千利休、侘び茶の入門書 2017-11-05 13:29:25 | 茶道 『千利休の名言』水野聡著 能文社2011年。 利休の侘び茶の精神に迫る名言集、利休茶の入門書。 『山上宗二記』『南方録』等から名言の初出原文・現代語訳・解説を網羅しました。 千宗旦が利休賜死の真相を明かした『千利休由緒書』も初の現代語訳で併載。 #千利休の名言
秋には、蜘蛛が鳴く 2017-11-01 11:00:09 | 日本文化バンザイ 今、世はハロウィンで大騒ぎ。 ホラーつながりのトピックスを日本文化からお届けしましょう。 まず、松尾芭蕉の秋の句をご紹介。 蜘蛛何と音をなにと鳴く秋の風 (俳諧向之岡 延宝八年) これは枕草子にある、蓑虫が秋に「ちちよ、ちちよ」と鳴く、 というエピソードへの返歌です。(枕草子 第四十一段) 蓑虫は異界の生き物とされ、父が子に鬼のキモノである、 蓑を着せ「秋風が吹くころに戻ってくる」といい残し、 去ったという逸話です。 蓑虫の子は寒風に吹かれると、「お父さん、お父さん」と 悲しげになく、といいます。 鳴くはずのない虫まで、秋には悲しげになく。 日本文化の通底を表す、古今の歌と物語。 「母」ではなく、「父」というところに景教の影響もあるのかもしれません。 #ハッピーハロウィン