鉄道模型工作記録帳

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【TOBY】トビーC50レストア1

2011-10-26 23:49:00 | HO製作のあれこれ

http://p.tl/TxNI
↑事実上コレの続きです。


トビーのC50なのですが


一連の「廃車寸前SLシリーズ」のひとかたまりのうち


一応走るには走ったんだけど、ぎくしゃくぎくしゃくの上にゴテッゴテで足回りにもダメージがありました。

所有するものとしてはカナリ切ないものです。


一見まともでしたがかなり怪しいので
シンナーに漬け込んでおいたら

メッキすら剥がれ、サビが吹き出した状態で剥けました。
車輪もカナリ渋く回りません。

良く一瞬でも走ったなという状態です。


全塗装はされているようなのですが、下地に酸洗いが残っていたと思われます。

SLなんてほとんど分解したことがないのですが、どうせ?安価に譲渡してもらったものですから分解整備にチャレンジしてみます。

ここから、分解の手順です。
自分のためのブログという本来の趣旨に合致しており、分解した逆順で組み立てればいいんですよね?




外した端から磨いていきます。
ブラシワイヤーやキサゲ刷毛、耐水ペーパーで磨いていきます。


底板はこれ、自作のようです。
元板ではない気がします。
穴が結構メロメロによれています。


出てきたのは、目を覆うばかりの惨状でした。
ごみ、塗装カス、そしておびただしい「サビ」


この板もグジャグニャでした。


なぜ第二動輪周辺だけ下垂しているのか?
きっと一度直して組み立てたらそのなそが解るかもしれません。




磨いていきます。


こう見ると、自作底板であることがよくわかります。
なぜこのような不均一角穴なのか?
これもきっとあとで解るはず。


先輪はキーキー音がしていました。
(写真がありませんが、猛烈な赤錆と塗装カスが詰まっていました。)


なぜか各車輪に大きな傷が入ってるのです。
ドレもコレも傷が入っています。


動輪を外します。
元に戻せないかもしれません。


第一動輪と第三動輪を浮かすと落ちてきた部品。
これは・・・一体何・・・?


次に主連棒の止めキーを抜いちゃいます。


っと、その前に
ロッドの撮影。
ロッドはドロップ製をスライスした印象です。


危ない危ない。
記録するの忘れるところでした。


その直後、思わぬ崩壊に唖然。
ああ、もう後戻りできないww


アチコチの「サビというサビ」を取り払います。


ロッドの返りも結構多く、それも当たっていきます。


やっと輝いて来ました。


ここは面出しをしていきます。


外したロッドは直ぐ戻しておきます。
第三動輪と第一動輪は未だ見分けがつかないからです。

で、この割れた樹脂片が張り付いていたのは第一動輪の上から見て右でした。


絶縁不良でも起こしていたということなのでしょうか?
動輪にはかなりバリがあります。
取り去れるかなぁ・・・




ロッドにも上下があるようです。
足立区にC50が保存されているらしいので、今度見に行かなくては。


いい具合に褐色です。


このネジを外します。
特殊ネジのようです。



見事にロッドが全壊しました。


こんどはここをはずすようです。
ラグが見えます。
ここからアースをとっていた模様。
既に手にしていたときは切れていました。


ブレーキシューは台枠に付いたまま一度磨きます。


ご覧のように。
ドロップ製のようです。

本来ブレーキロッドがあるはずですよね?
考慮しておきましょう。

また、イコライザーだの軸受可動だのという機能は一切ありませんでした。
ここを実行するとHOでは効果的なんだと思うんですがねぇ・・・・。

とりせず習作ですからまずは基本をしっかり覚えようではありませんか。


ブレーキシューを取り外します。


ここのネジは


どーもモーターベースが可動式になって調整するためのもののようです。


フレームは裸になりました。


必死に磨いた図。

見違えるほど光りました。


ロッド磨いていたらボロッととれた部品。





必死に再半田。


修理。


ロッドも磨きました。


一応全磨き終了。


仮組み。
まぁだどっか引っかかっている気がします。

その前にメッキをどうしましょう。
黒染め液もあんまり得意じゃないんですよねぇ・・・・。

その前にもう一回車輪の傷埋めハンダ修理をしなくてはいけないようです。

松本さんの「鉄道模型考古学」によるとC50は当時トビー製しかなかったようです。

それによると1963年製品(前期後期ありらしい)と1981年製品があるようですがブレーキシューの形状と先輪部分の担いバネ省略の様子から1963年製品の前期製品を何度か作り直している。
そういうもので断定してよさそうです。

わたしより10歳も年上のモデルでした。




  ↑
それでも優れたフォルムだと思うのです。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わかりやすい解説有り難うございます。 (こむめ)
2011-10-27 04:00:40
頭に入れてやってみます!
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ひっかかり (とりのさんぽ)
2011-10-27 00:51:05
こんばんは。
最後のコマの仮組みですが、動輪のどれかの位相が狂っている可能性があります。
どちらかの側のサイドロッドを、いちばん上か下に持ってきます。そうすると、反対側のサイドロッドは、ちょうど軸上で一直線になるはず。ここで、第1・2動輪間、第2・3動輪間と順にピンセットで軽くつまんでカタカタ揺すると、突っ張っている箇所が現れる可能性があります。そこに関連する動輪の位相が怪しい。で、第1だか題3だか(メインロッドのつながる第2ではない)のロッド取り付け穴を長穴に拡げてやるとごまかせる…そんなふうに習ったことがあります。うろ覚えで申し訳ないのですが。

割れている樹脂は、絶縁のためのエポキシ樹脂かもしれませんね。
絶縁側のブレーキシューが動輪に当たると、ショートの原因になりますから、注意してください。
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