門前の小僧

能狂言・茶道・俳句・武士道・日本庭園・禅・仏教などのブログ

能〈江口〉事前講座【言の葉庵】読者無料ご招待

2016-08-22 17:08:57 | 能狂言
第十一回奥川恒治の会 能〈江口〉の事前鑑賞講座が、
9/16(金)渋谷のネクシィーズスクエアビルにて開講されます。

◆第十一回奥川恒治の会(能のHanaホームページ)

日時:9/16(金) 14:00~15:30
場所:渋谷区桜丘20-4 ネクシィーズスクエアビル3階セミナールーム
講師:水野聡(能文社)、奥川恒治

★今回、特別に【言の葉庵】読者のみなさまを当講座へ無料でご招待いたします。(参加費1000円のところ)★

当日会場受付にて「水野講師の案内」とお申し出ください。
※なお、当日会場にて9/22第十一回奥川恒治の会 能〈江口〉のチケットをお申込みになれます。


◆講座内容予定

・はじめて能を見る方へ
 能とは何か(能の歴史と芸能としての特徴)
 能の楽しみ方(何をどのように見ると面白いのか)

・能〈江口〉の世界
 西行と江口の遊女とは
 作品の背景を知る(撰集抄・十訓抄の奇譚をひもとく)
 なぜ遊女が普賢菩薩になるのか
 能〈江口〉の舞台鑑賞ポイント

・演者が伝える能〈江口〉のみどころ
 舞台で使用する能面(増)の実物展示

・質疑応答
 能について知りたいことがあればその場でお気軽にどうぞ


能〈江口〉

前シテ 里女 後シテ 江口の君
ツレ 遊女
ワキ 旅僧
ワキツレ 従僧
アイ 江口の里の者

●あらすじ

旅の僧が、津の国(大阪府)天王寺詣での途次、江口の里を通りがかる。
土地の者によってここが江口の君の旧跡と知り、故事にちなんで
「世の中を いとふまでこそかたからめ 旅の宿りをおしむ君かな」
という西行法師の歌を口ずさんだ。
そうしたところどこからともなく一人の女が現れ、西行法師の一宿の願いを断ったが、
僧の身を思って遠慮したためであると説き、僧も出家の身として俗世の事に心を留めぬように、とアドバイスするのである。
不思議に思って、僧が女の名を問うと、江口の君の幽霊であると明かし、たそがれ時の川辺に姿は掻き消える。

僧が江口の君の菩提を弔おうとしていると、川面に江口の君と遊女達が舟遊びをする光景がおげろげに現れてきた。
遊女はわが身の境涯をかこち、無常を謡い、かつ舞う。
やがて煩悩の霧は晴れていき、江口の君は普賢菩薩に姿を変じ、舟は白象となり、
白雲に乗ってまぶしい光の中、西の空へ飛び去っていくのであった。

宮本武蔵『五輪書』のオリンピック必勝法

2016-08-16 17:52:04 | オリンピック
前回、北京オリンピックの応援コラムとして、宮本武蔵『五輪書』の
“敵に勝つ”必勝法を編集しました。

◆勝つためのノウハウ『五輪書』前半
http://nobunsha.jp/blog/post_67.html

◆勝つためのノウハウ『五輪書』後半
http://nobunsha.jp/blog/post_68.html

今回リオで、テニスの錦織選手がナダルとの一戦で、
武蔵の「巌流島」作戦をとって見事銅メダルを獲得しました。

同程度の実力者同士の戦いを仮定すると、『五輪書』を読んでいない人は、
読んでいる人には、100%勝てないですね。

「禅と日本文化」シリーズ研修開催!【言の葉庵】

2016-08-16 11:05:24 | カルチャー講座
【言の葉庵】メルマガNo.89発刊しました。
http://archives.mag2.com/0000281486/

…<今週のCONTENTS>…………………………………………………………………

【1】カルチャー情報         シリーズ研修「禅と中世日本文化」
【2】貞観政要を読む 第七回        太宗の人材登用術「論擇官」

編集後記…
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【1】カルチャー情報         シリーズ研修「禅と中世日本文化」
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中世の日本文化を横軸で体系的に学ぶ、「禅と中世日本文化」シリーズ研修。
本年9月より12月まで、全6回コースで実施されます。主催は日本文化交流塾、講師は水野聡(能文社)。
2012年第一回の実施以来、今回4年ぶりの開催となります。
本講座は同塾の会員向けイベントですが、一般の方(非会員)の参加、および任意の回のみのスポット受講もOKです。
実施要領とプログラム詳細は、日本文化交流塾HPをご参照ください。

◆シリーズ研修「禅と中世日本文化」 全6回
http://www.ijcee.jp/culture/mizuno-zen/


●スケジュール/各回講座テーマ

第1回 9月5日(月)  10時~12時  総合解説「禅と日本文化」
第2回 9月19日(月) 10時~12時 「禅と茶道 1」
第3回 10月24日(月) 10時~12時 「禅と茶道 2」
第4回 11月7日(月)  10時~12時 「禅と武士道」
第5回 11月28日(月) 10時~12時 「禅と俳諧」
第6回 12月14日(水) 10時~15時 「禅と能(能楽堂見学会)」

塚も動け我泣く声は秋の風

2016-08-09 19:13:56 | カルチャー講座
8/12(金)、寺子屋素読の会があります。

http://nobunsha.jp/img/terakoya%20annai.pdf

会場:新橋 生涯教育センターばるーん 302教室
主宰:水野聡(能文社代表)

◆Aクラス 「奥の細道」10:00-11:30

いよいよ奥の細道、旅の終焉へ。
今回は〈金沢〉〈小松〉〈那谷〉〈山中〉を講読予定です。
金沢では楽しみにしていた弟子との再会。しかし、当人の死去により
とてつもない悲しい対面となってしまいました。

 塚も動け我泣く声は秋の風

珍しく感情をあらわに読み込んだ芭蕉の句が、亡き友を思う心情に
あふれ、今も私たちの心を打ちます。
小松では斉藤別当実盛の遺品と邂逅。山中では、旅の随伴者、弟子の
曾良とのしばしの別れ。
能〈実盛〉を想起させる「むざんやな」の句。そして能〈菊慈童〉を
ほうふつとする山中のいで湯に旅の疲れをいやす芭蕉。
芭蕉の「能好き」が感じ取れる能登半島の旅をたどりましょう。


◆Bクラス 「風姿花伝」 13:00-14:30

風姿花伝も、いよいよ最終章の「第七別紙口伝」を読み進めます。

・「物まねに似せぬ位あるべし」
・「初心忘るべからず」
の正しい意味とは。

名言名句が多いことでも有名な世阿弥の風姿花伝。
しかし、「秘すれば花なり」と同様、世の中に伝わっている
意味と本来の世阿弥の意図とは、案外かけはなれているのです。
本文をたどりながら、世阿弥の真意を読み解いていきましょう。

観阿弥が演じた伝説の猿楽芸を、現代の能のビデオと
つきあわせつつ、〔別紙口伝〕の秘伝の世界へ分け入っていきます。