國落LIVE

國學院大學落語研究会の活動情報などです

第5回若女寄席の報告☆

2015-05-26 18:13:03 | Weblog

今、隣に秋青君がいます、町長です。

今回は秋青君にインタビューしながら若女寄席を振り返っていきたいと思います!

インタビュアー 町長(以下、町)「はい、本日はインタビューを受けてくださり、またコンピューター室までご足労いただき本当にありがとうございます。」

話者 秋青(以下、秋)「いえいえ、それほどでもありませんよ(笑)」

町「ではさっそく本題のほうに入らせていただきます。第5回若女寄席は5月23日に浅草ことぶ季亭にて行われました。秋青さんは大学の2限の講義が終わってから会場に向かわれたのですよね?」

秋「はい、伝承文学の演習があってサボれなかったのですよ・・・。いや~最初から参加したかった・・・。」

町「それは非常に残念ですね。でも大学生の本分は学業ですからね、演習も大切ですよ。では何時頃に浅草ことぶ季亭に着いたのですか?」

秋「1時過ぎでしたね、その後は外で呼び込みをしていました。実際落語を聴けたのはよしづさんの『妾馬』以降ですね。」

町「なるほど。では、秋青さんに一部感想を伺いながら会を振り返っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。」

秋「よろしく。」

町「1番手、若女寄席の開口一番をつとめたのが、中堅の水枯家鯉簾さんです。ネタは『位牌屋』。その時の様子がこちらです。」

町「素敵な笑顔ですね!」

秋「彼女の落語はみんなを笑顔にしてくれますね。この頃私は呼び込みをしていたのですが、この笑顔を見る限り鯉簾さんらしい落語が出来たのではないですかね。」

町「次は口上でしたね、あがったのは美染さんと乱鶴さんのお二方です。」

町「その時のお写真がこちら。」

秋「普段、口上は男の会長がやるのに若女寄席という名前だけあってここもきちんと女性が行うという気概、非常にステキですね、副会長コンビの口上が聞けるのもこの若女寄席ならではですね。」

町「確かにそうですね、とても貴重な口上でした。続きまして高座にあがりましたのは、放浪酔亭楼星こと二代目夢廼家白雪さんですね。ネタは『だくだく』。では写真の……え?何?高座の写真が無い!…大変失礼いたしました。白雪さんの高座の写真を撮り忘れるというあってはならない事態が発生しました。スタッフ一同心より謝罪いたします。」

秋「そうですね。許し難い事態ですからね、今後再発防止策に取り組んでいただきたい…(怒)」

町「大変申し訳ございません。代わりとはいきませんが、楽屋で撮った白雪さんの写真です。」

町「~したつもり!というフレーズがとても印象的な落語でしたね。」

秋「えぇ、とても若さ溢れる落語でした。若さ溢れるといえば昔、実家の裏山で夏に蝉を捕っていたのを思い出しますね。蝉の寿命は一週間なんて言われますが、実際は土の中で最低6年は過ごしているのそうなので虫の中でも長命なんですよね。」

町「…なるほど。思い出をありがとうございます。続いての演者さんはゲストの1人目ですね。農工大学さんよりお越しくださいました拳亭語さんですね。」

秋「…性別は自己申告制ですか?」

町「届いている情報によりますと、白雪さんが『語ならバレないよ!だってかわいいもん☆』という一言で出演がきまったそうです。なので、まぁ女性枠ということにしておきましょう。かr…ではなくて彼女のネタは『薬缶なめ』でした。」

秋「なるほど。実は先日農工さんで行われたかつお寄席の際にかr…彼女の薬缶なめを拝見してるんですよ。その時も感じたのですが、実に勢いがあって凛々しく男らしい(?)落語だと思いますね。女性にしておくのはもったいない!とそう感じますね。」

町「確かにそうですね。続いての演者さんは中トリですね、風天庵松丼こと初代四季廼家よしづさんですね。ネタは『妾馬』。」

町「こちらが写真ですね。ちょうど八五郎と三太夫が殿様に謁見しているシーンでしょうか。」

秋「そうだと思いますよ。よしづさんの演じる殿様が印象に残ってますね。われ、このものを好むぞよ、なんて私自身も人生で言ってみたいものですね。マイケル・ジャクソンは買い物の時、値段を一切見ずに「this...this...」とモノを選んだそうですね。ということはマイケル・ジャクソンを越えないと、われ、このものを好むぞよ、って出来ないですね…長い道のりだ…」

町「(この人は本気なのか…)…頑張って下さいね。この後、仲入りを挟んで、くいつきをつとめてくださったのは2人目のゲスト、農工大学さんより茉莉家優さんです。」

町「ネタは『狸賽』でした。とてもかわいい狸でしたね!」

秋「非常に愛らしい狸でしたね。狸といえば、実家の裏山で60匹ほど飼っているのですがね、数年おきに飢饉に襲われるのですよ。その際非常食としてたぬき汁をよく食べたものです。あんな愛らしい狸なら食べるんじゃなかったな…。でもたぬき汁って皆さんが思ってるよりも美味しいんですよ!我が家に代々伝わっているたぬき汁の作り方をここで紹介したいと…」

町「そのあたりで結構です。危うく脱線するところでした。続きは後でゆっくり聞きますね。今は話を進めましょう。次はトリ前ですね。演者は助手家ピノコこと八代目人形亭美染さんですね。ネタは『転宅』。」

町「口上に続き二度目の高座となります。とてもしたたかな女性でしたね。美染さんの落語に出てくる女性はみんな強い印象がありますね。」

秋「えぇ、そうですね。以前友人から将来女に絶対騙される、と言われたのを思い出しましたね。でも、これほどまでに逞しい女性なら騙されてもしょうがないでしょうし、むしろ尻に敷かれても良いんじゃないかな、とさえ思います。」

町「確かに秋青さんは騙されそうですが、諦めちゃダメですよ!金品を要求されたらそれは騙されている証拠ですからね!」

秋「はい。気を付けたいと思います。」

町「ついに最後の演者紹介となりました。第5回若女寄席のトリは樫味家乱鶴こと初代若木家乱鶴さんです!」

町「乱鶴さんも口上に続き二度目の高座です。ネタは『蒟蒻問答』でした。私個人的にとても好きなネタですね。蒟蒻屋の旦那がとてもコミカルですよね。」

秋「そうですね、蒟蒻屋の旦那はかなり想像力豊かですよね。聴いていてこっちがツッコミ入れたくなりますからね!今じゃ電車の車掌さんの手をあげてパタパタする仕草が我が家に伝わる鷹を呼び寄せる仕草に見えてきました(笑)」

町「秋青さんもなかなかな想像力ですよ!」

町「本日は長らくお付き合いいただきありがとうございます。」

秋「いえいえ、こちらこそ。」

町「最後の写真は演者一同の写真です。お客様も演者も笑顔溢れる素敵な寄席でした。来てくださった方、応援してくださった方、急な依頼だったのにゲストで演じてくださった農工さん、心より感謝御礼申し上げます。ありがとうございました!」

読者様へ

最後まで読んでくださりありがとうございます。必要以上に書き過ぎて予想以上に長くなってしまいました。次回からは気を付けます。