読む本が無くなってしまった。
本棚には買ったが読まずに放置されっぱなしの本が何冊もある。
ここのところ推理小説を読んでいたので、目先を変える意味からも、歴史もののエッセイということで読み始めた。
古本屋で買った形跡がないが、やに古びている。
発行年月日をみると、単行本が1998年6月、文庫化されたのが1992年5月とやはり古い。
オリオン書房のHPで探すとやはり注文不可となっている。
この本は、近世史から古代史までさかのぼって、世間で常識となっている人物や歴史に「異議あり」と、自説を展開している。
永井路子は小説を執筆するにあたり、丁寧に資料に当たるということでは定評があるが、この本でも随所に、定説の根拠の資料の信憑性や伝説や世間の誤った評価が生まれた根拠が示されており、なかなか面白い。
特に近世史の中での「新撰組」に対する記述は面白いが、熱烈な新撰組支持者に遠慮してここでは触れるのはよすこととする。
出かけなければいけない時間なので、続きは後ほど。