JP2019212747(NIPPON CHEMICON)
[0022] 図1は、電子部品実装モジュール1000の全体概要を説明する斜視図である。図1に示すように、電子部品実装モジュール1000は、第一のバスバー1300と絶縁シート1400と第二のバスバー1500(図1では不図示)とを備え、第一のバスバー1300上には台座1200に装着された状態のコンデンサ1100が複数個表面実装されている。また、第二のバスバー1500の外面側には、ヒートシンク1600が面実装(面接触)されている。
[0023] 図1に示すように、バスバー積層体は大電流の供給が可能であり、かつ放熱性にも優れているため、多数のコンデンサ1100等の電子部品を高密度で搭載しても、当該電子部品が熱損傷を受けることは回避可能である。特にコンデンサ1100は高熱に弱いことが知られているが、本発明のバスバー積層体においては高信頼性かつ高耐久性の特性を維持可能である。各バスバー1300,1500は、大電流及び放熱を考慮して一定程度の厚さを有する金属で構成されているが、これにより強度的にもかなり強い特性が得られるものとなっている。従って、熱によりその寿命が大きく左右されるコンデンサ等であっても問題なく集積可能となる。
[0024] また、図2(a)はコンデンサ1100の中央で切断した場合の構成態様を説明する断面図であり、図2(b)はその拡大図である。図2(a)において、第二のバスバー1500の外面側には面一に熱伝導フィルム1610とヒートシンク1600が貼付されており、これにより第二のバスバー1500の熱を効率的に外部へ放散することができる。第二のバスバー1500の外面側には、端子の突出や半田フィレット等の突起障害物が存在しないことから、熱伝導フィルム1610やヒートシンク1600を面一に大面積接触にて貼付することができるので、熱放散特性が向上する。なお、熱伝導フィルム1610は省略して直接ヒートシンク1600のみを設けてもよい。
[0025] また、図2(b)に示すように、第二のバスバー1500が備える第一電極用半田付凸状体1510は、第一のバスバー1300の凸状体用開口部1310内に配置されて、第一のバスバー1300の外面とはリフロー半田が可能な程度に略同一高さとされている。
[0026] そして、第一リード端子1110および第二リード端子1120は、台座1200に挿通されてその底面で曲折されており、コンデンサ1100に台座1200がセットせれることによって表面実装タイプの電子部品として取り扱い可能とされている。また、図2(b)から理解できるように、第一リード端子1110は第一電極用半田付凸状体1510の平らな頭頂部にリフロー半田付される。ここで、第一リード端子1110の少なくとも先端部は、台座1200から少し突出した状態で、第一電極用半田付凸状体1510の平らな頭頂部内からはみ出ることなく収まっているものとする。
[0027] これにより、上方から観察した場合に、第一リード端子1110の先端部が視認等(視認またはカメラ画像取得及びその処理)可能(視認またはカメラ画像取得及びその処理)となるので、その周りに形成される半田フィレットの状態観察によってリフロー半田の品質確認を行うことができる。また、第二リード端子1120の先端部は、台座1200から少し突出した状態で、第一のバスバー1300にリフロー半田付されている。
[0028] このような構成により、第一電極用半田付凸状体1510の頭頂部と、第一のバスバー1300の凸状体用開口部1310の周縁部の平面と、の相互の高さを揃えることが可能となり、リフロー半田の利用も容易となる。
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