能の「翁」には、日本の古い古い神様の話が、ぎゅっと濃縮されて伝えられています。日本に仏教と神道ができるはるか前、日本独自の神様の伝説。明日、自由が丘産経学園にて能「翁」の鑑賞講座があります。
来週、下記2教室の講座があります。
途中参加も歓迎しますので、ぜひどうぞ!
■5/26(月)寺子屋素読ノ会
@新橋生涯教育センター
A.『風姿花伝』 17:30-19:00
第三問答條々段落
B.『南方録』 19:30-21:00
台子の段落
■5/28(水) お能鑑賞はじめの第一歩
@自由が丘産経学園
第二回神 「翁」能にして能にあらず。最も神聖な曲。
※今回初めてご参加される方には講座の全体概要を当日ご案内します!
途中参加も歓迎しますので、ぜひどうぞ!
■5/26(月)寺子屋素読ノ会
@新橋生涯教育センター
A.『風姿花伝』 17:30-19:00
第三問答條々段落
B.『南方録』 19:30-21:00
台子の段落
■5/28(水) お能鑑賞はじめの第一歩
@自由が丘産経学園
第二回神 「翁」能にして能にあらず。最も神聖な曲。
※今回初めてご参加される方には講座の全体概要を当日ご案内します!
今週木曜日10:30より、銀座おとな塾産経学園にて、
「戦国武将と茶の湯」第二回講座 佐々木道誉があります。
戦国期よりさかのぼる南北朝期、武力、権勢とともに
高い文化・教養をもつ一群の武将たちがいました。
茶の湯をはじめ、和歌、連歌などの文芸、立花、香道、
さらに能にまで堪能であったと伝えられる佐々木道誉はさしずめその代表格。
「バサラ大名」の異名をもち、将軍家、宮家をも時に凌駕する
破天荒なふるまいは後世の数奇武将・傾き者どもに
大きな影響を与えたのです。
東山文化・東山御物など、当代の文化史をひもときつつ、
道誉も好んだ「闘茶」「茶寄合」「淋汗茶の湯」などの文化風俗、
そして、『太平記』よりスケールの大きな道誉の
風流と数奇をたどっていきましょう。
「戦国武将と茶の湯」第二回講座 佐々木道誉があります。
戦国期よりさかのぼる南北朝期、武力、権勢とともに
高い文化・教養をもつ一群の武将たちがいました。
茶の湯をはじめ、和歌、連歌などの文芸、立花、香道、
さらに能にまで堪能であったと伝えられる佐々木道誉はさしずめその代表格。
「バサラ大名」の異名をもち、将軍家、宮家をも時に凌駕する
破天荒なふるまいは後世の数奇武将・傾き者どもに
大きな影響を与えたのです。
東山文化・東山御物など、当代の文化史をひもときつつ、
道誉も好んだ「闘茶」「茶寄合」「淋汗茶の湯」などの文化風俗、
そして、『太平記』よりスケールの大きな道誉の
風流と数奇をたどっていきましょう。
俵屋宗達『風神雷神図』。これは宗達が、500年後の人類が宇宙遊泳する様子を描いたSF画。雷神の背景の円い輪は宇宙ステーション、風神が被るのはソーラー電力セイル。二人のダブダブの身体は宇宙服、鬼のような顔面はヘルメットである。
十枚の牛の絵で悟りを導く、禅の古典名著『十牛図』。能文社より、全文現代語訳をリリースしました。
【言の葉庵】ホームページから、どなたでもご覧になれる電子ブック(PDF版)です。
本書「まえがき」を抜粋して以下に概略をご案内いたします。
◆まえがき
本書は、南宋の廓庵禅師『十牛図』の全文現代語訳です。
わが国にもたらされた現存唯一の伝本、五山版『五味禅』廓庵和尚十牛図一巻(国会図書館)を底本としました。
〝悟り〟というと、現代人である私たちにとって、何か縁遠く、神秘的なもののように思われます。しかし、それは本来の自己を見つけ、わが心の内に確認することと分かち難く結びついているのです。
自分を見つけること―。
言うは易し、行なうは難し。このことは一見至極簡単なように思えますが、「これが本当の自分だ」と自分自身明確に指し示し、人に断言することができるでしょうか。
一般人はもとより、禅寺で修行するお坊さんたちにとっても、これは大難題。中国で、日本で、古来何百万人、何千万人もの修行僧が、公案問答をし、座禅を組み、額に脂汗をにじませ、悩み、苦しみ、追い求めてきました。
『十牛図』は、一匹の牛を〝見失ってしまった本来の自己〟になぞらえています。牧人が、牛を尋ね、探し当て、その手に捕らえることによって、悟りへと導かれていく様を十枚の絵と短い詩文であらわしたもの。
誰にでもたやすく、目で見て直観し、悟りを開くことのできるイメージトレーニングツールとして創作されました。
悟りを開くことは、禅宗徒でもない私たちにとって日常的にどうしても必要とはいえないかもしれません。
しかし十牛図では、牧人が牛をわがものとするその過程において、人間として一生涯成長していくことをまず教えたものなのです。さらに、自分はなぜ成長しなければならないのか、成長の果てにどうなるのか、何をすべきか、そしてそもそも人は何のために生まれ、存在しているのか…。
