農作業には水が必要不可欠、解りきった事だが確保は困難だ。多くは天水に頼るか水路の開設に勤しむ位だろう。子狸もそうした仲間で、天水の貯水と不足分は水路からのポンプ搬送に頼っている。その主役のポンプが動かなくなった。リコイルを何回引いても、ウンともスンとも言わないのだ。2サイクルエンジン特有のけたたましい爆音が聞こえて来ない。不具合が生じたな・・・・・そう確信して点検作業にはいった。細かくチェックしてみると、燃料ホースに亀裂が入っているのを発見、燃料がシリンダーへと上がっていかないはずだ。他にも無いかと点検を続けると数カ所の不具合が見つかった。水ポンプは購入して数年、経年劣化も生じているだろう。いずれにしても消耗部品は時間の商品、一定期間で摩耗や破損はするものだ。定期的に交換するのがセオリーだろう。
点検した結果、以下のパーツ(画像下段)を準備した。何れも備蓄してる物で新たに購入した物は無い。①グロメット(黒いフタ)、②燃料フィルター、③燃料ホース、④オーバーフローホース、⑤エアーフィルター・・・の5点だ。設置箇所は画像中段の黄色い丸印部分。お馴染みの場所である。この事例の場合、最も苦労するのは①グロメットへのホースの取り付け、②燃料タンクへのグロメットの脱着、であろう。マイナスドライバーが武器となるかと思うが、力加減が難しい。下手をするとグロメットの破損へと繋がってしまう。経験を重ねるしか無いのかも。四苦八苦しながらも何とか交換した。後は試運転、燃料を注入してリコイルを引くと、大きな爆音と共に水の搬送を始めてくれた。どうやらパーツ交換のみで新たな調整等は必要なかったようだ。
大小様々な農機具を使用するが、過酷な使用環境な故か時折に不具合を生じることがマレでは無い。その場合、たんびたんびに修理工房へと走っていたら仕事には成らない。最低限度のメンテナンスというか維持管理は使用者の責任でもあるだろう。現場で対応出来れば短時間で仕事に復帰できる。原理的なものは無理としても、消耗パーツの交換ぐらいは百姓の必須条件なのかも。ということで、最低限度の工具と消耗パーツは確保するようにしている。野小屋の周りの草むらが子狸の自称「工房」でもあるのだが、気を付けたいのがパーツの紛失、何せ草むらに落としたら発見は困難だ。非常手段として、古新聞紙を広げてその上で作業するようにしている。
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