門前の小僧

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2/10寺子屋素読の会、能と茶道の「秘伝」を読む

2017-02-06 19:21:33 | カルチャー講座
2月10日(金)、言の葉庵オフィシャルスクール、寺子屋素読の会があります。
“大人のための寺子屋”、初心者対象の古典名作を読む会です。一人ではなかなか読解が難しい日本の名著を、みんなで声を出しながら楽しく学んでいきましょう。

講座概要:
主宰/水野聡(能文社代表、古典翻訳家)
場所/生涯学習センター ばるーん(新橋駅徒歩2分)
日程/毎月第2金曜日 (各クラスの時間は下記参照)
参加費/各クラス一回 ¥1500

◆寺子屋素読ノ会の概要 ご案内
http://nobunsha.jp/img/terakoya%20annai.pdf


Aクラス「葉隠」
毎月第2金曜 10:00-11:30
使用テキスト「葉隠(上)」 岩波文庫)

今回は聞書第一の一二より。著者山本常朝と藩主鍋島光茂の主従の縁を「和歌」が結んだ奇跡の物語をご紹介します。また、一四では「他人の短所を直させるためのアドバイス」を武士道の観点から読解。今日の人間関係にもそのまま通用する、深慮にみちた武士ならではの智慧を学びます。
古典を読み解くポイント「候文」の攻略法(?)についても、便利な一覧表をご案内しましょう。


Bクラス「申楽談儀」
毎月第2金曜 13:00-14:30
使用テキスト「世阿弥 申楽談儀」岩波文庫

今回は、「定まれる事」、「万事かかり也」の各段落を読んでいきましょう。
「定まれる型」では、世阿弥時代の立ち合い能の決まりの型、演能の場によっての手や舞の変化など、今日の能の「型」が生まれた現場を再現しています。
「万事かかり也」では、今日の〈松風〉〈姨捨〉〈恋の重荷〉など、世阿弥作の名作能の創作当時の型や謡どころなどが克明に記録されているのです。650年経って、変化していった演出、あるいは今もほとんど変わらない型など、興味の尽きない能の秘伝を読み解いていきます。


Cクラス「南方録」
毎月第2金曜 15:00-16:30
使用テキスト「南方録」岩波文庫

今日の床にかかせない禅僧の「墨蹟」。その起源と飾り方の秘伝。禅寺の食の作法である「飯台」と「一汁一菜」の歴史。名物大壺(捨壺)の物語、武野紹鷗が考案した木の侘び道具、「釣瓶の水指」と「手桶」誕生秘話など…。侘茶の誕生した現場を、利休の言葉で直接たどっていく、とてもスリリングな段落です。
画像資料や禅の歴史資料も参照しながら、“茶道の聖典”をやさしく、かつ踏み込んで学んでいきましょう。

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