッセージアプリのIDへの連絡は自分がすることに決めた。そして、春風に連絡を取り、メッセージアプリで話し合った結果、彼女はリグ・ヴェーダに不信感を抱いていることが分かった。そのため、翔は春風を仲間に引き入れる事を都たちに提案した。しかし、リグ・ヴェーダは仲間にならない自分たちを攻撃してきた事から、春風がグループを抜けようとすれば、裏切者として処分するかもしれない。そう考えた翔は、自分がリグ・ヴェーダに入り、春風の人となりを見極め、どうするか判断しようと考えた。天は、魔眼のユーザーがあの中にいるのなら潜入する価値はあるが、そうでないなら止めた方がいいと言うが、翔には何故だか分からないがゴーストが魔眼のユーザーであると確信していた。
ゴーストが魔眼のユーザーである証拠を掴むために、リグ・ヴェーダに潜入する。その日の夜、春風と再び連絡した翔は、春風に協力を頼んだ。すると、春風は明日2人を紹介すると協力に応じてくれた。翌日の放課後、春風に連れられてやってきたのは、昨晩リグ・ヴェーダと対峙した白蛇九十九神社だった。人格が変わった春風は、翔を連れてリグ・ヴェーダの高峰とゴーストが待つ場所へと向かった。先ずは春風が翔を操った体を装って、翔を仲間にすることを提案し、高峰は賛成したが、ゴーストまでは騙せなかった。そのため、翔は予め用意しておいた別のプランに計画を変更した。それは、春風に惚れたから仲間になるというものだった。リグ・ヴェーダの理想は嫌いだが、リグ・ヴェーダに入れば、彼女と一緒にいられるからと。人格が変わった春風もノリノリだったため、高峰とゴーストは呆気にとられた。そこへ更に翔が春風のおっぱいについて熱く語りだしたため、高峰は翔を信じることにした。しかし、ゴーストはまだ信じ切っていなかったが、そこへ事前の打ち合わせで待機していた希亜が姿を現し攻撃を仕掛けた事で翔が戦闘では役に立たない事が分かり、ゴーストの興味は翔から希亜へと移り、翔はリグ・ヴェーダの一員としては認められることになったのだった。
ゴーストに怪しまれないために恋人として振舞うことにした翔と春風。その日の晩には、春風の力が「魅了」ではなく「思考した結果を具現化する力」であることが判明した。翌日、リグ・ヴェーダのメンバーが再び集まり、交流会が開かれるが、そこで翔はゴーストと自分の友人の深沢与一が双子のように似ていることに気付く。その日の夜、ソフィーティアは翔が部屋に現れ、翔の能力について説明する。運命すらも変えることが出来る伝説級のアーティファクト“オーバーロード”ではないかと。そして、魔眼のユーザーについて、ゴーストが与一に似ていることを翔が報告すると、ソフィーティアはゴーストは与一の幻体ではないかと指摘した。自分の友人である与一が魔眼の真のユーザーである可能性・・・翔は自信の力でそのことを“確信”してしまうが、友人を証拠がないまま疑いたくはないと考えた。そこで、その証拠を得るために、ソフィーティアに協力をお願いするが・・・。
翌日の放課後、翔は与一に声をかけ、ゲーセンに誘う。そこで与一にクレーンゲームのぬいぐるみを取ってもらい、コンビニで買い物した後、公園で話をした。ぬいぐるみはユーザーしか見ることが出来ないはずのソフィーティア。これを取ることができたということは、ソフィーティアが見えているということ。つまり、与一もユーザーだった。与一は簡単なトラップに引っ掛かったと言いつつも、あっさりと自分が魔眼のユーザーであることを打ち明けた。翔は与一がしていることをこれで止めてくれるとほんの少しだけ期待していたが、与一はスティグマを見せたため、その期待はもろくも崩れ去った。そのため、予め呼びつけておいた都たちが姿を現すが、それでも与一は余裕の表情だった。与一はゴーストが得た情報を共有しており、この瞬間にゴースト=与一の幻体であると確定した。5対1と数の上では圧倒的に不利だった与一だが、ゴーストを出し、更にそこへ高峰も加入して真のリグ・ヴェーダ“リグ・ヴェーダ・アスラ”を結成。形勢は5vs3となるが、翔と天の能力は戦闘向きとは言い難いため、実質は相手の方が有利となった。その証拠に、翔たちは高峰1人を相手に全滅。更に与一に追い打ちをかけられて、翔は石にされそうになったが、ソフィーティアの仲裁により戦闘は終了。与一達は去り初戦は惨敗に終わった。
