門前の小僧

能狂言・茶道・俳句・武士道・日本庭園・禅・仏教などのブログ

能文社『貞観政要』100分de名著に登場

2020-01-31 19:35:50 | 中国古典
NHK Eテレで放映中の100分de名著<貞観政要>。
当社の現代語訳『貞観政要 上』がスタジオに登場しました。
http://nobunsha.jp/book/post_131.html

当方の著書・訳書としては、『風姿花伝』に続いて、
NHK 100分de名著へ、2冊目の登場となります。
世界的な名著、ぜひご一読してみてください!
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仙人伝説「徐福」ミニ講座あります。

2017-04-13 07:56:08 | 中国古典
明日4/14(金)、寺子屋素読の会『葉隠』講座で、

不老不死の霊薬を求め、日本に渡った秦の徐福の

足跡をたどるミニ講座を実施します。



佐賀金立山を中心に、戦前まで行われたという

徐福の伝説に基づく風流と神輿渡御などをご紹介します。
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次回【言の葉庵】現代語訳『十牛図』

2014-04-16 20:51:18 | 中国古典
禅の悟りを開く修行の手引きとして高名な『十牛図』。
わが国では、禅画の画材としてまず知られ、室町時代の禅画家周文の作品がもっとも有名です。

『十牛図』は、図、とあるように絵が主役。十枚の、牛と人間が登場する、現代風にいうならば“パラパラ漫画”。起承転結のある絵で追うストーリーなのです。
一枚一枚の絵に象徴的なタイトルと、短い「序」と「頌(じゅ)」とよばれる詩のような、解説のような短文が、それぞれ付されています。

古来『十牛図』には複数の系統があり、わが国へ伝来・普及しているのが、中国北宋代の禅僧、廓庵禅師のものです。
禅は本来「只管打坐」といわれるとおり、ただひたすら座禅する修行により悟りを開くもの。
しかし坐り続けるうちに、未熟な段階では自ずと雑念、妄念が湧いて出て、なかなか悟りを開くまでにはいたらないのです。そこで、修行の指針、導きの書として『無門関』のようなテキストが考案されました。しかし禅は、「不立文字」「教外別伝」を根本教義とし、文字や言葉による教えを嫌います。
よって、文字にくらべ、直覚的にイメージトレーニングできる、“絵”による修行のガイド、『十牛図』が誕生したのです。

『十牛図』、十枚の絵のタイトルは以下。

尋牛(じんぎゅう)
見跡(けんせき)
見牛(けんぎゅう)
得牛(とくぎゅう)
牧牛(ぼくぎゅう)
騎牛帰家(きぎゅうきか)
忘牛存人(ぼうぎゅうぞんにん)
人牛倶忘(にんぎゅうぐぼう)
返本還源(へんぽんげんげん)
入鄽垂手(にってんすいしゅ)

この絵の中の“牛”は、真の自己を象徴しています。真の自己はもともと自分の中にあるはずなのに、これを見失ってしまった主人公は、1枚目の「尋牛」より、延々と続く「自分探しの旅」へと困難な道のりに立ち向かうのです。
苦労の末、ようやく牛の足跡にたどり着き、求める牛をついに見つける。しかし、牛は嫌がって捕らえられた綱を引きちぎろうと暴れます。主人公は、牛をどうにか手なずけ、飼いならし、なんとか元の故郷へと牛に乗って帰っていきます。ところが、家についたと思ったとたん、牛は影も形も消えてなくなってしまう。さてその後…。

以上が、おおまかな十枚の絵のストーリー。
いうまでもなく、牛=真の自己を見つけることは、覚醒すること、悟りを開くことの比喩にほかなりません。絵に付された廓庵と弟子による「序」と「頌」は、それぞれ深いサジェスチョンを与え、ダイレクトに『十牛図』の世界へいざなってくれるもの。



【言の葉庵】では、廓庵『十牛図』を全文現代語訳にて読者のみなさまにご紹介します。
テキスト公開は4月末~GW頃の予定です。

【言の葉庵】メールマガジンにてリリースしますので、ご興味がありましたら下記よりメルマガにご登録ください。

◆まぐまぐ登録ページ↓
http://www.mag2.com/m/0000281486.html
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2012年新刊『貞観政要』(上)(下)発刊!

2012-11-11 09:06:38 | 中国古典
2012年度、【言の葉庵】新刊がいよいよ発売開始となりました。今回は当社初めての海外作品翻訳です。

■『貞観政要』(上)(下)
http://nobunsha.jp/meicho.html

中国歴代皇帝中、最高の名君、聖帝とよばれる唐の太宗の政治問答をあますところなく収録した帝王学の世界的名著です。

近年ビジネス書、自己啓発書として、そのごく一部が紹介されてきたものの、全文現代語訳はありませんでした。「国とは何か」「人は何のために生まれてきたのか」。宗教や哲学の力を借りずに、人本来の生存理由を政治実践の現場を通して、問いかけ、答えようとする、帝王と臣下による凄まじい魂のぶつかりあいの記録。
今、図書館の書架に静かに納まるばかりの専門書を、すべての人がたやすく手に取れる〔普及版〕、いきいきとした〔全文完訳〕としてお届けします。
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