先日、1月29日(土)錦学習館で学芸大生と過ごす錦学習館の一日と銘打って、大学連携事業としてプレ錦まつりがおこなわれた。
今、立川市では従来の公民館を学習館と改め、生涯学習の新たな展開が図られている。
その一つが、学習館運営協議会である。
学習館の運営を市民と立川市の職員とが一体となって推進している。
市民・住民は当然館の利用者であり、行政サービスの受け手である。
従って、館の運営については意見や要望をもっている。
それらを適切に運営に反映させれば、館の機能を十分に発揮し、市民・住民の満足度は高まる。
一方、市や職員は館を長い間運営してきた結果として、ノウハウや多くの人脈を持っている。
両者が一体となって学習館を運営すればより適切に地域における生涯学習が進む。
市民・住民が単なる行政サービスの受け手にとどまらず、提供する立場に立つことである。
これが、新しい公共の一つの側面である。
今回の事業の発端は、運営協議会のメンバーの一人である学芸大学の先生、勿論市民ではなく学識経験者として協議会に参加をしているが、の発言である。
この種の協議会における専門家の存在も重要である。
市民と行政に大学生のもつ若い感性と視点が加わり、学習館運営に幅と厚みができたような気がする。
今回は、大学生が単に大学生であると言う事で参加したのではなく、大学の授業の一環として行われたもので、理論を実際の場面で検証することができたという点である。
ある意味で、大学にとっても学習館にとっても実験的な事業であったと言える。
今後の学習館運営に新たな展望が開かれ、可能性が広がったという点で高く評価できるのではなかろうか。
発想の転換の一つの契機になったことは間違いない。
子どもの作品の一つ