与一達に敗北した翔たちは失意のままナインボールで状況を整理することにした。そこへ与一達を追跡していたソフィーティアがやってきたが、見失ったということだった。与一が魔眼のユーザーで、ゴーストは幻体、高峰は眷属、3人とも同じ能力・・・しかも少なくとも4種類の能力が使えるということは分かったが、それ以上は何もわからなかった。解散した後、翔は1人で帰るが、その途中で春風が追いかけてきて、2人は神社で話をした。翔は友人の与一が真犯人であったことに、自分が思った以上にショックを受けていることに気付いていなかった。しかし、春風にそのことを指摘され、初めて気が付いた。メンバーで唯一の男であるが故に、周囲に弱みを見せなかった翔に対し、唯一の年上である春風は人格こそエデンの女王に変わってしまったが、彼女が春風に代わって抱きしめて励ました。春風のおかげで立ち直った翔だったが、そこへ成瀬沙月が声をかけてきた。しかし、雰囲気はいつもの沙月とは違っていた。彼女は“イーリス”と名乗り、沙月の身体を借りていると説明した。そして、翔たちに、ソフィーティアのことについて注意を促した。ソフィーティアはアーティファクトを回収するためには手段を選ばない女性であり、翔以外にも協力者はいる。その他の協力者についてはイーリスは話さなかったが、翔は意識の奥底で抱いていた疑問が氷解していくような感覚がして、イーリスの言葉の意味を理解したのだった。
翌日、春風の誘いで足湯温泉でリフレッシュした翔は、春風と相談し、イーリスとソフィのどちらを信じるかは、イーリスのことを調べてからにしようと言うことになり、先ずは沙月がイーリスが言っていた事を覚えているか確認することにした。その帰り、春風は小学生時代に自分をイジメていた人物を目撃し、当時のトラウマがフラッシュバックしてしまう。翔は街中だとその相手と出くわす可能性が高いからと、ひとまず彼女を自分の部屋に連れてくる。春風は翔の部屋に付くと落ち着き始め、当時の事を翔に教えた。小学校4~6年生の間、先ほど目撃した河本という男子を中心にイジメられていたこと、中学生になってからはイジメが無くなったが、それからは目立たないようにひっそりと生活していたことを語った。その話を聞いた翔は、いじめの原因は小学生特有の幼稚さだったからではないかと推察した。好きな子には意地悪したくなるというもの。しかし、だからと言って許されるわけでもなく、好意がキッカケだと分かっても春風が救われるわけでもなかった。しかし、そのイジメが無ければ、彼女は自分の殻に閉じこもらず、明るい女の子になっていたのではないかと思うと、悲しくなった。翔は、春風にもしも当時と同じようなことがあったら、自分を呼んでほしい、俺が守ると伝えた。すると、春風は嬉し涙を浮かべて頷くのだった。
休み明けの放課後、翔は沙月に呼び出された。何故、連絡をしてくれなかったのかと。どうやら、彼女はイーリスであった時の記憶を共有していたようだった。沙月はイーリスから“世界の眼”の器に選ばれたようで、今後は何かあったら相談してほしいとの事だった。その後、春風に沙月のことを教えると、彼女はある事を思いつき、この方法なら与一たちを見つけることが出来るかもしれないと話した。そして、ナインボールにメンバーが集まった時、ソフィに知られたくない情報であるイーリスの事は秘密にして、沙月がユーザーであることを教え、春風は与一を探す作戦を皆に話した。それは、自分の思考を現実にする力で、ある程度、与一達の居場所のヒントになるものを見つけられるのではないかということだった。その日の晩、翔は沙月と連絡を取り、この日のうちに話をすることになった。春風と2人で神社に向かい、拝殿に入ると、沙月は巫女服姿で待っていた。まだイーリスを降ろしてはいなかったが、軽い猥談をした後、すぐにイーリスは降りてきた。彼女は、翔たちが抱いている疑問も分かっているのか、1つ1つ最初から話すことにした。
