門前の小僧

能狂言・茶道・俳句・武士道・日本庭園・禅・仏教などのブログ

4/18(木)銀座おとな塾「千利休と侘び茶の世界」

2013-04-16 20:22:29 | 茶道
4/18(木) 10:30~
銀座おとな塾産経学園にて
「千利休と侘び茶の世界」講座があります。
http://p.tl/t0hu

千利休の秘伝書『山上宗二記』を読解。
今回は、同書〔茶の湯者の伝〕〔師に問い置いた秘伝と拙子の注〕、
さらに〔別本 山上宗二記奥書〕を読みすすめます。

とくに〔別本 山上宗二記奥書〕には、利休当時の茶道具の匠一覧リスト(秀吉の天下一称号を得た者たち)と、利休茶最奥の秘伝十か条を収載。
その内容はまさに一驚せざるを得ない、秘伝中の秘伝といえます。
利休七哲にすら伝えず、もっとも信頼した一番弟子宗二にのみ
相伝したのも肯かれる内容です。

曰く、
「媚びた、たけた、侘びた、愁えた、道化た、花やかに、物知り、創意、華奢に、強く。右十ヶ条の内、よくその意を心得た人を上手という」
「利を捨て、目を開くこと。秘伝なり」
「源氏物語〔箒木〕の巻を紹鷗は、逍遥院殿から聴聞した。〔蘭省花時錦帳下、蘆山雨夜草庵中、山家〕のところである」
…などなど。

岩波文庫版にはこの〔別本 山上宗二記奥書〕は収録されていません。

【名言名句】美しければ手の足らぬも苦しからぬ也。

2013-04-07 08:08:19 | 名言名句
美しければ手の足らぬも苦しからぬ也。
~世阿弥『申楽談儀』


世阿弥の芸談、『申楽談儀』の一句です。原文はこの後、
「悪くて手のこまか成るはなかなか悪く見ゆる也」
と続きます。
この句を含む段落を原文と訳文をまずはご紹介しましょう。

〔原文〕
一 萬事かかり※也。かかりもなきやうの風ぜいも、又其かかりにてをもしろし。
かかりだによければ、わろきことはさして見へず。
うつくしければ、手※の足らぬもくるしからぬ也。
わろくて手のこまか成るは、なかなかわろく見ゆる也。

※かかり 風情、情趣、余情など。
※手 技、技巧。

(『世阿弥 申楽談儀』岩波文庫1994年)


〔現代語訳〕
能では万事かかりが大切である。一見かかりのないような能も、むしろそれがかかりと感じられ、面白いものだ。
かかりさえしっかりしていれば、欠点はさほど目につくまい。
美しければ、技が未熟でも問題はない。
むしろ無様な姿で技巧をつくした能ほど、いっそう劣って見えるものである。

(水野聡訳 能文社2013年)


「美しければ、技が未熟でも問題はない。むしろ無様な姿で技巧をつくした能ほど、いっそう劣って見えるものである」。
本文中の“手”とは技や手段のこと。また“美しさ”“悪さ”は外見・表面上のことですが、

続きはこちら↓
http://nobunsha.jp/meigen/post_138.html

4/10(水)蒲田「はじめて見る能狂言」講座開始

2013-04-05 11:05:21 | カルチャー講座
4/10(水)蒲田産経学園にて4月期新講座、

「はじめて見る能狂言
~初心者のための超カンタン能楽入門」

が、はじまります。

これから能狂言を見てみたいという方、
1回みたけどなんだかわからない、
あの所作は一体どういう意味…??

という素朴な疑問にすかっと明快にお答えします。
DVDやビデオを使用して、能の物語と実際の演技をわかりやすく解説します。

〈東京大田区・蒲田産経学園〉

講座名:はじめて見る能狂言
~初心者のための超カンタン能楽入門
http://p.tl/sueu

2013年4月~9月 全6回
開講日:第2週水曜日 10:30-12:00
受講料:(3ヵ月) 8,505円 施設維持費 471円 教材費 1,575円

【カリキュラム】

◆第一回4/10:能の歴史と舞台の秘密。基本知識1
室町時代~江戸~現代へと能がどのように発展・変化してきたか。

◆第二回5/8:能役者と演技・能の物語。基本知識2
シテ方、ワキ方、狂言方。能の各役と能のストーリーをやさしく解説。

◆第三回6/12:世阿弥と『風姿花伝』
能を大成した天才能役者世阿弥とその秘伝書をたどる。

◆第四回7/10:能の実技1。謡・舞・囃子(ビデオ)
能の音楽と演出、その独特の表現を解明し鑑賞する。

◆第五回8/14:能の実技2。構成・演能様式・見どころ(ビデオ)
能一番の構成と、各段落の見どころをポイントで解説。

◆第六回9/11:能の名曲紹介『隅田川』(ビデオ)
能の永遠の名曲『隅田川』を名人の名舞台で鑑賞、解説。


【言の葉庵】全国カルチャー講座一覧
http://nobunsha.jp/img/kozalist.pdf

【言の葉庵】講座「寺子屋 素読ノ会」4月開始です!

2013-04-01 18:39:23 | カルチャー講座
名作古典を読む、有志サークル「寺子屋 素読ノ会」。
一時休講していましたが、このたび2013年4月度より改めて再スタートすることとなりました。
新クラスは『風姿花伝』と『南方録』の2クラス。開講日や実施要綱等は、原則以前と変わりはありません。
以前受講されていた方はもちろん、ご新規の方も大歓迎。お一人で、またお友達とご一緒に、ぜひお気軽にご参加ください!

■寺子屋 素読ノ会 概要
http://nobunsha.jp/img/terakoya%20annai.pdf

■寺子屋へのご案内

数百年読み継がれてきた日本の古典名著を読む“大人の”寺子屋です。
参加者のみなさんといっしょに名段落を音読。『風姿花伝』『南方録』など世界へも紹介されるきわめつけの名作を一冊しっかり通して読み、その深い意味を知り、長く人生の糧としたいと思います。
古文の読解とともに、その時代の歴史背景や日本文化の奥深い世界にも触れていきたいと思います。一人ではなかなか読破が難しい古典にもう一度チャレンジしてみませんか。

続きはこちら↓
http://nobunsha.jp/blog/4_2.html