遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

日高神威岳

2012年10月09日 | 登山:日高方面

平成24年10月7日(日) 晴れ 日高神威岳

前日別の山に登っていたパーティと合流した神威山荘での宴会、誰のものか分からない携帯の目覚ましで起きたときには、ヘッドランプがつきっぱなしになっていた。昨日の雨もすっかりあがって、外は最高の登山日和になっていた。

山荘に宿泊していた3人パーティを追いかけるように、朝5時過ぎ7名の集団で神威山荘を出発した。登山道の形態は昨日の楽古岳ととてもよく似ている沢の遡行から尾根急登である。沢の遡行は水量が少ないので登山靴でもなんとかなったが、先行する3人パーティは途中で沢靴に履き替えていた。もう少し水量が多ければ余計な気を使うことのない沢装備の方がよいと思った。

 
(ニシュオマナイ川の水量はそれほどでもありませんが、何回かはまりました)

何ヵ所かの二股分岐を判断しながら約2時間を要して標高750mほどの尾根の取り付き地点まで到達。沢の様相が昨年の連休に登ったチロロ岳と重なる。いよいよここからが本番、標高差900mの鬼の急登に備えて休憩をとる。 尾根取り付きから両手を使っての登りが国境稜線まで続く。昨日の楽古岳よりも速いMさんのペースに合わせて声もなくただひらすら登る。左手に見える中ノ岳の稜線の姿がどんどん変わり、標高を稼いでいるのがよくわかる。中ノ岳と同じ高さになったあたりからハイマツが現れ、穏やかな風が少しは疲れを癒してくれた。


(尾根取り付き地点、石に目印がついている)

国境稜線にくるとその先に山頂が見え、自然と元気が回復してくる。それまでの急登に較べると穏やかな登山道を一歩一歩踏みしめ、尾根取り付きから2時余りで神威岳の山頂に到着した。そこには遮るもののない最高の眺めが待っていた。秋晴れの空、風もない穏やかな陽気にまどろみながら30分ほどゆっくりと山座同定、1ケ月前に登ったペテガリ岳もそこにあった。


(中ノ岳への稜線がうつくしい)


(ソエマツ岳側の日高らしい稜線)

急坂を下山していると、何人もの登山者に行きあった。稜線に近いところを登っている登山者にはもう少しと励ます声にも力が入るが、尾根前半を登っている登山者には、その先の苦しさがよみがえり、気軽に励ますことができなかった。沢筋は河原歩きと巻き道が混在し、赤テープやケルンを目印とするのであるが、ルートを探すのに意外と苦労する。ガスがかかってしまうと益々分からなくなると思われる。途中、ブッシュをかき分けながら、3時間ほどで山荘に到着し、今年の日高夏山納めが終わった。



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1 コメント

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コメントありがとうござます。 (たかたか)
2012-10-13 00:41:21
楽古岳はちょっと残念でしたが、また行く機会ができた思っています。
おっしゃる通り、早いもので雪山が待ち遠しい季節になりました。そのためにも、体をもっと鍛えておこうと思っています。
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