1000年前、翔達とイーリス達の世界は元々繋がっていた。イーリスは、沙月の先祖たちと良き隣人として交流しつつも、過剰な干渉はしない。そんな関係性を築いていた。しかし、イーリスの世界でアーティファクトが誕生したことで、そのバランスが崩れてしまう。つまり、アーティファクトは人の手で作られた物だった。イーリスの世界では魔術を使える者がいたが、魔術の習得には長い時間を要し、才能も必要だった。そのため、誰にでも魔術を使えるように、アーティファクトを開発した。しかし、完成したアーティファクトは、誰にでも扱えるものではなかった。アーティファクトは主を自分で選ぶ。その結果、多くのアーティファクトがイーリスの世界と繋がっていた“こちら側”の世界へと流出してしまった。それが、かつて白巳津川で起こった災厄であり、それを鎮めたのがイーリスだった。イーリスは自分が持つ“世界の眼”の対となるもう一つの眼を“こちら側”の世界に残した。それぞれの世界に“眼”を置き、そのまぶたを閉じることで、繋がった二つの世界を隔絶した。しかし、1000年後、“こちら側”の世界にあった目が壊れ、片目が開いてしまい、その隙間を縫って、再びアーティファクトが流出してしまった。イーリスの願いはソフィと同じ、アーティファクトの回収だった。ソフィは手段を選ばないが、イーリスは平和的な手段での解決を望んでいた。そのために、翔達に接触したと話した。
そこまで聞いて、春風はずっと抱いていた疑問をイーリスにぶつけた。それなら、1000年前のように、イーリス本人が“こちら側”に来ればいいのではないかと。与一たちに惨敗した弱い自分たちに頼らず。しかし、イーリスは“1000年前もこちらの世界には来ていないと答えた。何故なら、生物は世界の移動が出来ないため、今沙月の身体を借りているように、イーリスと魂の性質が同じである成瀬家の人間の身体を使ったから。しかし、沙月という同一存在がいるのなら、彼女の身体を借りれば良いと春風は反論するが、イーリスは1000年の時の中で自身の力も衰えてしまい、1000年前のように魂を同調させることが出来ないため、翔たちに協力してもらうしかないと返した。ソフィについては、セフィロトという組織についての説明も必要だったため、イーリスはそっちにも回答した。セフィロトは1000年前の悲劇を起こさないようにイーリスが作った組織。しかし、歴史ある組織の宿命ともいうべきか、派閥が出来上がり、ソフィはアーティファクトを私的利用することを目的とした派閥に属しているため、アーティファクトの管理を目的とするイーリスとは敵対しているような関係であった。更に組織の代表はイーリスではあるものの、1000年の時で力が衰えた彼女は権力を取り上げられてしまい(イーリスが1000年生きているのは不老のアーティファクトを使っているからであり、不死ではない)、今はただのお飾りに過ぎなかった。だから、ソフィみたいなのが好き勝手し始めている、ソフィの協力者は翔や与一だけではない、もっと多くの協力者がいるはずだとイーリスは話した。翔には平和的な手段で、与一には破壊的な手段で回収させているように、ユーザーに合わせてそれぞれに対応を変えて言葉巧みに協力させアーティファクトを回収し、自分たちの物にする。それがソフィの目的だという。そして、イーリスは与一から魔眼を引き離す対策として、霊薬アンブロシアを翔に渡して、元の世界に帰っていったのだった。
春風と相談した結果、自分たちだけでどうするか判断してはいけないという結論になり、ソフィ経由で与一に知られてしまうリスクはあるものの、イーリスの事など自分たち2人で得た情報を、都たちにも教えることにした。都たちにイーリスや薬のことを話した後、春風の能力の効果を他人に分け与えることが出来るか実験し、その実験は成功した。しかし、力の使い過ぎで疲れた春風は公園で休憩している間に翔に寄りかかって寝てしまう。一緒に行動していた希亜は春風を翔に任せて先に帰ってしまい、翔は春風と2人きりになった。そして、夕方になって、春風が目を覚まし、2人で話をしていると、そこへ高峰が通りかかった(高峰が通ったのは春風の能力によるもの)。手にはコンビニの袋を持っており、どうやら食事の調達をしているところのようだった。