言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

春の手向や

2021年04月24日 | その他

#春の手向や……★☆ 暮れて行く 春の手向や これならむ けふ社花は 幣と散けれ: 後嵯峨院 : 歌意:暮れて行く春への餞別がこれなのだろう。今日、桜の花は幣のように散り乱れる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #新後撰集 第二巻より■□■

 

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

くれてゆく はるのたむけや これならむ けふこそはなは ぬさとちりけれ

手向(たむけ)=別れる人へのはなむけ(餞別)のことやで。

幣(ぬさ)=神さまに祈ったり、罪・けがれを払うために紙や麻布を切って垂らした御幣(ごへい)のことやで。

御嵯峨天皇は桜が散るさまを、季節が変わる時の餞別(せんべつ)のようやって言うてるんや。

桜の花びらが人々が祈る御幣のようで、春の季節が行き過ぎるのを惜しんでるんや。

みんなぁ、今年もきれいな花で楽しませてくれた桜に拍手やでぇ!