内田樹著「日本辺境論」は昨年来、本屋に平積みされていた時から、気になっていた本の一冊である。
年末にとっておいたビデオ・週刊ブックレビューを見て、更に気になった。
古本屋の店頭にあったので買ってきた。
日本人論、日本文化論は前から興味がある。
自分が日本人である以上、日本の或いは日本人の特質とか特性を知りたいと思うのは、ある意味で、当然かもしれない。
そのことは当然に日本以外の外国や外国人、外国の文化との比較の上に成り立つことである。
そのことが端的に表れるのは言葉であると思う。
森本哲郎も翻訳ができない日本語があることを例を挙げて指摘している。
無理やり訳した場合に、やはり、その国の特徴が出るという。
例えば、擬声語、擬態語を中国語に訳すと、説明的、論理的表現になると言う。
一人称は日本語では様々ある。
週刊ブックレビューでも言われていたが、「僕」と「私」の違いである。著者も最初は「僕」で書いたが、それでは意を尽くすことができず、「私」に書き直したと。
「辺境」という地理的観点からの「日本文化(人)論」がどのようなものか楽しみである。
確かに、日本は北東アジアにあり、極東(far east)である。
早速読みたいが、ビデオもだいぶたまってしまっている。