翔たちは高峰に犯罪組織になってもいいのかと聞くと、高峰は与一の居場所までは教えてくれなかったが、与一を取り巻く環境について2人に教えた。幼い頃から常識の枠の範囲外にいて、両親にも半ば見放され、常に孤独だった与一。幼馴染の自分までいなくなったら、与一は本当に孤独になってしまう。だから何があっても与一と行動を共にすると答え、去っていった。その高峰の口ぶりから、春風は彼自身は本当は与一を止めたいのかもしれない、だから瞬間移動など使わずに堂々と歩き、去るときも尾行の恐れもあるのに普通に歩いて行ったと考えた。翔も春風の意見に同意し、2人は高峰を尾行することにした。与一がいたのは、ある高層マンションの屋上だったが、与一と高峰が話しているところにソフィーティアが現れた。そして、与一に翔たちを殺すよう促しており、イーリスの言った通り、ソフィーティアが与一にも情報を提供していることが判明した。
高峰の協力により、与一の居場所が判明した翌日、ヴァルハラ・ソサイエティのメンバーは翔の部屋に集まり、作戦会議を行った。高峰は与一を誰かに止めてほしいと思っている。しかし、与一を裏切ることは出来ないため、表立って翔たちには協力できない。しかし、春風の力を使えば、昨日のように高峰を引き寄せることは出来る。だから、高峰が食事の調達をした後を狙い、都の能力を使って霊薬が入った飲み物を入れ替え、与一がそれを飲んでアーティファクトの契約が解除されたところを狙う・・・それが大まかな作戦の流れだった。天は穴が多くてもっと煮詰めた方が良いと指摘するが、翔たちには時間がなかった。翔と春風は、先日皆には言ってなかったことを話した。イーリスからはソフィーティアには気を付けろという忠告を受けているということを。ソフィーティアの目的は、イーリスが言っていた通り、手段を問わずアーティファクトを回収し自分たちの物にすること。そのために、ヴァルハラ・ソサイエティとリグ・ヴェーダ・アスラが対立するように仕向けていた。それが昨日の与一とソフィーティアの会話で本当のことであることが明らかになった。翔たちは言われればアーティファクトを返すつもりでいたが、ソフィーティアは翔達を信じてはいなかった。だから、ユーザー同士で殺し合いをさせて、全てのアーティファクトを奪い取るつもりのようだった。与一も今は大人しくしているが、行動を起こしたら、間違いなく自分たちは殺される。ソフィーティアがこの会話に気付いて行動を起こしたときも、きっと殺されるだろう。だから穴だらけの作戦とは分かってても、自分たちに猶予はないと都たちに説明した。その日の夕方、作戦を決行し、与一に飲み物を飲ませることに成功した。しかし、次の瞬間、与一と高峰は苦しみだして死んでしまう。予想外の事態に動揺を隠せない翔たち。そこへ、沙月の身体を乗っ取ったイーリスが姿を現す。
翔は霊薬のことについて問い詰めるが、イーリスは死なないとは言ってないと答えた。そして、イーリスは死んだ与一から銀のイヤリングを取り上げ、魔眼を回収した。魔眼の真の力は両目が揃って初めて発揮される。つまり、イーリスは能力を手放したわけではなく、失われた魔眼の片目の回収が真の目的だった。翔は皆に目を閉じるように叫ぶが、時すでに遅く、翔を除いた4人は石にされてしまっていた。そして、イーリスが指を鳴らすと石になった4人はバラバラになってしまう。イーリスは自分の力を取り戻したことに悦び、散らばったアーティファクトを回収するため、手当たり次第石化させ、翔を最後の1人して絶望を与えると言って去って行った。その直後、ソフィーティアが姿を現し、真実を話す。与一に情報を提供していたのは、ソフィーティアではなく、ソフィーティアの姿をしたイーリスであり、自分の協力者は翔だけであったと。つまり、イーリスは翔たちを騙していた。翔は取り返しのつかない事態になって、ようやく自分が選択を誤ったことに気付けた。ソフィーティアは何も話さなかった理由について教えた。それは、翔が失敗を糧にできるからだった。次の枝では今回の失敗を糧にして前に進むことが出来る。だから、翔本人が真実を知るまで教えなかったのだ。それを聞いた翔は、イーリスを倒すために、アーティファクト“オーバーロード”を発動させるのであった。
