農作業には各種の工程がつきものだが、何をさておいても優先されるのが「草抜き」であろう。地表の草丈が15センチ程度までなら刈払機で一払いで済む場合もあり得る。しかしながら20センチを超える程度になると、草丈もだが根の張りに要注意だ。結構しぶとく根を張っており、地上部分だけを切り取っても再生してしまう。早い話が良き耕地を準備しようと思えば、地中の根の部分をも抜き取る必要性が。この手の作業手法だが、いわゆる「長老方式」と「子狸方式」とが存在する。長老は刈払機の刃を入れ替え、少々鈍い刃を使って根を掘り起こす。子狸式は座り込んで手鎌やミニ鍬を使って掘り起こす。スピードは圧倒的に長老式が速い。但し浅めの根に限られる。
反して子狸や百姓候補生氏が採用してるのが手抜き方式だ。座り込んでジックリと手間暇をかけ、手鎌等で掘り起こしていく。根張りが強く楽な作業ではないが、ほぼ全ての雑草抜き取りが可能だ。手作業で無理な場合はスコップをも使用する。何故に拘るかといえば、根張りが残ると野菜の生長後に雑草が伸び出し、抜き取りが大変だからだ。
雑草の抜き取り、単純なように見えて奥が深い。少し手抜きして抜き残すと、たちまち後日にしっぺ返しが。まさに農作業とは雑草との戦いといっても過言では無いかと。我々は耕作放棄地に関与しているが、最初に着手する場合はジャングル状の場面が多い。まずもって刈払機で切り払うのだが、耕地化しようと思えばやはり抜き取りが必要となってくる。
長老式か子狸式かはともかく、土壌から雑草の根を抜き取る事が必然でしょう。この作業は開墾後も繰り返し続きます。常時、耕作可能な状態で耕地を維持することは難しく、折々に上記のような状態に陥ります。栽培品目によっては数ヶ月隙間が生じることもあり、雑草の荒野へとなり勝ちですね。
子狸の農園は、画像で何度かご覧頂いてるかと思いますが、雑草でヤブ状態となってるのが大半でしょう。作業が必要性に追いついていないのです。従って、種蒔きや植え付けを行おうと思えば抜き取り作業から・・・・・となりがちです。いずれにしても農作業は雑草の抜き取りが初手でしょう。大変ですが、しぶとい尽力が要求されます。