堤保有つれづれ日記

つれづれに感じること

鎌倉時代

2010年02月27日 | 日記

 中世、特に鎌倉時代は高校時代日本史で学んだときの知識しかない。
 巷間言われている、所謂伝説や講談本に類する話しか知らない。
 人物像にしてもその通りである。

 NHKの大河ドラマが既成概念となっていたものに新解釈を加え、視聴者の興味を引き付け話題になったこともあった。
 山本周五郎の原作である「樅の木は残った」では、伊達騒動を描き、その中心人物である原田甲斐を違った側面から描き、従来の悪人原田甲斐の印象を変えた。

 学問的な研究の成果として、私が学生時代に得た知識とは違った真実が発見されている。
 かつて、青森の三内丸山遺跡の発掘現場を見たとき、私の持っていた縄文時代の知識とイメージを大きく変えてしまった。自分の既成概念を覆すことは自分の進歩であり、更なる知的好奇心をかきたてる。

 鎌倉時代についても同じである。
 永井路子の「源頼朝の世界」を読んで、鎌倉時代が東国の武士団を世に出し、主役の座につけた時代であることを再確認した。
 鎌倉時代といえば、人で言えば北条氏、地域的には鎌倉中心と狭く考えていたが、比企氏、千葉氏、横山党、村山党を等の武蔵七党等広く関東一円に及び我が地もその中にある。
 鎌倉時代を身近に感じ、より多くのことを知りたくなった。