新聞を読んでいて「通年国会」という言葉が目にとまった。
会期末の国会は、政権交代前と何ら変わっていない。
「日程国会」の問題が底に横たわる。
国会には「会議不継続の原則」というのがある。つまり、会期中に成立しない法案は、原則として、次の会期に引き継げない、従って、審議中の法案は会期の終了と同時に廃案となる。
そこで、与党は、法案を通すために、審議を急ぐ。野党は、時間切れを狙って、審議の引き延ばしのばしを図る。結果的には、与党が数にものを言わせて法案の成立を図り、言論の府と言われる国会の機能を果たしえない。これが「日程国会」の現状である。
この現状を打破するために、会期をなくし、通年国会とすることが、国会改革の第一歩であると言われ、民主党も通年国会の導入を主張してきた。しかし、今国会ではその主張が影をひそめた。
地方議会においても、議会改革は市民の強い要望として叫ばれている。
立川市議会においても、その動きが見えたが、今はどうなっているのだろうか。
市議会のHPを見ても影も形もない。
おまけに、会議録検索のページは、私のPCの具合が悪いのか、検索不能に陥っている。
立川市議会は年4回、3の倍数月に開かれる。
予算・決算の特別委員会は別にして、各常任委員会は、3か月に1度開かれる各定例会に1日開かれるだけである。
「通年国会」が議論されている中で、3か月に1日しか開かれない委員会で市民生活にかかわる諸問題が十分審議できるのであろうかと疑問に思う。
来年は市議選もある、市民の負託にこたえ得る議会改革を強く望む。
多くの課題を抱える議会の改革については、稿を改めて論じたい。
立川市の花 こぶし