大ちゃんから「心を育てる月刊誌・ニューモラル」という薄い小冊子を贈られるようになってから、もうかれこれ40年になるだろうか。この誌に書かれている例題のように清らかな心に未だ以って成り得ない未熟者のまま終わりそうです。この冊子は3つの心すなわち、感謝の心、思いやりの心、自立の心を育てることを目的に編集されております。読めばなるほどと思うのですがいざ実際になると邪な心が持ち上がります。逆説的に言えば邪な心が平常時で清らかな心は異常時なのかもしれません。だから、そんなに大袈裟に考えることもないのでは思うのです。ほんの少し異常状態に自分を置いてみる。置くためにはエネルギーが必要です。つい先日も電車の中で疲れて寝ている小さな子を抱えたお母さんがいたので席を譲ってあげましたが、申し出るエネルギーとその後立っているエネルギーが必要です。子どもを怒るのを堪えるのも90秒のエネルギーが要ります。その間別のことを考えるエネルギーです。
もう少し私の心を大人にしないと40年間も小冊子を贈り続けてくれた大ちゃんに悪いと思い、心に関する本等を買ってきました。寝れないときに読んでみようと思っています。