小嶋つうしん(号外)

(元)大分県議会議員 小嶋秀行の徒然ブログ

泣かせてくれるなぁー

2010年03月24日 | 社会
 今日、3月24日は、市内全小学校の卒業式です。私は、卒業式と同時間帯に3月議会の委員会審査が予定されていた為、今年の卒業式には出席できません。楽しみにしていましたが、公務となれば、議会を欠席してまでとはいきません。

 今年の卒業生は、私が地域の交通安全協会の理事になった年の入学生ですから、約6年間見守ってきた児童達です。この間の成長著しい事に、地域の一人ではありますが、他人事ではありません。とてもうれしい気持ちがわいてきます。

 ひと月位前でしたか、「私は、6年生の○○○○ですが、名前を聞かせていただけますか」と二人の児童が近づいてきました。名前だけ伝えておきましたが、何のためか皆目見当がつきませんでした。

 前にも少し書きましたが、今も毎朝小中学校の児童生徒の「安全指導」をしています。「横断中」という旗を持ち、「緑の腕章」と黄色い帽子をかぶっています。児童生徒の内、小学校の児童には、通学路の通過時刻を知らせてあげる役割も果たしています。

 毎日、同じ顔を見ないと、「風邪でも引いたのかな」とお節介を焼いてみたり、あいさつ行動があるから今日は早めに登校したのかな?など、一人ひとりの子どもたちの顔を見ることを毎日楽しみにしています。

 元気な声で「おはようございます」と声をかけられると、こちらも「おやよう!いってらっしゃい」と声かけして応えます。約40分長くても60分間ですが、気持ちがしゃきっとする毎日です。子どもたちから毎日元気を貰っていると言ってもいいと思います。

 そんなある日、前にわたしの名前を聞いてきた6年生の児童二人が、また私のそばに来て、「いままでありがとうございました!」と書いてある「寄せ書き」を手渡してくれました。「なに?これ!」と聞き返しながら中身を見てみましたところ、ちょうど私が毎朝立っている交差点を通過する6年生男女23名の有志による「寄せ書き」でした。

 「毎朝、あいさつしてくれてありがとうございます。いつもちょっと話をしたり、時間を教えてくれたりして、小嶋さんがいないときは、『あれ?どうしたのかな?』と、いつも思いました。残り少ないこれからも、安全を見守っていてください。」という内容を中心に書かれてあります。

 どの子の発案かはわかりませんが、児童達の中で「こんなのを作って小嶋さんに渡したらどうか」という事が話し合われ、それに23名もの子どもたちによる「寄せ書き」となったという、この子どもたちの優しさが何よりうれしい事でした。

 泣かせてくれるナァー!「こんなのもらって、涙が出るよ」と、照れくさそうに、受け取りながら、その時思ったのは、「この子たちが、これからも安全で安心して学校に通えるよう、微力だけど続けて頑張ろう」「こんな良い事があるなど、寒い日も、暑い日も、雨の日も、雪の日も続けてきてよかったなぁ」と、その子たちの成長した姿を見ながら思いました。

 でも、こんな良い子たちの顔、この四月から見れなくなるのかと思うと、寂しいという思いも、同時に湧いてきました。

 今朝は、真新しい洋服に身を包んだ6年生が通りかかるたびに「卒業おめでとう」と声をかけました。笑顔で応えてくれた子どもたちに、恥ずかしながら、わが子のように涙ボロボロになりました。

 これからも元気で成長してほしいと思います。