鉄道模型工作記録帳

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HO寝台車のわざと苦労する話。59

2012-07-30 00:42:06 | HO製作のあれこれ
涼しくなった夜にちょっとだけ手をかけました。

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金箱は極初期のTOMIX-HO製品で韓国生産(アジン?)のものです。
全体的にちょっとごつく、トータルバランスはともかくとして、金属キットのほうが優れたモデルにつくり上げることもできる感じで、完成していることが何よりのメリットでしょう。
金属キットの特製完成品は、逆にこのモデルよりシンプルな作りですね。

徹底的に手を掛けるなら、キット組の方が良いと思います。
その中間点の曖昧なことを何時までもやっている私です。

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金箱最終製品で出たオユ10です。


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金箱製品なのに、幌釣りは別部品になり、幌自体も上辺が平らな改良品になっています。
実質、水色箱と同じクオリティです。


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発電機もそれまでの金箱製品とは別で、実に立体感あふれる部品です。
これならエコーのに交換しなくてもよさそうなものです。

しかし、
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台車が旧構造です。

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日光かというとそうでもなく、プラ製のオリジナル台車ですが、日光などと同じ取付と集電方法の中途タイプと言えます。

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水色箱のナハネフ10の台車は奥のように、完全全軸集電のNゲージで見られるようになっており、
取り付け共用はできません。

ディテールは
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全く同一で、型傷も同じでした。
青箱になる際に金型を改造をしたのかと思います。
ただ、これなら日航の台車のほうが格好いいかも知れません。

改良後はブレーキシューもタイヤに当たるように作られて改良されているのですが、改良前は日光と同じレリーフ状だからです。

トミックス10系の台車は 「日光台車」→「オリジナルたすきがけ集電台車」→「オリジナル全軸集電台車」に変異しています。


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姿はこちらです。
一見まともなのですが


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実にジャンクな状態です。

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まずばらしていきます。
床下機器で別部品はこのとおりです。

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床は床板と内装が分離するタイプです。
同じシリーズの中にも何種類か方式があるのが面白いところです。
まさに黎明期の製品と言えます。

形式ごとに工夫を繰り返した痕があります。

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区分室もスライド金型で詳しく表現されていて驚きます。
ここはプラ製品の本領発揮ですが、「いかんせん外からは見えない」部分です。

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バラバラになります。

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屋根を外しますが、

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一箇所の爪隙間が狭く、外れません。

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薄い刃で削って取り外します。

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こんな感じ。
韓国の初期製品は全体にラフなのです。

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外します。

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最後に扉を外します。

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下からツメを外すとよいでしょう。

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驚いたことに内装と同じ樹脂で車体色ではありません。

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分解が完了しました。

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手すりは瞬間接着剤で完全固着していましたので諦めるしかないようです。
あとで真鍮線にしましょう。

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外しましたが、穴を拡大した痕もありました。

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オルファの刃で

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接着剤を剥がします。
ベース→完全塗装→接着剤ですので、
塗装膜を上手く裂くと

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ザリぺろっと塊で剥がれます。

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そうすれば、今度はヤスリスティックの400番と800番と1200番などで撫でて終わりです。

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スジボリ堂の例のものも使って、廻りにソフトに当たるようなヤスリ系を選択します。
ハードは、面が出ますが、ソフトにぼかした摺りは難しいからです。
ソフトの欠点の「角や面を作りにくい」苦労とどちらが良いか選択するだけです。

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800番の状態。

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⊂ ´⌒つ゜Д゜)つ□)) ゴシゴシ

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インレタもテープでは既に剥がれませんので1200番で削り落とします。

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400番で荒削り。

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800番でこんな感じでしょうか。

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1200番でもうちょっと進めます。

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これでよいでしょう。
うっすらと塗装が禿げる程度にします。

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一箇所は雨樋に接着剤が埋まっていますので、ココも丁寧に除去します。

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全体が治って来ました。


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もうちょっとです。
雨樋が埋まってますね。


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修復しました。


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今日はここまでで時間切れです。


  ↑また、塗装だけ残りました。

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