本年最後の釈迦の名言は、『スッタニパータ』(「ブッダのことば」中村元訳 岩波文庫)冒頭のもっとも高名な「犀の角」より、以下三句をご紹介しましょう。
◆四方のどこでも赴き
害心あることなく
何でも得たもので満足し
諸々の苦痛に堪えて
恐れることなく
犀の角のようにただ独り歩め。
◆音声に驚かない獅子のように
網にとらえられない風のように
水に汚されない蓮のように
犀の角のようにただ独り歩め。
◆今の人々は自分の利益のために
交わりを結びまた他人に奉仕する
今日利益をめざさない友は得がたい
自分の利益のみを知る人間はきたならしい
犀の角のようにただ独り歩め。
人にひきずられることなく、まっすぐ信念をもって歩み続ける尊さが、釈迦の力強い言葉のリズムをもって朗々と謳われる名段落。
今回、三句のみ取り上げましたが、原文では全40数句が、同じ文末「犀の角のようにただ独り歩め」により、とぎれることなく語り続けられます。
内からふつふつと力のわきあがってくる、何と力強い言葉なのでしょうか。一年の疲れを吹き飛ばし、新しい年を迎える勇気ふたたびを与えてくれます。
『ブッダの名言』(言の葉庵)
http://dp20101654.lolipop.jp/img/ブッダの名言(能文社).pdf
◆四方のどこでも赴き
害心あることなく
何でも得たもので満足し
諸々の苦痛に堪えて
恐れることなく
犀の角のようにただ独り歩め。
◆音声に驚かない獅子のように
網にとらえられない風のように
水に汚されない蓮のように
犀の角のようにただ独り歩め。
◆今の人々は自分の利益のために
交わりを結びまた他人に奉仕する
今日利益をめざさない友は得がたい
自分の利益のみを知る人間はきたならしい
犀の角のようにただ独り歩め。
人にひきずられることなく、まっすぐ信念をもって歩み続ける尊さが、釈迦の力強い言葉のリズムをもって朗々と謳われる名段落。
今回、三句のみ取り上げましたが、原文では全40数句が、同じ文末「犀の角のようにただ独り歩め」により、とぎれることなく語り続けられます。
内からふつふつと力のわきあがってくる、何と力強い言葉なのでしょうか。一年の疲れを吹き飛ばし、新しい年を迎える勇気ふたたびを与えてくれます。
『ブッダの名言』(言の葉庵)
http://dp20101654.lolipop.jp/img/ブッダの名言(能文社).pdf