その答を探すための、自分探しの成長マニュアル本としての性格もあわせもった作品といえましょう。
それゆえ、『十牛図』は鎌倉以降、禅宗僧侶をはじめ、武士や貴人、芸術家や庶人などにも広く受け入れられ、周文の作品を代表とする日本画の画題としても好んで取り上げられるようになります。
『論語』為政第二の「子曰く、われ十有五にして学に志す、三十にして立つ」、『風姿花伝』の年来稽古條々、『山上宗二記』の又十体「茶湯の仕様、十五から三十までは万事坊主に任せる。三十から四十までは我が分別を出し」など、わが国では各分野で、心の成長をたどる指標が考案され、伝えられてきました。
何かを目指している、何かを獲得したい、と一度も考えたことのない人はごく少数ではないでしょうか。その何かを見つけ、そこにたどり着く過程の、いったいどのあたりに自分は今いるのか。次のステップは何か、あるいは今後どんな展開が待ち受けているのか。
実年齢に関係なく、自分の現在の成長段階を『十牛図』でイメージすれば、今後の長い道のりを歩いていく上で、またとない〝旅の手引き〟になるのかもしれません。
※電子ブック本文は、以下のリンクよりご覧になれます。
◆現代語訳『十牛図』(PDF形式) 廓庵師遠著 水野聡訳
(2014年4月29日 能文社)
http://nobunsha.jp/img/juugyuuzu%20denshibook.pdf
【言の葉庵】ホームページから、どなたでもご覧になれる電子ブック(PDF版)です。
本書「まえがき」を抜粋して以下に概略をご案内いたします。
◆まえがき
本書は、南宋の廓庵禅師『十牛図』の全文現代語訳です。
わが国にもたらされた現存唯一の伝本、五山版『五味禅』廓庵和尚十牛図一巻(国会図書館)を底本としました。
〝悟り〟というと、現代人である私たちにとって、何か縁遠く、神秘的なもののように思われます。しかし、それは本来の自己を見つけ、わが心の内に確認することと分かち難く結びついているのです。
自分を見つけること―。
言うは易し、行なうは難し。このことは一見至極簡単なように思えますが、「これが本当の自分だ」と自分自身明確に指し示し、人に断言することができるでしょうか。
一般人はもとより、禅寺で修行するお坊さんたちにとっても、これは大難題。中国で、日本で、古来何百万人、何千万人もの修行僧が、公案問答をし、座禅を組み、額に脂汗をにじませ、悩み、苦しみ、追い求めてきました。
『十牛図』は、一匹の牛を〝見失ってしまった本来の自己〟になぞらえています。牧人が、牛を尋ね、探し当て、その手に捕らえることによって、悟りへと導かれていく様を十枚の絵と短い詩文であらわしたもの。
誰にでもたやすく、目で見て直観し、悟りを開くことのできるイメージトレーニングツールとして創作されました。
悟りを開くことは、禅宗徒でもない私たちにとって日常的にどうしても必要とはいえないかもしれません。
しかし十牛図では、牧人が牛をわがものとするその過程において、人間として一生涯成長していくことをまず教えたものなのです。さらに、自分はなぜ成長しなければならないのか、成長の果てにどうなるのか、何をすべきか、そしてそもそも人は何のために生まれ、存在しているのか…。
その答を探すための、自分探しの成長マニュアル本としての性格もあわせもった作品といえましょう。
それゆえ、『十牛図』は鎌倉以降、禅宗僧侶をはじめ、武士や貴人、芸術家や庶人などにも広く受け入れられ、周文の作品を代表とする日本画の画題としても好んで取り上げられるようになります。
『論語』為政第二の「子曰く、われ十有五にして学に志す、三十にして立つ」、『風姿花伝』の年来稽古條々、『山上宗二記』の又十体「茶湯の仕様、十五から三十までは万事坊主に任せる。三十から四十までは我が分別を出し」など、わが国では各分野で、心の成長をたどる指標が考案され、伝えられてきました。
何かを目指している、何かを獲得したい、と一度も考えたことのない人はごく少数ではないでしょうか。その何かを見つけ、そこにたどり着く過程の、いったいどのあたりに自分は今いるのか。次のステップは何か、あるいは今後どんな展開が待ち受けているのか。
実年齢に関係なく、自分の現在の成長段階を『十牛図』でイメージすれば、今後の長い道のりを歩いていく上で、またとない〝旅の手引き〟になるのかもしれません。
※電子ブック本文は、以下のリンクよりご覧になれます。
◆現代語訳『十牛図』(PDF形式) 廓庵師遠著 水野聡訳
(2014年4月29日 能文社)
http://nobunsha.jp/img/juugyuuzu%20denshibook.pdf