【次の枝】
翔が意識を取り戻すと、そこは自分の部屋だった。目の前にはソフィーティアがおり、丁度、沙月のアーティファクトについて話をしていることだった。前回の記憶を“インストール”した翔は、イーリスを敵だと判断し、ソフィーティアに前回の枝での出来事を全てを話すことにした。そして、イーリスに渡された霊薬はアンブロシアではなく毒薬で、世界の眼は複数あることが判明した。そして、魔眼の回収を最優先する理由はイーリスに渡さない事で、イーリスが狂ったのは1000年前の災厄の後だと翔に教えた。アーティファクトを回収した後、イーリスはその魔力に憑りつかれた。この力をわが物に出来ればと考えた。一度はその誘惑を振り払い、世界の眼の一方を成瀬家に託し、異世界の扉を閉じた。そして、二度と悲劇を起こさないよう、セフィロトを設立した。アーティファクトとの契約も、大半は破棄した。けれど、結局は力の誘惑には勝てず、闇に落ちて行った。以前は聖女と呼ばれていたが、今はアーティファクトの魔力に憑りつかれ本能のままに破壊と殺戮を楽しむ魔女。それがイーリスの正体だった。イーリスが翔を利用したのは、沙月と完全に同調しきっていない時では、与一から奪い取ることが出来ないから。本来ならば、成長した翔たちと与一を戦わせて奪い取る、もしくは、沙月と完全同調したイーリス自身が与一から直接奪い取る算段だったが、イーリスの準備が完全に出上がる前に翔が与一の正体に気付いてしまったため、毒薬を渡して殺させるという強引な方法に出たのだろうとソフィーティアは話した。
イーリスに勝つことは本来ならば無理だが、翔の“オーバーロード”が実在するというのならば話は別だと話す。そのためには、イーリスと沙月を同調させないよう、沙月から“世界の眼”を切り離す必要があった。しかし、契約の解除をするための本物のアンブロシアが完成するまでには、2週間という時間が必要だった。その間に与一の持っている魔眼のアーティファクトをイーリスに渡してはならない。ソフィーティアは沙月がイーリスに完全に乗っ取られている可能性があるから接触は控えるように忠告し去ろうとした。そこを翔が呼び止める。アンブロシアを使わずともイーリスの計画を阻止できる方法。それは、世界の眼を破壊することだった。アーティファクトは自己修復するために完全阻止とはいかないが、修復には時間がかかるため、完全修復する頃にはアンブロシアが完成している。そうすれば、沙月の契約を解除することが出来る。当然、イーリスも世界の眼が急所であることは分かっているだろうから、安易には破壊は出来ないだろうが、イーリスと対峙するよりは現実的だった。この日は皆にイーリスから聞いた話を皆に教え春風の能力を実験し与一の居場所を突き止める日だったが、翔は既に与一の居場所を知っているため、昼間だけ以前と同じ行動を取り、春風が疲労で倒れたところで、自分の部屋に集合させた。そこで、イーリスの裏切りについて説明し、今後について話し合った。目的はアンブロシア完成までの時間を稼ぐための“神の眼”の破壊。天の能力を使って忍び込む事にし、忍び込む時間を深夜としたため、この日は全員翔の部屋に泊ることになった。翔は、念のため与一にも自分たちが置かれた状況についてメッセージを送ってみたが、返事は来なかった。
そして迎えた深夜。イーリスはメッセージアプリの内容まで把握していないだろうと考え、メッセージアプリで正確な時間を打ち合わせ、口頭で話し合った時間は寝て過ごし、それより遅い時間に突入することにした。しかし、イーリスには既に見抜かれていた。社務所の前に姿を現したイーリスは、抵抗力の弱い都、天、希亜の3人を気絶させるが、希亜は前回のリグ・ヴェーダの反省から抵抗力を強めていたため、立ち上がってイージスに一撃を与えたが、イーリスは結界をいくつも張り巡らせていたため、倒すことは出来なかった。そして、イーリスは翔の目の前で“世界の眼”を液状にして呑み込んでしまう。彼女がずっと“神の眼”をそのままにしていたのは、翔たちに絶望を与えるためだった。