
キャスター 草野仁著 ワ二ブックス P77より引用
ISBN978-4-8470-6512-5 760円+税
ーーーーーーーーーーーーーーーー
何気ないささやかな振る舞いが大きな気配りとなる
ある時、番組を作っているディレク
ターで比較的ポジションが上の先輩
と一緒に通勤することがありました。
こういう場で異なる部署の人と一緒
になると、案外、仕事の話がしやす
いので、いろいろと質問などしてい
ました。普段はめったにないことで
すが、その時はたまたま座席に座る
ことができ話をしていましたら、そ
の先輩は風邪でもひいていたのか辛
そうに咳き込んだのです。その後も
何度も咳き込んでいました。私はア
ナウンサーなので、自分のカバンに
はいつものど飴やのどスプレーを入
れて持ち歩いていました。自分では
時に意識することもなく、当然のよ
うにのど飴を渡したところ、そのの
ど飴で彼の咳がうまい具合に治まっ
たのです。彼は、私がのど飴を出し
たタイミングのよさにとても感激し
たようで、いつの間にか「草野くん
はよ気が利く人物だ」という話にな
り、それが舎宅中に広まってしまっ
たということがありました。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
▼アナウンサーはいつものど飴やら
のどスプレーを持ち歩いているんで
すね。↑では何気ない気遣いが先輩
を感激させた例ですが、何気なく自
然に行動できるのが素晴らしいです。
それが人の心を感動させるのですね。
こういう何気ない行為の積み重ねな
どは番組を見ていても分からないこ
とですがなるほどとうなづけます。
また新人局員として都合十年間も毎
朝お茶を入れていたそうです。転勤
があるたびに赴任地でお茶を出して
いたそうでさすがに十年も入れ続け
ると茶道の家元ではありませんが濃
さや温度、お茶の葉の種類などの微
妙な違いも見分けられるようになっ
たとか、なかなか男子ではできない
ことでしょうね。
