門前の小僧

能狂言・茶道・俳句・武士道・日本庭園・禅・仏教などのブログ

4/27(日) TV能「道成寺」放映!

2014-03-29 19:23:26 | 能狂言
NHK Eテレにて、4月27日(日)あの能の大曲、「道成寺」がオンエアされます!!
お見逃しなく。

◆NHK Eテレ『古典芸能への招待』
4/27 21:00~23:00

能「道成寺」 ~喜多流~
シテ 粟谷明生
ワキ 森常好
囃子 一噌幸弘 大倉源次郎 亀井広忠 金春國和
解説 高桑いづみ

※上は、能楽タイムズ2014年4月号より
NHKオンラインにはまだ情報アップされていません。

【言の葉庵】道成寺関連リンクはこちら↓
http://nobunsha.jp/blog/326.html


能囃子太鼓の人間国宝、金春惣右衛門さん死去

2014-03-28 19:05:27 | 能狂言
去る3/11、能囃子方太鼓金春流宗家の金春惣右衛門師が心不全のため逝去されました。享年八十九。

ぼくに能の奥深さ、面白さを直接教えてくれた得難い能の宝、名人がまた一人あちらの世界に引越しされてしまった。
舞台の一番左に端正な惣右衛門さんの姿を見るだけで、「今日はまた大きな感動が得られるはず」と期待し、それは必ず裏切られることはなかった。
きっと振りかぶった構えから打ち出される、躍動的な太鼓の一粒一粒。この世にいてはならぬ冥土の鬼が、ついついその神妙な撥音に幕から引き出されてしまう惣右衛門さんの妙技。
もうこの目で見、この耳で聞くことはできないのか、
と言葉に尽くせぬ悲しみを感じています。

ご冥福を心よりお祈りいたします。

3/24 寺子屋素読ノ会 講座メニュー

2014-03-22 19:07:56 | カルチャー講座
3/24(月)寺子屋素読ノ会、開講します。
場所/新橋生涯教育センター(ばるーん)
http://p.tl/e0d0

●「風姿花伝」講座 17:30-19:00

講座予定:第三問答條々
1.名人役者が立ち合い舞台で、デビューしたばかりの新人に負けることがある。これは何ゆえか
2.ランクの高い役者は、自分よりランクの低い役者の得意な芸を取り入れてはならないのか
3.能の〈位〉とはいったい何か

●「南方録」講座 19:30-21:00
講座予定:台子
千利休の台子飾り相伝五十の内、以下の台子点前
1.常の盆台飾り
2.尊客初座の飾り
3.長盆常の三つ飾り
4.長盆三つ飾り 自家と他家との違い

3/26(水)能〈道成寺〉講座 自由が丘

2014-03-22 09:53:14 | カルチャー講座
3/26(水)自由が丘産経学園 10:30~12:00
●能の神話と伝説 第六回 安珍清姫伝説 能〈道成寺〉

※当講座は当初の3/12より、3/26に日程変更となりました。

次週、自由が丘にてはじめて言の葉庵講座をスタートします。



講座内容は蒲田産経学園の定期講座「能の神話と伝説」を引き継いだものです。

今回は、能〈道成寺〉の原話である、紀州に伝わる安珍清姫伝説を、
紀州道成寺の「道成寺縁起絵巻」の物語をひもときながら読み進めていきます。

・物語は紀州真砂の庄に住む、地元の娘の家を、回国の僧が宿所としたことより始まります。
いつしか若い僧を深く愛し始める娘。
しかし、話の行き違いにより、僧を愛する娘は裏切られた思い、愛憎入れ替わって
逃げる僧を追いかけ始めます。
追っても追っても、追いつけぬ…。
その嫉妬、悔しさ、憎さの想いが、娘を恐ろしい大蛇と化し、ついに僧を道成寺に追い詰め、
大鐘もろとも紅蓮の炎を吐いて焼き滅ぼしてしまう、
という恐ろしくも悲しい民間説話です。

講座では、「道成寺縁起絵巻」について、原本図画等を参照しながら解読。
その他、安珍清姫伝説と能〈道成寺〉をベースに、以降成立していった、
歌舞伎・文楽・長唄・琉球組踊など、他芸能のバリエーションも見て行きます。

能〈道成寺〉舞台の見所をビデオにてワンポイントレッスン。
曲のハイライトである〔鐘入り〕は、シテ方五流の鐘に飛び込む型の違いを
それぞれ映像で見比べます。

3/20(木)「長闇堂記を読む」銀座

2014-03-17 11:13:07 | カルチャー講座
3/20(木)銀座おとな塾産経学園 10:30~
●千利休侘び茶の世界 3月『長闇堂記』
http://p.tl/FP3b

おとな塾にて開講中の茶道史講座、今期最後のクラスでは江戸初期の茶書『長闇堂記』を取り上げます。著者は、奈良の茶人久保権大夫。山上宗二の子息、伊勢屋道七の友人であり、その父宗二の最期を唯一記録した書として、茶道史では必ず引用される貴重な文献です。



今回は権大夫が、本著を遺した意図を語る冒頭より、以下の重要な各段落を受講生の皆様と共に音読し、解読していきましょう。

・利休狂歌「えりかへてすみ染め布子色の綿 帯たび扇あたらしくせよ」
・井戸茶碗 銘筒井筒の来歴
・権大夫と袋屋宗哲の出会い
・北野大茶の湯、へちかんの囲いを訪れた秀吉
・山上宗二の最期と死の真相
・宗二の発案した井筒の炭点前


・長闇堂の命名者は小堀遠州

「然に小遠州殿或時爰にましませしに。此事を語額一ッ書て給はり候へと申せば。打笑給ひ。さらばとて長闇堂二字を書付給へり。いかなる儀にて有ぞと問申せば。昔の長明は物しりにして智明らか成故明の文字叶へり。其方は物しらず智くらふして。しかも方丈を好めるによりて。長の字をとり闇は其心也と笑給へり。去程に七尺の堂をさして長闇堂と名付。長闇子を我表徳号となせり」

同書によると、権大夫が俊乗房重源の影堂遺構を屋敷内で茶室とした、とあります。この席を訪れた小堀遠州が鴨長明をもじって長闇堂と命名し、権大夫自らも長闇子と号したというのです。