木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

今年は不発か

2023年08月19日 05時17分05秒 | 耕作放棄地

何処からともなく微かな臭いが漂ってくる。敏感なものには引き寄せられるかも。実はそれが狙いの囮なのだ。夏場は害獣が活躍する季節でもある。スイカやトウモロコシそれにマクワウリなど、彼らが好む野菜類も少なく無い。当然ながら攻防戦が始まるわけで、我々も捕獲罠を仕掛けて防御態勢にはいる訳だ。上述の臭いの元は捕獲用の罠のエサである。主にアライグマの大好物である鶏の唐揚げやウインナーそれに焼き肉等が多い。作戦の実行者は専ら長老が主役だ、彼の被害が一番大きい事もある。

例年一シーズンで数匹の害獣が捕獲される。主にアライグマやハクビシンが多く、時にはタヌキやイタチ等が掛かる事も。無論、狙い目はアライグマとハクビシンで、それ以外は基本的に解放するようにしている。実害が少ないからだ。捕獲した害獣は行政に連絡し引き取ってもらうようにしている。上述の害獣だが、一寸目には愛らしくキュートな容貌をしている。ペットとして飼われた時期もあった模様だが、持てあまして放出されたのだろう。基本的には凶暴で、人間にも刃向かってくるのでご注意を。それに感染症を持っているのでは、との懸念もあり、接触されない方が無難かと思われます。

農園にも住み着いている模様で、毎年のように農作物に被害が発生。泣かされています。スイカやマクワウリには穴開けして食らいつくしトウモロコシは木登りして全滅させるしで、やりたい放題。無論、ネットを張ったり捕獲罠を仕掛けたりしてるのですが、連中の方が一枚上手のようです。

捕獲罠も毎年設置するのですが、今年は未だ一匹も捕獲の実績が無し、どうやら作戦を見透かされてるようで、小馬鹿にしてる模様。まあ長年にわたって仲間達が掴まっているのだから、連中も学習しますわな。犠牲を払って経験知を積み重ね、しかるべき対応策を実行してるのでしょう。被害は発生しているものの、捕獲罠には接近の様子も無いようです。

既に8月も終盤、このままでは捕獲無しで終わりそうです。最も被害が発生しないのなら、捕獲無しでも万々歳なのですが、暢気なことも言ってられません。被害は顕著、対策は無効のようで何ともはや。ネットでの防御や捕獲罠が意味を持たないとしたらどうすべきなのか。実績ゼロの結果を元に、頭を抱え込んでいます。

 

 

 

 

 

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