通夜と同じ葬儀場で母の告別式が1時から営まれます。私達子ども夫婦は玄関でお迎えのため12時から並んで立ちました。昨夜の通夜と同じくらいの人が式に来て下さいました。式が始まるとエレクトーンで「ミカンの花咲く丘」や「赤トンボ」などの音楽をバックに司会者の人が昨夜の故人の在りし日の想い出を上手にまとめて出席者の人達に紹介して下さいました。私の亡き母に声を掛けるとしたら、「世界中で何億人のお母さんがいる中で、お母さんが私たちのお母さんでよかった。世界一素晴らしいお母さんでした」の家人が作った感謝文の最後の一節も入っていました。こちらは曹洞宗のお坊さんの読経に合せて出席者は懺悔分、三帰依文、十仏名を唱えます。全員の焼香が済み、最後の別れのためにご飯や故人が好きだったものを入れます。そしてお花を沢山、沢山入れてあげました。斎場でもお米粒を顔にかからないように入れてあげます。食事をしてからお骨拾いに斎場にまた行きました。お母さんは小さな小さな姿に変り果てています。切なくなって目は潤んできましたが気が張っていたのか、涙を流すことはありませんでした。葬儀場に戻り、遺骨迎えと初七日をして家に戻り、壇飾り(中陰壇)を設けて拝みました。喪主の家では今日から中陰の四十九日間、7日ごと家族は壇飾りの前に座り読経します。一連の行事が済み姉家族と私達夫婦は親戚の民宿に泊まりました。今日は中秋の名月で真ん丸なお月さんの背後にお母さんがいるようで見守って下さいとお願いしました。