8月10日の山科アスニー講座は 「日本のこころー「いろはうた」
の成立と応用」 でした。
アルファベットの「ABC」と同じように、物事の初歩という意味に使うことから
分かる通り、「いろは」は仮名の並ぷ順序を定めたものです。
かつて、それは今日の「五十音」と同じ役割を果していました。
字母歌「いろは」 いろは歌
いろはにほへと 色は匂へど
ちりぬるを 散りぬるを
わかよたれそ 我が世誰ぞ
つねならむ 常ならむ
うゐのおくやま 有為の奥山
けふこえて 今日越えて
あさきゆめみし 浅き夢見じ
ゑひもせす 酔ひもせず
(松村明編『大辞林』三省堂 など)
「いろは歌」の作者は、真言宗の開祖=弘法大師空海(774~835)だと
いわれてきました。
平安時代に、漢文を訓読するためのメモに、万葉仮名の一部を漢字の傍らに
小さく書き添えたのが「カタカナ」の起源です。
カタカナは吉備真備が、生みの親といわれています。
音のみを表す記号である事から、漢文などのルビに使われるようになりました。
私的な文章を書く時は、この万葉仮名を略式にした文字を使い、それが
くずし字になって定着したものが 「ひらがな」です。
平安時代には、自由に日本語を表せるまでに発展・定着しましたが、
漢文が、男性の学問とされていたため、主に女性が使用し、文学で成果を上げました。
専門的な例をあげての講座だったので、むつかしい内容でしたが、
ひらがなや、カタカナの起源を、知らなかったので、興味深い講座でした。

龍谷大学名誉教授 糸井 通浩 氏
の成立と応用」 でした。
アルファベットの「ABC」と同じように、物事の初歩という意味に使うことから
分かる通り、「いろは」は仮名の並ぷ順序を定めたものです。
かつて、それは今日の「五十音」と同じ役割を果していました。
字母歌「いろは」 いろは歌
いろはにほへと 色は匂へど
ちりぬるを 散りぬるを
わかよたれそ 我が世誰ぞ
つねならむ 常ならむ
うゐのおくやま 有為の奥山
けふこえて 今日越えて
あさきゆめみし 浅き夢見じ
ゑひもせす 酔ひもせず
(松村明編『大辞林』三省堂 など)
「いろは歌」の作者は、真言宗の開祖=弘法大師空海(774~835)だと
いわれてきました。
平安時代に、漢文を訓読するためのメモに、万葉仮名の一部を漢字の傍らに
小さく書き添えたのが「カタカナ」の起源です。
カタカナは吉備真備が、生みの親といわれています。
音のみを表す記号である事から、漢文などのルビに使われるようになりました。
私的な文章を書く時は、この万葉仮名を略式にした文字を使い、それが
くずし字になって定着したものが 「ひらがな」です。
平安時代には、自由に日本語を表せるまでに発展・定着しましたが、
漢文が、男性の学問とされていたため、主に女性が使用し、文学で成果を上げました。
専門的な例をあげての講座だったので、むつかしい内容でしたが、
ひらがなや、カタカナの起源を、知らなかったので、興味深い講座でした。

龍谷大学名誉教授 糸井 通浩 氏