小嶋つうしん(号外)

(元)大分県議会議員 小嶋秀行の徒然ブログ

大連立

2011年06月12日 | 政治・経済
 「大連立」が政界で大きな話題となっている。

 3月11日に東日本大震災が発生し、その復興・復旧が急であるあまりに、この論議が加速しているように見える。

 ただ、この論議は、大震災より約二年前から既に開始されている。

 たぶん、無理。

 政治家が本当に「大連立」をやる気ならば、既にその緒についていてもいい。

 まして、大震災の復興・復旧を「スピード感持って」と、どの政党も口にしている。

 あの大震災から3か月以上たった今、何も進んでいない現状では、実現不可能と言う以外にない。

 本気で「大連立」を実現するならば、まず、いわゆる「55年体制」からの完全な脱皮が必須だ。

 旧態依然とした政治が今なお尾を引く政治体制の下では、間違いなく無理に違いない。

 その証拠に、政権交代で攻守所を代えた今も、「55年体制」下の政治と全く変わらない国会運営(攻防)が続くことに、それは端緒だと感ずる。

 二つは、「健全な二大政党制」。

 つまり、政策論争による政党政治が成り立っていなくてはなるまい。

 現下の議院内閣制では、健全な二大政党制を「育む」システムになり得ていないとしか言いようがない。

 「大連立」で、逆にそれが益々遠のくのは明白だと思うが如何だろう。