小さな峠越えを伴う山道なのだが、子狸が農園へと通う通勤路のことだ。花街道とも名付けるが、人出や車が非常に少ない峠道には違いない。ただ珍しくも、彼方此方に花咲く場所があり、結構楽しめている。本日はそんな一コマを。子狸宅から10分ほど走った旧村地帯なのだが、見事なオレンジ色のノウゼンカズラが咲き誇っているのだ。古民家とも呼べるような住居形態に不思議とマッチした花で、丁度今時分が開花期の模様。多くの花が咲き乱れている。ラッパ型の形状をしたオレンジ色の花で、真夏のギラギラした直射日光を好むようだ。中国原産とか聞くツル性の植物で、幹や壁等に巻き付いて永続する多年草の花でもある。生命力旺盛な植物で、栄養価の少ない土壌でも結構生き延びる模様だ。
我が家でも植え込んでいたのだが、成長著しく、ハナミズキに巻き付いて離れないので持てあまし、除去してしまった。従って眺める事が叶わず、一際彼のノウゼンカズラに引き寄せられるのかも。車で走りすぎる瞬間なので、僅かな時間だが、癒やしの一時だ。思わずスピードを緩め、ゆったりと走行するのは何時もの癖だろうか。
何枚かの画像を載せておきますので、ご堪能あれ。オレンジ色の花とは言ってもヤブカンゾウのような毒々しさは無い。不思議と清涼な印象で、同じ色でも花によってかくも異なる扱いとなってしまうのか。選り好みが激しすぎるようで苦笑している。農園で咲き誇るヤブカンゾウには申し訳無いかな。真夏を選んで開花するので、日照が好みなんだろう。ギラギラとした太陽光線とは良く似合ってるようだ。これが冬場に開花する植物なら、叉違った印象となるのかも。
早々農園のヤブカンゾウだが、咲き誇った勢いは衰えてきたようだ。花々も萎れてきたようで、終焉期を迎えたのかも知れない。ご心配なく、多年草なので季節を迎えたら放置してても叉開花してくれますので。
彼方此方で眺められるノウゼンカズラだが、庭先に植え込むのを忌み嫌う人々も存在する。何かしらの謂われが存在する訳でもなかろうが、勢いが強すぎるのを嫌われるのかも知れない。上述したように、我が家でも植え込んでいたノウゼンカズラだが、精力旺盛でハナミズキに巻き付き壁にも張り付き、恐ろしいほどの勢いだった。花は綺麗なのだが、この勢いの強さに閉口するのだろう。家屋を壊されるのでは・・・・・・・・・との恐怖心なのかも知れない。適切な剪定作業が必要不可欠なようですね。
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