中日新聞 2011年1月22日 30面より引用
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各地豪族が献上の供物か
女王卑弥呼で知られる邪馬台国
の有力候補地で、大和政権発祥地
とされる奈良県桜井市の纏向遺跡(まきむく)
で祭りの際に大量のモモの実のほ
か、タイやイワシの海水魚、シカ
やイノシシ、アワやウリ類など山
海の幸が供えられていたことが分
かった。桜井市教委が二十一日発
表した。タイなどは海に面した地
域からの献上品とみられ、政権中
心地での祭りの実態をうかがう貴
重な資料になりそうだ。
昨年九月、祭りの後に廃棄され
た二千個以上のモモの種や土器、
木製品が出土。その後の土壌の洗
浄調査で、イワシ類やマダイ、ア
ジ科、サバ科などの魚、カモ、ニ
ホンジカ、イノシシの骨の一部が
見つかった。
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▼昨年の九月にモモの実が大量に
発掘された報道がありましたが、
引き続いての調査でいろいろなも
のが出てきましたね。纏向遺跡か
らは東海地方からの土器が入って
いますが、海の幸が大量に見つか
って、あらゆる物資が纏向に集ま
っていたわけですね。かなりの権
力者が存在していたようです。
それにしても品数が多岐にわたっ
ています。奈良県は山に囲まれた
盆地ですから、当時どうやって運
ばれて来たのでしょうか。
こめぞう