それでも、翔たちは諦めなかった。翔はソフィーティアから予め、校舎を燃やした炎のアーティファクトを借り受けており、戦闘が可能になっていた。それだけではなかった。与一たちも翔からの連絡を受け神社に駆けつけてきた。利用されていたのが気に入らないからと。与一たちはイーリスの結界を次々と破るが、イーリスは与一への対策も最初から行っていた。与一にアーティファクトを与えたのはイーリスだった。そのアーティファクトに細工がしてあったのだ。与一はイーリスによって致命的なダメージを受けるが、駆けつけた翔に魔眼のアーティファクトと幻体のアーティファクトを手渡した。与一は事前にアブロシアでこの2つの契約を解除していたと話す。翔は与一からアーティファクトを受け取ると、すぐにゴーストを呼んだ。高峰が与一を担いで撤退すると、翔はあることに気付き、都と天を春風に任せ、希亜には最後の一撃のために力を残しておいてほしいと待機を命じ、ゴーストと一緒に攻撃を仕掛けた。イーリスの強力な一撃は何度も翔を死に追いやるが、翔はそのたびにオーバーロードを使ってやり直し、次々とイーリスの攻撃を避けていった。
流石にイーリスも翔が何をしているか気付き、今までの余裕の表情が消え、ようやく焦りの表情が見えた。翔の予想は当たっていた。イーリスの力は結界を破られることでしか攻撃することが出来ない。しかも、自分の近くにいる者にしか致命的なダメージが与えられないことも判明した。自分の弱点を指摘されたイーリスは、焦りからか魔眼の力を使うが、翔は既に魔眼のユーザーであるため、打ち消されてしまった。一見互角になったように見えるが、翔の死に戻りも永遠に使えるわけではなかった。消耗戦になれば明らかに不利。春風は自分の力が及ばないことを歯がゆく思っていたが、希亜からすぐに諦めてしまうところ指摘され、黙ってしまう。一方、イーリスは“この枝では魔眼は手に入らない”と悟り、沙月の身体を考慮せずとも良いと考え、真の力を解放する。その圧倒的な力で翔たちは追い詰められるが、翔が必死に自分たちを守る姿を見て、翔の横に立って戦いたいと考えた春風は、自分の真の力を解放した。春風の力を借りた翔は、イーリスに反撃を開始した。とはいえ、再生し続けるイーリスの結界は絶対だった。そこで春風は、都と天を起こして作戦を伝える。それは、天の能力で結界を消し、希亜の能力で動きを止め、都の能力で“世界の眼”を奪い取るというものだった。その作戦は成功し、見事に沙月からイーリスを追い出せ、彼女は自分の世界へ強制送還されたのだった。
“世界の眼”は2つに破壊され、ソフィーティアによって回収された。与一も含め、全員命に別状はなかった。翌日、再び翔の部屋に集まった。そこで春風は、自分が弱気になって失敗したときの言い訳ばかり考えていたことを謝った。そんな彼女に、希亜は私たちを勝利へ導いてくれたことを誇ってほしいと励ました。すると、春風は皆に謝罪ではなく感謝の言葉を伝えたのだった。
その日の夜、体中痛かったため、ゴーストをパシらせようとした翔。しかし、そこへ春風が来て、夕飯を作ってくれてたものの、不味かった。気まずい雰囲気でいると、突然春風が“好きです”と告白してきたものの、そこへゴーストが空気を読めてないとダメ出しをしたが、そんなゴーストを翔はすぐに消した。結局、春風の告白は保留となった。
イーリスが去り、日常が戻ってきた。学園に登校すると、朝礼のときに沙月は姿を現し、いつも通りだった。昼休みには高峰が翔の教室にやってきて、与一のことについて教えてくれた。与一は翔以上の深手を負ったはずだが、歩ける程度には回復すると、高峰の前から姿を消したという。与一もゴーストもいない今、高峰一人となったリグ・ヴェーダ・アスラは解散したも同然だった。
その日の放課後、与一と沙月の件を天たちに報告すると、翔は春風の誘いを受けて、ゲームセンターで遊んだ。しかし、運悪くそこでかつて春風をイジメていた河本という男と会ってしまう。トラウマが蘇った春風だったが、懸命に立ち向かい、翔とゴーストのおかげもあって、引き離すことには成功した。その後、ゴーストは河本に二度と春風に近づかないよう約束させ、春風もトラウマを克服した。その後、2人は公園で話し合い、翔は“好きです”と春風に告白の返事をした。そして、2人はキスをして、恋人同士になったのだった。
