【言の葉庵】家で読む名作古典シリーズ、今回は『今昔物語』より
本朝部 巻十九第十四「讃岐国多度郡五位聞法即出家語」をご紹介します。
人や獣の殺生をなんとも思わぬ極悪人の源大夫が、ふとしたきっかけから
仏教信仰と出会い、改心して感動の奇跡を起こす物語。
まずはこのような書き出しから、長い魂の遍歴が始まるのです。
今は昔。讃岐の国多度の郡○○郷に、名は知れぬが源大夫という者がおった。
はなはだ気性が荒く、殺生も平気である。日夜明け暮れ、
山や野で鹿や鳥を狩り、海川にのぞんでは魚を獲った。
また人の首を切り、手足を折るようなことも日常茶飯である。
源大夫、因果を悟らずして三宝を信じぬ。
むろんのこと法師などという者をことさら嫌い、
側に寄ることもなかったのだ。
このように極悪非道の悪人ゆえ、村人はみな恐れをなしておった。
……続きはこちらから↓
http://nobunsha.jp/blog/post_239.html
本朝部 巻十九第十四「讃岐国多度郡五位聞法即出家語」をご紹介します。
人や獣の殺生をなんとも思わぬ極悪人の源大夫が、ふとしたきっかけから
仏教信仰と出会い、改心して感動の奇跡を起こす物語。
まずはこのような書き出しから、長い魂の遍歴が始まるのです。
今は昔。讃岐の国多度の郡○○郷に、名は知れぬが源大夫という者がおった。
はなはだ気性が荒く、殺生も平気である。日夜明け暮れ、
山や野で鹿や鳥を狩り、海川にのぞんでは魚を獲った。
また人の首を切り、手足を折るようなことも日常茶飯である。
源大夫、因果を悟らずして三宝を信じぬ。
むろんのこと法師などという者をことさら嫌い、
側に寄ることもなかったのだ。
このように極悪非道の悪人ゆえ、村人はみな恐れをなしておった。
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