郡保家の一日

極く有りふれた家庭です。その生活の一端を記録していきたいと思います。

梅田へ

2009年11月12日 | 日記

 ヒルトンホテルで10時からセミナーがあり、参加する。途中美味しいコーヒーが出たので今回もお代りをしました。ホテル内ロビーにはもう大きなクリスマスツリーが飾られていた。夕方は高槻でジェフ・バーグランドさんの講演があり聞きに行く予定です。 

 ヒルトンホテルの思い出は二つあります。以前このホテルにある海鮮料理「海皇」行ったことがあり真鯛の刺身が印象に残っており主人が課長になった時ここでのお食事会を勧めました。皆が今後協力し合い纏っていくようにと部下6名全員をすべて自腹でもてなしたようです。もう一つはこれも主人が課長か部長になった時のお祝いとしてお店の名前は忘れましたが家族でテーブルの蝋燭の灯りの中でフランス料理を頂いた時のことです。冷めないように銀製のキャップをされて料理が運ばれ、皆の料理が揃うとキャップがパッと取られそこに料理が現れる。次はどんな料理が来るのだろうと期待しながら美味しく食べました。そう言えばそれからは主人も忙しく部門長になった時もお祝いの外食をする機会がなかったように思います。家族の皆さん申し訳ありません。

 ジェフ・バーグランドさんの講演要旨:初めて日本に来て、Do you understand the engulish?. と尋ねたら No.と返事をする。これって英語分かっていることですよね。日本人は10の内1つでも分からないと出来ないと言う。逆にアメリカ人は10の内1つ分かれば出来ます、出来ますと言う。狂言師の茂山さんが人間国宝になったとき、80歳になってやっと狂言が分かってきた気がすると言った。謙虚すぎませんか。電車の中での一コマ。座っている男性が「ウウン」と言った。その前に立っていた男性は傘が倒れてその人に迷惑をかけたことを知り、「すみません」と謝った。この「ウウン」ですべてが通じるんです。日本は受信者型責任社会、アメリカは発信者型責任社会であると思います。挨拶の中の「よろしくお願いします」なんて英訳できないニュアンスを含んでいる。強いて言えば、「これから良い人間関係を築いていくためにそれぞれ役割を果たしていきましょう」ってとこかな。そこには曖昧さの中に争いごとを避ける気持ちが含まれ人間関係を中心に置いている。それは人、人、人の生活環境にあるから。私が住んでいたアメリカの中央では隣の家まで3kmもある。海から遠く離れ雨なんて降らないから日本に来て初めて傘をさした。40年前に交換留学生として日本に来て日本の朝食が出された時、これはなんだと思った。まず絨毯のようなゴザと思っていた畳(フロアー)に食器台を置く、その食器は色とりどりのお皿、お鉢、お椀である。フロアーは土足で歩くところです。アメリカの一流ホテルは色、形、柄はすべて統一されたものが一般的です。そしてテーブルマナーは①背筋を曲げない②音をたてない③飲み物以外の食器(取っ手付き?でない)は持ちあげない。卵かけご飯。卵はゆで卵だと思ったら生卵でバシャと飛び散った。それにお醤油を掛け変な色。これを台に置いたままお箸で掬う。数粒しか食べれない。魚なんて缶詰でしか食べたことがない。眼と眼が合い頭付きの小さなじゃこを一つ一つ頭を取ってしか食べられない。女将さんが教えてくれる。これを見て、真似して、自分でやる。このように文化の違いを体験し、今まで過ごしてきた文化を再認識する。このことが大切です。Observe(観察)~五感を通して、Borrow(まね)~相手を理解する、Integrate(創造)~新しい自分を作る。OBIによって自分が成長する。この会場にも男と女の人が居る。女性はフン、フンと私が言ったことにすぐ頷いてくれるが男性は納得しないと頷かない。会話でも女性は聞き役に徹してくれるが男性は結論を出したがる。通常の生活の中でもある。相手になんぼ言っても直してくれない。いつもそのことに引っ掛かり、それに耐えられない。が、自分と違う文化なんだと大らかに思わないと…。すべて論理通りにしているかと言うとそうでもないでしょ。女性は必要もなく化粧をし、男性はネクタイを締める。そうやって先入観、引っ掛かった違い、苦手とすることを勉強すると得るものがある。最後にPlatinumRuleをお教えしましょう。GoldenRuleはキリストが「自分のして欲しいことを相手にしてあげなさい」と言った。お釈迦様は「相手が嫌がることをしてはいけません」と言いました。PlatinumRuleは「相手がして欲しいことをしてあげましょう」と自分基準でなくすべて相手を基準で考えて下さい。そうすれば道が拓け解決して行けます。~「自分の周りの一人ひとりの個性を尊重して大きな心で育ててあげましょう」の手話を皆でやって終わりました。


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