それから2人は恋人生活を楽しんでいたが、河本は諦めていないのか、春風の家の近くをうろついていた。念のため、ゴーストには春風の傍にいてもらっていたが、河本が襲ってきたのは、翔と春風の2人で夜の公園を散歩しているときだった。河本は聞く耳を持たず突然に春風に襲い掛かった。河本は暴走しており、翔が必死になって押さえていたが、どうにもならず、怒りに任せて魔眼を使おうとした。しかし、それを止めたのは与一だった。暴走した河本は与一によってトドメをさされた。与一は翔と対立しない方法として、暴走したユーザーのアーティファクトの回収をするということで、ソフィーティアと手を組んだようだった。もう1つ目的があった。それは、お互いに監視する必要があると。先ほど河本を殺しかけたように、力を手に入れた翔がいつ“こっち側”に来るか楽しみにしている・・・そう翔に言い放った。その言葉にショックを受けた翔は、ソフィーティアにこの場の処理は任せてと言われ、春風に連れられるようにその場を後にした。翔と春風が去った後、与一は“イーリス”と話をした。翔たちがソフィーティアだと思い込んでいたのは、イーリスだったのだ。イーリスは翔たちと関わりのあった河本を自分の依代にするための実験をしていた。そのため、アーティファクトは持っていなかった。与一とイーリスの協力関係は続いていた。まだ、イーリスとの戦いは終わっていないのであった。
いつか自分も魔眼に憑りつかれ、イーリスや与一のように人を殺めるのもいとわない人間になるかもしれない。与一の言葉が心に突き刺さっていた翔。ショックを受けていた翔に春風は後ろから抱きしめ、精一杯の自分の気持ちを伝え励ました。すると、翔は“ありがとうございます”と弱気ながらもお礼の言葉を返した。そして、少し立ち直った翔と、翔を支えようと決めた春風は、2人で一緒にがんばろうと誓いあうのだった。
【エピローグ】
イーリスは魔術の研究者で、魔術について誰よりも理解していながら、才能がなかったために魔術を扱えなかった。知識はあっても才能がないため地位は低かった。下っ端だったから、アーティファクトの回収という任務をやらされた。1人で回収していたのは、そのためだった。イーリスは成瀬家の力を借りて、アーティファクトを回収した。それが、イーリスの転機となった。魔術が扱えないイーリスにとって、アーティファクトは魅力的な道具だった。回収したアーティファクトを、素直に渡す必要があるのか。自分のものにできないか。そう考えた。魔術師たちはこの任務を重要視していなかったため、監視の目はなかった。今なら大量のアーティファクトを手に入れることが出来る。そうして、誘惑に負けたのが、“イーリス”だった。そして、誘惑に負けずアーティファクトを返還したのが、“ソフィーティア”だった。つまり、ソフィーティアもまた、イーリスだった。誘惑に負けたイーリスは、すべてのアーティファクトを手に入れるために、世界に災厄をもたらした。誘惑に打ち勝ったイーリスは、世界を守るためにセフィロトを設立し、アーティファクトを厳重に保管した。このイーリスの選択によって、世界の枝が大きく分かれることになった。お互いに干渉できないくらい、大きく。世界を滅ぼす魔女イーリス。世界を守る聖女イーリス。イーリスは2人存在していた。誘惑に打ち勝ったイーリスは自分が聖女と呼ばれるほど綺麗な身ではないから、今はソフィーティアと名乗っていた。イーリスがソフィーティアを真似ていたのは、もともと同一人物だから、ただ単に同じ姿で同じ声だったのだ。かつては世界の眼を通じて、お互いの存在を認識していた。しかし、扉が閉じていたことで、お互い干渉しなかった。けど、この世界への扉が開いたことで、事情が変わった。不干渉だった2人のイーリスが交わることになったのだ。この事によって、ソフィーティアは、自分の過ちを正すチャンスを得た。しかし、自分でイーリスの存在を滅したいと思っていても、ソフィーティアはただの研究者でしかなく、最低限のアーティファクトしか所持していないため出来なかった。
