数日ぶりの出動となった。暑さにかまけてエアコンルームに入り浸っていたのだ。久方ぶりの農園はムッとした雰囲気で、意欲もくじけそうになってくる。さすがに出動早々逃げ帰るわけにもいかず、意を決して作業に取り掛かる。最初の仕事、野菜の収穫を始めていたら例の「百姓候補生」氏のご登場、彼も久方ぶりの農園みたいだ。他の仲間は見当たらない、暑さに警戒してるのだろう。温度計を眺めて見ると、子狸の野小屋内で34度位、体感温度はもう少し高いのだろう。最近の暑さは異常だ。地球の温暖化どころでは無く、沸騰化と表現されるのも道理かな。各地で山火事が頻発するのもある意味当然かと。
太陽光線の直射はビタミンDの形成に役立つそうだが、1日30分程度で十分だとか。農作業の実施では浴び過ぎの状態だろうが、まあ作業できるだけでも有り難いこと、完全防備で取り掛かりましょう。百姓候補生氏も覚悟して草抜きを始めたようだ。刈払機を持ち出すか、と宣っていたが手鍬で始めた様子。座り込んで手鍬を奮っていたが、汗が滲み出ている。滝のような、と言う表現が過大では無く実態をモロに現しているようだ。子狸も首に巻いたタオルが水浸しの状態、頻繁に木陰へと逃げ帰る。
子狸は刈払機の使用、エンジンを程よく回転させて雑草を刈り取っていく。大まかな刈り取りは実施してるので、残った根の部分を掘り出すのがメインだ。長老の作業風景を見習って、少し古びたチップソーをスコップ代わりに利用している。チップソーの回転で土埃が舞い上がり、顔へと飛び交ってくる。土まみれの状態が正に土民の模様、苦笑せざるを得ないのだ。
暑苦しさに悩まされつつも少しづつ作業は進捗していく。熱中症の危険性もあるので、頻繁に水分を含みながらの作業風景だ。テルモスに詰め込んだ冷えた緑茶が何とも美味しい。人間の体は2/3が水分とも聞くが、水の有り難さをしみじみと実感する。ちなみに水分は何でもよろしいが、必要以上の準備を怠り無いようにご注意を。
百姓候補生氏も子狸も程々の目処が付いた時点で作業中断。時間的には昼前だが、1日の作業継続は不可能ではないが困難な状況だ。スケジュール的には厳しいのだが継続可能なことを優先したい。細く長く・・・・・が信条、一気に片付けるのも手法だがボチボチも叉手法の一つ、体力的に恵まれない者は後者が最適かなと。僅かだがお土産の野菜類も準備した、機嫌良く引き上げる事にしますか。