家内が姫路の娘のところに行ったので「『考える力』の鍛え方」の本を読んでいると、ある株式会社の株主総会・招集通知状が来た。1年間の事業報告結果としてPL(損益計算書)やBS(貸借対照表)が記載されている。これは大人の財布だと思った。実際のお金を取り扱う財布は子どもの財布です。キチッと計算式に則り1円単位まで合っていないと〇が貰えないマニュアル式考え方である。それに反して大人の財布はどうやって稼ぐかを考えるレベルで創造的である。それは世界景気や時代のトレンドを先読みによって儲かったり、儲からなかったりするし、数年のスパンで商品開発を考えて行かねば事業を継続していけない。高校まではマニュアル式知識で対応できるが、大学からは自分で何が問題かを発見し、模範回答のない解決策を見つけて行かねばならない。さらに大人になると問題を作り出し、関係する人々を巻き込んで行く能力が求められるようになる。そのためには諦めない人間力が重要になる。高校時代までの優秀さが大人になってからの優秀さに繋がって行くとは言えず、逆に生半可な知識が邪魔をする場合も出てくるようだ。何事も一喜一憂せず、私心なく大らかな気持ちで考えれば見えない課題・問題・仮説も見えてくるのではと思うようになってきた。マニュアル式考え方のリテラシーも大切ですが、それ以外にも目を向けることをこの本と通知状資料から学びました。
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