イーリスの野望を阻止する鍵は9人のユーザーたち。翔、都、天、春風、希亜、沙月、与一、蓮夜、そして、“あなた”。オーバーロードの本当のユーザーは翔ではなかった。翔のアーティファクトは、世界の眼の断片。怪我をしたときに体内に取り込んでいたというソフィーティアの推察が正しかった。しかし、翔には観測する以外の力があった。それは、異世界への扉を開く力。翔は独自のゲートを持っており、そのゲートを通じて9人目の“あなた”と繋がった。つまり、“あなた”は別の世界の翔であり、翔の同一存在で、オーバーロードの本当の所有者だった。だから、ソフィーティアは9番目の“あなた”に全てを託すことにした。9番目のユーザーを意味する“ナイン”という名前を付けて。
9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ 感想
真の敵とその目的が明らかになり、物語も佳境に入りましたね。展開が割と早いようなので(与一が完全な敵になっていた期間が短いし)、次で終わりそうな雰囲気ですかね。3作目では石化事件の犯人やラスボス、ソフィーティアの正体が明らかになったり、色々なことが分かって、情報を整理するのが大変でしたw 4作目は1年後ですから忘れてることは間違いないですけど・・・まぁそのために自分のブログで記録しているんですけどね(爆) ともあれ、プレイヤー自身がラスボスを倒す鍵になっているなど面白い試みをしていたり、敵が裏の裏をかいてくる行動をしてきたり、メインとなる部分はすごく面白かったので、続編が楽しみです(*´ω`)b
今回のヒロインの春風先輩ですが、年上ではあるものの、可愛い先輩でしたね~(*´ω`) あたふたしたり友達が出来たことに子どもみたいに喜んではしゃいだりして見てて微笑ましくなるし、時々見せる驚くべき行動力や下ネタ発言連発には笑わせてもらいましたし、今までのイメージを覆すネタキャラになってましたねw あと、おっぱいを強調するシーンも多かったのは良かったです!都ちゃんや天ちゃんも可愛くて好きですけど、やっぱり自分は春風先輩が本命かなぁ(*´ω`)b 個人的には、イーリスとの戦いが終わった後、春風先輩が天ちゃんに翔のことで恋愛相談した時が好きだなぁ・・・ここの2人の会話がめっちゃ面白いw 天ちゃんは色んなシーンでネタに走ってたし、場を和ます天才ですなw
Hシーンは3回。パ〇ズ〇フェ〇、正常位、騎乗位、バックといずれもおっぱい見せてたし、シリーズNo.1の巨乳という破壊力はきっちり発揮してましたね~。アニメーションもするし、HCGには満足しました(*´ω`)b ただ、パ〇ズ〇フェ〇が短めだったのと、バックが目隠しになってたのが残念かなぁ・・・目隠しなければ本番Hは全部パーフェクトだったのに・・・。でもまぁ、Hシーンは期待通りで良かったです。春風先輩は、ぶっちゃけストーリーよりもHシーンの方に期待していたところがあったので安心しましたw
そんなわけで、1作目、2作目、3作目と、メインストーリー部分は戦闘に犯人捜しに目が離せない展開で面白いので、異能力バトルが好きっていう人だけじゃなく、ミステリーやサスペンス系が好きな人にもオススメできますね。あとは、恋愛部分が物足りない感じはしますけど、全部終わった後に、それぞれのエピソードのアフターストーリーでイチャラブオンリーのシナリオがあると嬉しいなぁ・・・(*´ω`)
「9-nine-」シリーズのあらすじ・感想はこちら↓
【ここのつここのかここのいろ(九條都編)】【そらいろそらうたそらのおと(新海天編)】
「9-nine-」シリーズのグッズ購入品はこちら↓
【C92グッズ】【九條都B1タペストリー】【Character1 2018グッズ】
【九條都&新海天&香坂春風B2タペストリー】【新海天の晴れ着B1タペストリー】
「9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ」の公式サイトはこちらから↓
( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!