木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

さりげない支援を

2024年09月03日 05時20分56秒 | 耕作放棄地

大御所が足の傷みを訴えて、農園への出動が飛び飛びとなっているのはご存じかと思う。体調に不具合があれば、作業にも支障が出るのは当たり前、当然ながら彼の耕地回りは雑草だらけでヤブ状態となる。足の痛みは無い子狸ですらヤブ状態を持て余している。刈払機を振り回すが、対応しかねているのだ。大御所が足の痛みとくれば安定した姿勢の確保は難しい。草刈りにも支障は出るはずだ。崖地付近など怖くて接近できないだろう。

気にはなっていたが手の施しようも無く、見守るしか出来なかった。台風通過後の確認も兼ねて、農園内外を見回ってみた。すると綺麗に刈り取られた一角が。噂の大御所の耕地回りだ。いつの間に作業を行ったのだろう・・・・・と疑問百出。ここ数日は彼を見掛けていない。足の不調を考慮すれば、出動無しの方が現実的だろう。ジックリと綺麗に刈り取られた現場を検証、するとお隣のチームリーダーの耕地まで刈り込んである。

というか、チームリーダーが自分の耕地を草刈りし、ついでに大御所の耕地回りまで刈り取ってあげた模様だ。日曜日は森の作業日だった。恐らくだが、作業の後農園に立ち寄り、事の顛末に到った次第では無かろうか。大御所の足の痛みをチームリーダーも気遣っていた。細やかな支援をとの想いの発露らしい。

チームリーダーは仲間内での最年少者、対して大御所は最高齢者。いわば祖父と孫(少しオーバーかな)との関係性みたいな立場にある。かわいいおじいちゃんの苦境を放置できなかったのだろう。仲間の状況を見て同情するのは至極簡単だ。しかしながら対処行動を取って苦境を支援しようとする者はマレである。チームリーダーは希少な人材のようだ。

何よりもタイミングが厳しい、台風通過後の森の中での作業、疲れ切っているはずだ。その帰路(推測だが)農園に立ち寄っての上記の活動、ただただ敬服する次第である。彼は望まぬかも知れぬが、あえて文章化してみた。伝えておくべき事項かなと。

 

 

 

 

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